今年も残すところあと少し。12月に入り、少しづつ寒くなってきているのが実感できますね。
例年と比べ少し冬への足取りが遅いような気もしますが、ここ最近の異常気象を考えるとある日一気に冬将軍到来…なんてこともあるかもしれませんね。
寒がりな妻がいるわが家でも、少しづつですが冬支度を始めている毎日です。
さて、前置きが長くなりましたが、今回のお題は電気ストーブ。朝起きたらまずスイッチをオン!!なんて人も多いかと思いますが、近年この電気ストーブが原因の火災が増えていると言うのです。
想像以上に危険!?電気ストーブ
こんな書き方をするとメーカーさんに怒られそうなんですがね(笑)
いきなりですが質問です。
Q:石油ストーブと電気ストーブ、どちらが火災が起きやすいと思いますか?
この流れなら皆さん、「電気ストーブ」なんじゃないの?と、お答えになるでしょうね(笑)
しかし、石油ストーブの方が火災が多いような印象を持たれていませんか?
少し古い記事なのですが、産経新聞の記事にこんなモノを見つけました
都民2万人に行ったアンケートでは、火災の危険が最も高いと思う暖房器具について約8割が「石油ストーブ」と回答。安全意識に乖離があるとして注意を呼びかけた。
調査によると、過去5年間のストーブ火災674件の出火原因で、最も多かったのは電気ストーブの491件。石油ストーブは129件で2番目だった。
一方、アンケートでは電気ストーブが最も危険と答えた人はわずか4・2%。ストーブの前面と可燃物の間に、安全基準とされる1メートル以上の距離をあけずに使っている人が約6割に及んだ。石油ストーブでは1メートル以上離して使う人が約6割いたのとは対照的で、安全意識に差が出た。
これは東京都内での話ですが、所変わって京都市消防局のホームページでも、似たような記事が掲載されています。
電気ストーブは火を使わないから安全だと思っていませんか?
京都市における過去5年間の暖房器具火災のうち,約6割が電気ストーブによるものです。
特にこの冬,11月以降に発生した暖房器具火災10件(平成27年1月26日現在)のうち8件が電気ストーブ火災で,これにより2名の方が亡くなられています。
なぜ電気ストーブの火災が多いのか?
昔石油ストーブでサツマイモを焼いていて焦がした経験のある私にとっても、直接火が見える「石油ストーブ」の方が、「石油ストーブ」より火災が起きやすい印象がありました。
この、「直接火が見える」=「火を使っている」と言うのがポイントのようです。
石油ストーブは火が見えてる分、利用者の方がそれなりに気をつけることが多いようです。
それにひきかえ電気ストーブでは火が見えないため、心に油断が生まれやすい。
「火がついてないんだから、大丈夫だろう」
なんて、油断をしてしまうんですね…
実は、東京も京都も火災の1番の原因は「布団や座布団、カーテンなどの可燃物に引火」することなのですが、これは「電気ストーブ」も「石油ストーブ」も同じように発生しています。
ただ、火災の発生件数を見ると、油断をしてしまう「電気ストーブ」の方が発生件数が多いという事のようです。
油断は一瞬。事故は一生
もちろん、「石油ストーブ」が「石油ストーブ」より安全というわけでもありません。どちらも正しく使えば私達の生活を快適にしてくれますし、一歩間違えれば大惨事になる可能性もあります。
先日学生の作った木製のジャングルジムで白熱灯を使った結果火災が発生するという事故が起きました。
白熱灯を設置した人は、そもそも火災が起きる可能性を考慮していなかったのでしょう。
さて、あなたの家にあるストーブですが、本当に安全に使用できていますか?
火災が発生してからでは、「想定していなかった」では済まされません。
もういちど、安全に使用できているかどうかを確認してみて下さい。