パナソニックが蛍光灯の生産中止へ。LED照明の生産を加速。

パナソニックが蛍光灯の生産中止を決定。LED照明の生産を加速。

先日ニュースを見ていて知ったのですが、長年蛍光灯を作り続けていたパナソニック社が、蛍光灯の生産を中止することを発表したようです。

実際のニュース記事はこちらから。

出典:Yahooニュース パナソニック、蛍光灯生産終了へ 27年末、長年の歴史に幕
(https://news.yahoo.co.jp/articles/c33883f7aa71d0a0dd1998c85343d9e09574f5d8)

なぜ蛍光灯の生産が中止になるのか

最近はLEDの普及が進み売り上げが低迷している蛍光灯。とはいうもののまだまだ需要がありそうではあるのですが、なぜ今回パナソニックは蛍光灯の生産を中止するという決断に至ったのでしょうか?

実は経営的な問題ではなく、環境問題についての世界条約が原因となっています。

2023年11月に開催された「水銀に関する水俣条約 第5回締約国会議」にて、一般照明用蛍光ランプの製造および輸出入を、2027年までに段階的に廃止することが決定されたのです。

コンパクト蛍光灯は2026年12月31日まで、環形蛍光灯や直管蛍光灯は1年後の2027年12月31日に生産・輸出入ともに禁止されます。

ただし、既に使用している蛍光灯の仕様、禁止日までに製造された蛍光灯の販売及び使用が禁止はされません。

蛍光灯を使用している方は、LEDへの変更を

事業所でもよくつかわれている直管蛍光ランプ・環形蛍光ランプは2027年末まで販売・製造が続けられるものの、LEDの交換の際に工事が必要なケースもあります。

廃止間際になると、駆け込み需要により業者の手配が難しくなったり、時間がかかってしまう恐れがあります。

また、昨今の円安傾向や各種資源価格の上昇により、LED照明も年々価格の上昇が続いています。

電気代も高騰が続いていますが、LEDの切り替えにより電気代は間違いなく削減が可能です。

弊社では、導入費用を抑えたLED照明の導入をご提案できます。

ご興味のある方は、お気軽にお問合せ下さい。

【LED関連】あなたの照明、電気代はいくらですか?

あなたの照明、電気代はいくらですか?
最近では物珍しくもなくなってきているLED。
私が一人暮らしを始めたときはまだまだ蛍光灯が主流でした。
今では数年前に比べれ随分と安くなり、我が家の照明もシーリングライト、電球型の全てがLEDになっています。
普及の要因としては、2011年の震災時、電力需要のひっ迫により節電対策から需要が急増した…という背景があるそうです。

さて、では実際に普通の蛍光灯とLEDで、我が家の電気代はどれくらい差が出たのでしょうか?

まずは計算式を確認

今回LEDと通常の蛍光灯の電気代を比較するに当たり、下記の3つの項目を調べなければ計算できません。

 

1.契約中の電気料金の単価

もはや説明不要。これが無いと話になりませんね。注意していただきたいのが契約プランによって電気代は大きく差が出るという事です。今回は一般家庭向けのお話ですが、時間帯によって電気料金が異なるプランや従量電灯なのか高圧契約等、まずは毎月の電力会社の利用明細を確認するのが早そうですね。

ちなみに我が家は関西電力の従量電灯A契約。電気料金は以下のようになっています。

単位 料金単価(税込)
最低料金(最初の15kWhまで) 1契約 373.73円
電力量料金 15kWh超過120kWhまで 第1段階 1kWh 22.83円
120kWh超過300kWhまで 第2段階 29.26円
300kWh超過分 第3段階 33.32円

※関西電力HP 電気量単価表についてより
https://kepco.jp/ryokin/unitprice/

 

2.照明機器の消費電力

LEDの電気料金が安いといわれている理由は、通常の電灯と比較し、LEDの消費電力が低いからにほかなりません。今回は同じメーカーで適用畳数を合わせ、LEDと蛍光灯の消費電力を比較してみる事にします。かなり大雑把な計算になりますが、一つの目安としては十分に利用できそうです。

今回比較対象となる照明の消費電力は、以下の通り

種類 対応畳数 消費電力
P社製 LEDシーリングライト 8畳 36w
P社製 シーリングライト(蛍光灯) 8畳 62w

 

3.照明の使用時間

我が家は夫婦二人の共働きですが、帰宅が遅くなることがあるのと、猫を飼っているため帰宅時部屋が真っ暗なのもどうかと思いリビングの電気はつけっぱなしで出かけることも多々あります。
当たり前ですが、使用する時間が増えれば増えるほど、電気料金は高くなります。

