意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い2

あなたの照明、電気代はいくらですか?
前回の記事では、LED照明と蛍光灯について、主に光の性質と明るさの違いをご説明してきました。

記事を読まれた方はもしかすると、LEDに関してネガティブなイメージを持たれたかもしれませんね(笑)
さて、今回の記事でその疑惑は払拭できるのか!?

今回は、LED照明と蛍光灯について、主に金額・電気代の面から比較してみたいと思います。

※前回の記事はこちらから
意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い1

 

電気代の比較

実は以前書いた記事にLEDと蛍光灯の電気代の比較がありましたので、数値に関してはそちらを引用させていただきますね。
基本的には、同じくらいの明るさのあるLEDシーリングライトと蛍光灯の2種類を比較。1日10時間、30日間使用し続けた時の電気代を比較してみました。

 

LED照明の月額電気料金

22.83円/kw(電気料金単価) × 36w(消費電力) × 300(点灯時間) = 246,564(電気代)

※電気料金は一番安いの第1段階として計算

 

蛍光灯の月額電気料金

続きまして、蛍光灯のケースを計算してみましょう。消費電力以外はLED照明と全く同じ値になります。

22.83円/kw(電気料金単価) × 62w(消費電力) × 300(点灯時間) = 424,638(電気代)

※電気料金は一番安いの第1段階として計算

よく見てみると、電気料金単価の項目は「kw」(キロワット)、計算式の中の消費電力は「w」(ワット)で表記されていますね。「kw」の「k」とは1,000という意味ですので、公式内の消費電力はkwに直すとそれぞれ1/1,000になります。

よって、それぞれの電気代を計算しなおすと

LED照明の月額電気代:246円(小数点切り捨て)

蛍光灯の月額電気代:424円(小数点切り捨て)

差額にすると、178円。年間に計算すると2,136円くらいの削減になりますね。

 

電球自体の交換費用

LED照明の寿命は蛍光灯に比べて長いと言う事は周知の事実ですが、実際にどれくらい差があるかと言うと…

電球の種類 電球の寿命
LED電球 約40,000時間
蛍光灯 6,000~12,000時間程度

LED電球の寿命については実際に点灯して確認したわけではなく、加速劣化試験という手法を使い、機器に過度の負荷をかけ寿命を科学的に測定した値になります。

40,000時間にもなると、1日10時間づつ点灯したとして10.9年になりますから、さすがに通常の方法では寿命を測定することは難しいかと思います。

一方蛍光灯の寿命ですが、こちらも寿命が長かった場合は12,000時間とかなりの時間。LED照明と同じく1日10時間点灯し続けたとすると3.2年。

仮にどちらも寿命の限界まで使用し続けたとして、LED照明の方が約3.4倍長持ちすると言う事ですね。

 

寿命から交換費用を計算してみると?

とある家電量販店のNET通販サイトにて調べたところ、32W/40W(昼光色)の2本の電球がセットになった商品で、LED電球と蛍光灯の売れ筋商品の値段を比較してみましょう

電球の種類 金額
LED電球 ¥6,470(税込)
蛍光灯 ¥1,360(税込)

メーカーによって差はあるでしょうし同じ商品でもお店によって値段が違うので、今回は同性能程度の商品で同一ショップの価格を参考にしました。

仮にLED電球の寿命と同じだけの期間蛍光灯を使用する場合、蛍光灯は4回交換しなくてはなりません。よって、

¥1,360 × 4本 = ¥5,440

 

交換費用と言う点だけ考えると、¥1,030ほど蛍光灯に軍配が上がるようです。

 

結局どちらがお得なの?

上記の計算だと、LED電球に比べ蛍光灯は年間¥2,136の電気代増になります。

よって、3年使用すると¥6,408の差で、¥6,480のLED電球が買えてしまうと言う結果に。

以後、7年間はLED電球が使えると使えると考えると、長く使えばそれだけメリットが大きくなります。

メーカー自体も普通の蛍光灯は減産している状態であり、今後さらにLEDの値段が下がることが予想されます。

引っ越しのタイミングや、シーリングライトを買い換えるタイミングでは、わざわざ蛍光灯を買う必要は無いかと思いますね。