寒波到来!!体もお財布もあったまる賢い暖房の使い方 その2

寒気到来!!体もお財布もあったまる賢い暖房の使い方 その1

寒くなってきましたね~というお話をさせていただいた前回。暖冬とはいえ北海道や北陸など一部地域は大荒れの日もあり、いよいよ冬本番といった気候になってきました。

と言うわけで今回は賢い暖房の使い方シリーズ第二弾。暖房の光熱費についてお話していきたいと思います。

 

ストーブ・ファンヒーターの電気代

一口にストーブと言っても様々な種類があります。

今回は、メジャーな「電気」・「石油」の2種類の光熱費を比較したいと思います。

今回比較対象としている機器は、価格.comにてこの記事を執筆段階(2023年12月)での売れ筋商品である製品をチョイスしました。

 

石油ストーブの光熱費

ストーブと言えばコレ。やっぱり石油でしょう!!って思うのはもう古い人間なんですかね…

僕が子供のころにはまだまだ石油ストーブは現役で、やかんでお湯をわかしたりさつまいも焼いたりと大活躍だったんですが。最近石油ストーブはめっきり見なくなりましたね。

価格.comのランキングでもあまり商品自体見かけない事を考えると、やはりストーブ自体が時代の流れに押されてあまり売れなくなってるのかもしれませんね。

今回比較の対象となるのはコロナRX-2223Y。取扱説明書を確認してみると、時間当たりの燃料消費量は0.279 L/h。

ガソリン・灯油情報NAVI調べによると、大阪府の灯油の店頭販売価格の平均は、12月18日の段階で18リットルで2,083円。

これらの情報を元に、石油ストーブの1時間当たりの光熱費を計算してみると

2083円 ÷ 18リットル × 0.279リットル/時 = 32.28円

燃料が高騰している昨今から考えると、なかなか優秀な数値に。

ただ、前回調査委した時と比べると、灯油価格が高騰してるため、倍近くコストが上昇しているんですよね…

 

電気ストーブの光熱費

電気ストーブの比較対象としてチョイスしたのはYAMAZENのDS-E081。本体価格が2,630円と非常にお手頃でお求めやすい、値段の割に早く温まるのがポイント。

出力設定は800w・400wの2種類から選択できるので、今回は800wで電気料金を計算してみたいと思います。

さて、本題の光熱費(電気代)ですが、電化製品の計算はご利用の電力会社の単価が分かれば簡単に計算できます。

今回は関西電力の従量電灯A、第3段階 28.35円/kw(税込)を元に1時間電気ストーブを使用した際の電気代を計算してみましょう。

800w(消費電力)× 28.35円/kw ÷ 1,000 = 22.68円

22.68円は、1kwあたりの電気代になりますので電気ストーブの消費電力と単位をあわせるために1,000で割っているわけですね。

 

ファンヒーターの電気代

ファンヒーターはDyson製のPure Hot + Cool HP00ISNをチョイス。

空気清浄機能付きファンヒーターで涼風も出るため季節を問わず利用が可能。お値段は高めの最安値で32,800円。

こちらも28.35円/kwを元に電気代を計算してみましょう。

設定にもよりますが、ここは最大消費電力である1200wで計算してみましょう

1,200w(消費電力)× 28.35円/kw ÷ 1,000 = 34.02円

仮に6時間毎日強設定で使用したとして1月で5,811円。結構バカにならない金額ですね。

 

ストーブとヒーターの違いは?

ところで皆さん、ストーブとヒーターの違いってご存知ですか?

石油や電気等、使用するエネルギーは違えど、もっとも大きなポイントとしては

・ストーブは本体の周辺を暖める
・ヒーターは部屋全体を暖める

という点になります。

設置している近辺を急速に温めたり、狭い範囲をあたためるのにストーブは向いていますが、部屋全体を暖めるのにはあまり適していません。

一方ヒーターは逆で、局部を温めるのには適していませんが部屋全体を暖めるのに適した暖房器具です。

つまり、効率的に暖かくなりたいのなら、

寒い部屋ではまずストーブをつけて温まり、その間にヒーターを入れておく

と言うのがベストな方法ですね。

実は危険!?電気ストーブが原因の火災件数が増加中!!