今回は、仮に毎日10時間使用し続けたと仮定して計算してみましょう。
これらを踏まえ、月額の電気料金を導き出す式は以下の通り。

電気料金単価 × 消費電力 × 点灯時間 = 電気代

 

さっそく計算してみよう

では、上記計算式を使い月々の電気料金を計算してみましょう。
まずはLEDのケースから。1月を30日とし、1日当たり10時間LED照明を使用したと仮定します。

LED照明の月額電気料金

22.83円/k(電気料金単価) × 36w(消費電力) × 300(点灯時間) = 246,564(電気代)

※電気料金は一番安いの第1段階として計算

えーっと、¥246,564ですか?たった一つの照明器具の電気代が?
はい、そんなワケありません。よく見ると、電気料金の単価は「22.83/k」、「k」とはキロワットの事ですので、1,000w = 1kw となります。

つまり、出てきた数字を単純に1,000で割ればいいので、今回のケースでのLED照明の電気代は「246円」となります。

蛍光灯の月額電気料金

続きまして、蛍光灯のケースを計算してみましょう。消費電力以外はLED照明と全く同じ値になります。

22.83円/k(電気料金単価) × 62w(消費電力) × 300(点灯時間) = 424,638(電気代)

※電気料金は一番安いの第1段階として計算

こちらも出てきた数字を1,000で割りますので、蛍光灯の電気代は「424円」となります。

計算の結果、差額はたったの月額178円。年間に計算すると2,136円。この金額を大きいと見るか小さいと見るかは人それぞれだとは思いますが、実際にはまだ考慮しなくてはならない点が多々あります。この辺りについては、また次回ご説明しますね。
金額にすると「しょぼっ!!」といった感じですが、パーセンテージに直すと約42%の削減がずっと続く事になります。

ここで考えてほしいのが、一般家庭ではなく事業所や工場、店舗と言った通常より電気を使う時間が長く、照明機器の数も多い施設。資源エネルギー庁の統計によると、各業種における電力消費の割合が公表されています。その一部をご紹介すると

●月額消費電力に占める割合の一例(夏期)

業種 1位 2位 3位
 オフィスビル 空調:34.3% 照明:29.5% OA機器等:17.9%
スーパー 冷蔵・冷凍・ショーケース:53.2% 照明:17.5% 空調:16.7%
飲食店 空調:33.8% 照明:23.3% 冷蔵・冷凍庫:16.8%
学校 照明:39.7% 空調:25.1% OA機器等:2.9%

といった感じです。

例えばオフィスビルの場合、照明の電気使用量の割合が24%ですので

29.5%(月額電気使用量) × 42%(LED導入時の電気代削減量) = 12.39%

毎月の電気代が、約12%削減されるという事ですね。

学校のように、照明が消費電力の締める割合の多くを占めるケースですと

39.7%(月額電気使用量) × 42%(LED導入時の電気代削減量) = 16.67%

毎月の電気代が、約16%削減されるという事に。

一般家庭では大した事のない金額でも、こうった施設ではばかにならない金額になるケースが多く見受けられます。
弊社にお相談頂ければ、どれくらいの削減が可能か具体的な数値を出す事も出来ますので、ご興味のある方は一度ご連絡下さい。

意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い2

あなたの照明、電気代はいくらですか?
前回の記事では、LED照明と蛍光灯について、主に光の性質と明るさの違いをご説明してきました。

記事を読まれた方はもしかすると、LEDに関してネガティブなイメージを持たれたかもしれませんね(笑)
さて、今回の記事でその疑惑は払拭できるのか!?

今回は、LED照明と蛍光灯について、主に金額・電気代の面から比較してみたいと思います。

※前回の記事はこちらから
意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い1

電気代の比較

実は以前書いた記事にLEDと蛍光灯の電気代の比較がありましたので、数値に関してはそちらを引用させていただきますね。
基本的には、同じくらいの明るさのあるLED蛍光灯と通常の蛍光灯の2種類を比較。1日10時間、30日間使用し続けた時の電気代を比較してみました。

LEDの月額電気料金

22.83円/kw(電気料金単価) × 10w(消費電力) × 300(点灯時間) = 68,490(電気代)

※電気料金は一番安いの第1段階として計算

蛍光灯の月額電気料金

続きまして、蛍光灯のケースを計算してみましょう。消費電力以外はLED照明と全く同じ値になります。

22.83円/kw(電気料金単価) × 18w(消費電力) × 300(点灯時間) = 123,282(電気代)

※電気料金は一番安いの第1段階として計算

よく見てみると、電気料金単価の項目は「kw」(キロワット)、計算式の中の消費電力は「w」(ワット)で表記されていますね。「kw」の「k」とは1,000という意味ですので、公式内の消費電力はkwに直すとそれぞれ1/1,000になります。

