前回の報告では、
「石油の値段が下がってるので来月の電気代は安くなるかも~」
なんて言ってましたが。ごめんなさい、今月も電気代値上げのご報告です…m(_)m
値上げの原因としては、いつもの「原燃料費調整(燃調)制度」という制度のためです。
毎月読んでいただいてる方はもう覚えてらっしゃいますよね?(笑)
原燃料費調整とは、過去3ヶ月間の原料調達コストの平均価格を基に電気料金を調節する制度です。
2017年1月分の電気料金は、同年の7~10月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。
一応補足しておくと、前回お伝えした原発事故に関する保障についての電気代値上げとはまた別のお話ですのであしからず。
今回の電気代値上げの原因は?
今回は原油・液化石油ガスの価格は下落。ここまでは僕が予想したとおりですね。
問題となったのが「液化天然ガス(LPG)」さらに石炭も値上げになっており、この2つの価格上昇が電気代の値上げに繋がったようです。
せっかくなんで、少し比較してみましょうか。
東京電力エナジーパートナーのHPに記載されている、2017年1月分に反映される3ヶ月分の貿易統計と2016年12月分の貿易統計を見てみると…
【2017年1月分電気代】2016年8月~10月平均の貿易統計価格
1klあたりの平均原油価格 | 29,275円 |
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1tあたりの平均LNG価格 | 36,896円 |
1tあたりの平均石炭価格 | 7,385円 |
【2016年12月分電気代】2016年7月~9月平均の貿易統計価格
1klあたりの平均原油価格 | 29,881円 |
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1tあたりの平均LNG価格 | 35,536円 |
1tあたりの平均石炭価格 | 7,205円 |
うん、結局平均取ると原料調達コストは上がっている…と。
わかっちゃいるんですが、勘弁してほしいですね…
今回の電気代値上げの金額は?
上記貿易統計は関東圏内の東京電力に関するデータですが、全国的に見ても1月の電気代は値上げの傾向にあるようです。
各電力会社の値上げ幅はというと…
●北海道電力:※5円の値下げ
●東北電力:23円
●北陸電力:2円
●東京電力:29円
●中部電力:44円
●関西電力:10円
●中国電力:18円
●四国電力:10円
●九州電力:18円
●沖縄電力:8円
北海道電力を除くすべての電力会社が値上げになっていますね。
なんとガス代も…
はい、値上げなんです…
ちなみに値上げ幅はというと…
●東京ガス:37円
●大阪ガス:38円
●東邦ガス:35円
●西部ガス:26円
こちらも電気代と同じく、燃料調達にかかるコスト増による値上げとなります。
OPECが減産合意したとの話もありますし、電気代・ガス代共にしばらくは値上げが続くかもしれませんね…