実は危険な電気ストーブ!?火災予防に知っておくべき知識

今年も残すところあと少し。12月に入り、少しづつ寒くなってきているのが実感できますね。

例年と比べ少し冬への足取りが遅いような気もしますが、ここ最近の異常気象を考えるとある日一気に冬将軍到来…なんてこともあるかもしれませんね。

寒がりな妻がいるわが家でも、少しづつですが冬支度を始めている毎日です。

さて、前置きが長くなりましたが、今回のお題は電気ストーブ。朝起きたらまずスイッチをオン!!なんて人も多いかと思いますが、近年この電気ストーブが原因の火災が増えていると言うのです。

 

想像以上に危険!?電気ストーブ

こんな書き方をするとメーカーさんに怒られそうなんですがね(笑)

いきなりですが質問です。

 

Q:石油ストーブと電気ストーブ、どちらが火災が起きやすいと思いますか?

この流れなら皆さん、「電気ストーブ」なんじゃないの?と、お答えになるでしょうね(笑)

しかし、石油ストーブの方が火災が多いような印象を持たれていませんか?

少し古い記事なのですが、産経新聞の記事にこんなモノを見つけました

都民2万人に行ったアンケートでは、火災の危険が最も高いと思う暖房器具について約8割が「石油ストーブ」と回答。安全意識に乖離があるとして注意を呼びかけた。

 

調査によると、過去5年間のストーブ火災674件の出火原因で、最も多かったのは電気ストーブの491件。石油ストーブは129件で2番目だった。

 

一方、アンケートでは電気ストーブが最も危険と答えた人はわずか4・2%。ストーブの前面と可燃物の間に、安全基準とされる1メートル以上の距離をあけずに使っている人が約6割に及んだ。石油ストーブでは1メートル以上離して使う人が約6割いたのとは対照的で、安全意識に差が出た。

 

※出典:産経新聞 ストーブ火災、危ないのは…実は「電気」 出火元の7割 東京消防庁管内

これは東京都内での話ですが、所変わって京都市消防局のホームページでも、似たような記事が掲載されています。

電気ストーブは火を使わないから安全だと思っていませんか?

京都市における過去5年間の暖房器具火災のうち,約6割が電気ストーブによるものです。

特にこの冬,11月以降に発生した暖房器具火災10件(平成27年1月26日現在)のうち8件が電気ストーブ火災で,これにより2名の方が亡くなられています。

 

※出典:京都市消防局 電気ストーブ火災に御注意ください!

 

なぜ電気ストーブの火災が多いのか?

昔石油ストーブでサツマイモを焼いていて焦がした経験のある私にとっても、直接火が見える「石油ストーブ」の方が、「石油ストーブ」より火災が起きやすい印象がありました。

この、「直接火が見える」=「火を使っている」と言うのがポイントのようです。

石油ストーブは火が見えてる分、利用者の方がそれなりに気をつけることが多いようです。

それにひきかえ電気ストーブでは火が見えないため、心に油断が生まれやすい。
「火がついてないんだから、大丈夫だろう」

なんて、油断をしてしまうんですね…

実は、東京も京都も火災の1番の原因は布団や座布団、カーテンなどの可燃物に引火することなのですが、これは「電気ストーブ」も「石油ストーブ」も同じように発生しています。

ただ、火災の発生件数を見ると、油断をしてしまう「電気ストーブ」の方が発生件数が多いという事のようです。

 

油断は一瞬。事故は一生

もちろん、「石油ストーブ」が「石油ストーブ」より安全というわけでもありません。どちらも正しく使えば私達の生活を快適にしてくれますし、一歩間違えれば大惨事になる可能性もあります。

先日学生の作った木製のジャングルジムで白熱灯を使った結果火災が発生するという事故が起きました。

白熱灯を設置した人は、そもそも火災が起きる可能性を考慮していなかったのでしょう。

 

さて、あなたの家にあるストーブですが、本当に安全に使用できていますか?

火災が発生してからでは、「想定していなかった」では済まされません。

もういちど、安全に使用できているかどうかを確認してみて下さい。

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