よって、それぞれの電気代を計算しなおすと

LEDの月額電気代:68円(小数点切り捨て)

蛍光灯の月額電気代:123円(小数点切り捨て)

差額にすると、55円。年間に計算すると660円くらいの削減になりますね。

電球自体の交換費用

LED照明の寿命は蛍光灯に比べて長いと言う事は周知の事実ですが、実際にどれくらい差があるかと言うと…

電球の種類 電球の寿命
LED電球 約40,000時間
蛍光灯 6,000~12,000時間程度

LED電球の寿命については実際に点灯して確認したわけではなく、加速劣化試験という手法を使い、機器に過度の負荷をかけ寿命を科学的に測定した値になります。

40,000時間にもなると、1日10時間づつ点灯したとして10.9年になりますから、さすがに通常の方法では寿命を測定することは難しいかと思います。

一方蛍光灯の寿命ですが、こちらも寿命が長かった場合は12,000時間とかなりの時間。LED照明と同じく1日10時間点灯し続けたとすると3.2年。

仮にどちらも寿命の限界まで使用し続けたとして、LED照明の方が約3.4倍長持ちすると言う事ですね。

寿命から交換費用を計算してみると?

とあるNET通販サイトにて調べたところ、大手国産メーカーのLED蛍光灯と蛍光灯の売れ筋商品の値段を比較してみまました。

電球の種類 金額
LED ¥4,350(税込)
蛍光灯 ¥2,300(税込)※2本入り

メーカーによってかなり差はあるでしょうし同じ商品でもお店によって値段が違うので、今回は同性能程度の商品で同一ショップの価格を参考にしました。

ちなみにどちらも国産の大手メーカーの製品にて比較しています。

仮にLED電球の寿命と同じだけの期間蛍光灯を使用する場合、蛍光灯は4回交換しなくてはなりません。よって、

¥2,300 ÷ 2(2本入りのため) × 4本 = ¥4,600

交換費用と言う点だけ考えると、¥300ほどLEDに軍配が上がるようです。

ただしこれは国内大手メーカーのかなり高いLEDに交換したときのお話です。

実際には国産メーカーでも安くて性能の良いLEDが多く出回っており、実際の販売価格としては半額以下で購入できる事もあります。

結局どちらがお得なの?

LEDの普及が進んだ現在、家電量販店で蛍光灯を見かけることも少なくなってきました。

LEDの値段が下落傾向が続いており、何か特別な理由がない限りは、わざわざ蛍光灯を買う必要は無いかと思いますね。

意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い1

意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い
先日電気店に蛍光灯を買いに行ったのですが、以前と比べてアイテム数が減っているような印象を受けました。

家庭用のLEDシーリングライトの低価格化により普及が促進。以前使われていた蛍光灯は大手メーカーが少量生産しているような状況で店舗での売り場面積も減少傾向にあるようです。
多分、昔のフロッピーディスクやカセットテープのような感じになっていくんでしょうね…

こんな事を書くと、筆者の年齢がばれそうなんですが(笑)

縮小傾向にある蛍光灯ではありますが、まだまだ現役には違いありません。そもそも蛍光灯も最近のモノですと耐久時間が20,000時間なんてものもありますし、わが家の田舎の倉庫で使っていた蛍光灯の本体なんか、30年以上問題なく使えている始末(昨年とうとうつぶれちゃいましたが)いくらLEDが良いと言われてるとはいえ、中々買い換えるタイミングが難しいですよね。

そんな中、買い替えを検討している人向けに、「そもそもLEDと蛍光灯って何が違うの?」と言う根本的な所をお話ししようと思います。

光の性質

まずは光の性質から。性質と一言で言っても様々な要素がありますが、大きな違いとしては以下の項目が挙げられます。

LEDの光の性質

LED電球は性質上、光が特定の方向に強く照射される特性があり、光源の真下は非常に明るいのですが、周囲を広く照らすというのは苦手な性質を持っています。「まぶしいけど暗い」なんて経験、ありませんか?

蛍光灯光の性質

最大の特徴は光が拡散し、広範囲をフラットに照らすという点です。そういった性質からLEDに比べてまぶしさを感じにくい傾向があります。

これだけを見ると、光の性質はLEDより蛍光灯の方がいいのではないか?と言う疑問が生まれますが、一概にそういうわけではありません。

例えば最近設置されている信号機はLED製が多くなってきています。これはLEDの光の特性を利用し、以前の信号より目立つために採用されています。

また、明るさの調節が可能であったり点滅が出来たりと後でお伝えする価格面以外にもLEDには様々な魅力があります。

一方、蛍光灯は発熱するためLEDと比べて小型化が難しいという点がありますが、実はこれも一長一短。通常は発熱せず小型化できる方がいいかと思いますが、例えば寒冷地の信号の場合、LEDを採用すると発熱しないため、雪が積もったりした場合信号が見えなくなる恐れがあります。

一般家庭や事務所等、屋内での利用という点からは外れてしまっていますが、一概にどちらが良いというわけではないというのはご理解いただけたかと思います。

明るさ

一般的に、LEDは蛍光灯と比べて暗いと言われています。そもそも発光する仕組みが違うのだから光の性質も違うし、比較することが難しいのが実情です。

とはいうものの世間一般の評判として、「LEDは暗い」という評判。これはどのようなわけなのでしょうか?

最大の原因は、光の性質にあり

一番わかりやすいのは、電球タイプのLEDと蛍光灯です。例えば同60Wの電球でも、LEdだと1ランク暗く感じることが多いかと思います。これには先程説明した光の性質が大きく影響しています。

LEDと蛍光灯の違い

上の図は、LEDと蛍光灯で光の広がり方を図にしたものです。ご覧の通り、蛍光灯はほぼ360度光が広がりますが、LED電球については電球の正面部分にしか光は発せられません。つまり、LED電球の場合、光の照射される正面においては表記通り60W分の明るさが出ますが、角度が変わる(例えば天井など)については、表記通りの明るさが出ず、結果暗く感じてしまうという事なのです。

ここまでの説明ですと、LEDか蛍光灯どちらを選んだらいいか決めかねますね(笑)
次回では重要な判断材用となる、価格についてのお話をしたいと思います。

家庭でLEDイルミネーション 気になる電気代は?

家庭でLEDイルミネーション 気になる電気代は?

気が付けば11月も終盤。師走の足音が迫ってきました。

12月に入るとちらほら見受けられるのがクリスマスイルミネーション。

うちの近所でも、自宅の壁をLED電球で綺麗に飾ったお宅がすでにあったりします。

前を通る際は楽しませてもらってるんですが、一番気になるのは電気代。期間中、一体どれだけの電気代がかかっているのか!?

皆さんも同じことを考えてる人は多いんじゃないんでしょうか?

今回はいつかわが家でもLEDイルミネーションを設置する日のために、電気代がどれだけかかるのか調べて見ました。

 

意外と安い!?LEDイルミネーション

LED電球の電気代の計算は意外と簡単です。以前照明の電気代についてご説明した記事に記載している公式と全く同じです。

電気料金単価 × 消費電力 × 点灯時間 = 電気代

実際には、これに稼働日数を掛けた数字が実際の電気代となります。

例えば、電球数が300個、消費電力が30wのLEDを1日6時間、30日間点灯。関西電力の従量電灯Aで単価が28.35円/kw(第三段階)として計算すると…

0.02835円 × 30w × 6時間 × 30日 = 153.09円

先頭の「0.02835円」は、1kwあたりの電力単価が28.35円なので、1wあたりに換算するとこのような数字となります。

ちなみに参考にしたこのLEDは横幅2m、長さ1.5m、電球の数が300個のナイアガラと呼ばれるタイプです。

製品の種類や性能によって差はあるでしょうが、300個のLEDを1時間使うと0.6円かかると言うのは一つの目安になるかと思います。

 

電気代0円!!ソーラータイプのLEDも

今年LEDイルミネーションにチャレンジしてみようと思われている方にぜひ知ってほしいのが、「ソーラータイプ」のLED。

その名の通り、昼間太陽光で充電し、夜間は充電した電力で点灯するので電気代がかからないと言う代物です。

ただし、日照時間が少ないと、最悪夜間に点灯しないと言う事態に陥る事もあるので要注意。

太陽光と通常のコンセントからの電力供給の両方が可能なハイブリットタイプもあるので、そちらもお勧めですよ。

 

ご近所の迷惑にならないようマナーにはご注意

電気代とは直接関係ありませんが、あまり遅い時間までイルミネーションをつけっぱなしにしておくと近隣住民の方にご迷惑になる可能性があるのでご注意を。

暗くなると自動的に点灯し、設定した時間で自動的に消灯するコンセントがあるのでこちらを利用されるのをお勧めします。

値段も2000円くらいですし、お手頃です。

 

 

思ったよりLEDイルミネーションの電気代ってかからないもんなんだな…ってのが正直な感想ですね。

大規模なものは導入コストが大きすぎるので難しいかもですが、小規模なものなら子供のために用意してみるのも良いかもしれませんね。

保存

PAGE TOP