マンションオーナー・管理組合が知っておくべき電気代削減ポイントとは?

マンションオーナー管理組合が気をつけるべき経費削減ポイント
マンションのオーナーさんや管理組合の理事さんが頭を悩ます毎月のマンション運営。
中でも毎月必要な経費については、なんとか削減したいと思っているオーナーさんも多い事と思います。

今日は管理会社を入れられていないオーナーさんも、逆に管理会社に任せきりの方も必見。マンションを運営・管理する立場にある人向けに、マンション運営における電気代の削減ポイントと方法をご紹介します。

共用部分の電気代を削減

各削減項目を単独で行うのではなく、複数の削減項目をまとめて行う事により、さらなる経費削減が見込めます。

共用部分の照明をLED化

マンションの規模が大きくなるにつれ絶大な効果をもたらすのがこのLED照明の導入です。

一般的に共用部分における電力消費量は、エレベーターで使用される電力が多いと思われがちですが、長時間つけっぱなしになる照明もかなりの電力を消費します。

導入に工事が必要ですし、初期費用もマンションの規模に応じてそれなりにかかってしまうのが問題です。

しかし、概算にはなりますが毎月の電気代が約30%も安くなる事も多く、LEDの耐久年数が長い事を考慮すると早めに導入される事でより大きなメリットが見込める削減項目になります。

新電力(PPS)への変更

スタート当初は何かとメディアでも取り上げられていた電力自由化。スタートからそれなりの年月が経過しましたが、いまだに元々加入していた電力会社から移行していない方がかなりの数いらっしゃるようです。
これはひとえに、


「ユーザーが現状維持で特に問題が無く、新電力(PPS)に変更することによるメリットが良く解らないどころか、手間を考えるとデメリットにしか感じない」

といった事が大きな原因かと思われます。

もちろん、電力自由化は適切な業者・プランを選定すれば電気代を削減することが可能で、特にマンションの場合、「マンション向けの一括受電サービス」を契約することにより通常より大きな恩恵を受ける事があり、マンションオーナーさんにもお勧めの契約形態です。

お住まいの地域によって対応している新電力会社が違うため、具体的にどこの電力会社が良いとは言いにくいのですが、関東・関西圏にはマンション向けの一括受電サービスを実施している業者が多く、検討してみる余地はあるかと思います。

ただし、デメリットとして一括受電サービスを導入すると、導入した物件の全ての部屋で同じ電力会社からの電気供給を受けることになるので、世帯ごとに個別の電力会社と契約することが出来なくなります。

導入を検討される際は、必ず事前に管理組合との念密な打ち合わせが必要不可欠となります。

電子ブレーカーの導入

弊社の主力、電子ブレーカーを導入し料金プランを主開閉器契約へ変更することにより電気料金の削減が見込めます。

そもそも電子ブレーカーによる電気料金の削減は、施設内に設置している全ての電気製品が、24時間ずっと稼働し続けるような施設ではない所が向いていると言われています。
マンションの共用部分はまさにそういった箇所で、エレベーターを設置されている建物ですとかなりの確率で電気代が削減できるかと思います。


※電子ブレーカーと主開閉器契約については、以下のページで詳しくご説明しています。
【電子ブレーカー】負荷設備契約と主開閉器契約 その2

あれこれ悩むより、まずはプロにご相談を

今回は弊社で提案できる3つの案件をお伝えしましたが、実は管理会社から提案されるケースもあったのではないでしょうか?
管理会社から提案があった場合、各案件に対して個別の業者が訪問することが多く、その都度管理会社への中間マージンが発生します。

「普段から付き合いのある管理会社。経費も安くなるんだし、あまり深く考えなくていいかな?」

そんな考えなら、思わぬ損をしてるかもしれませんよ?

弊社ではブレーカについては自社製品ですし、一括でお見積していただくことにより個別のお見積よりお得に導入していただくことも可能です。

お見積は無料で行いますので、マンションの電気代にお悩みの方はすぐご連絡を!!

【電気代削減】オフィス電気機器を丸ごと節電!~パソコン編~

【電気代削減】オフィスの電気機器を丸ごと節電!~パソコン編~
このシリーズでは、オフィスでよく使われる電気機器で必要になる電気代と節電方法をご紹介。
機器によってはご自宅の節電にもなるのでぜひ試してみてくださいね。

今回は、多くの人が毎日使っているであろうパソコンに関する情報をお伝えします。

そもそもパソコンの電気代はどれくらいかかるの?

まずは現状市場に出回っているパソコンがどれくらいの電気代がかかるのかをお伝えしたいと思います。

そもそも、パソコンには大きく分けてデスクトップパソコンとノートパソコンの2種類があります。タブレットもパソコンと言えばパソコンかもしれませんが、今回は割愛します。

当たり前の話ですが、ひとえにパソコンと言ってもその性能はマチマチ。年式や使用年数によっても消費電力は変わってきます。

よって今回は、同一メーカーでほぼ似たような性能のデスクトップパソコンとノートパソコンを比較してみたいと思います。

※今回、周辺機器については計算しておりません。

デスクトップパソコンの場合

某パソコンメーカーの現行モデルを調査。価格は140,000円ほどでディスプレイ付き。事務用に使うなら十分すぎるほどのスペックを持ったパソコンです。

【デスクトップパソコン 消費電力の一例】
・デスクトップパソコン(CPU coer i7 ) 標準時:5w 最大:272w
・24インチIPS液晶モニター 標準時:16w 最大:42w
※メーカーのカタログスペックを参照
※電気代は、1w=25.61円で計算

ちなみにデスクトップパソコンの電気代は、ノートパソコンに比べて割高になります。
主な原因としては以下のような理由です。

■ディスプレイと本体の両方に電力が必要である。

単純な話、ディスプレイと本体がバラバラになっているので、消費電力が多くなります。
また、ディスプレイがノートパソコンと比較し大きいので、単純に消費電力が増えるという事情もあります。

■ノートパソコンと違い、携帯することがない

そもそも持ち運ぶことを考慮していないデスクトップパソコンは、「バッテリー」を搭載していません。技術の進歩により、パソコン自体の消費電力は下がってきていますが、ノートパソコンに搭載している機器と比較すると、どうしてもデスクトップパソコンは消費電力という面では劣っていることが多いのが現状です。

その反面、同じ価格帯でもノートパソコンよりデスクトップパソコンのほうが性能が良い事が多いですけどね。

ノートパソコンの場合

【デスクトップパソコン 消費電力の一例】
・15インチノートパソコン(CPU coer i7 ) 標準時:8.1w 最大:65w
※メーカーのカタログスペックを参照
※周辺機器は接続していないものとする
※電気代は、1w=25.61円で計算

えーっと、標準で8.1wですか?時間当たりの電気代は…0.3円ほどですかね?デスクトップパソコンと比べ、標準時・最大時共にかなり消費電力が抑えられています。

一昔前のノートパソコンは、新品でフル充電でも3時間も電源が持てば良いほうだったんですが。最近は使い方によっては6時間以上余裕で持つようなパソコンもありますからね。

本当に技術の進歩は素晴らしいですね。

ただし、気をつけなければならないのは、この値はあくまでメーカーが提示しているカタログスペックということ。

車を購入されたことのある方ならお分かりになるかと思いますが、燃費はカタログ通りの値にはなりません。これはパソコンに関してもしかり…です。

パソコンの節電テクニック

ここまでデスクトップパソコンとノートパソコンの消費電力を見比べてみました。この値を見て

「これだけ消費電力が少ないなら、節電なんて意識しなくていいのでは?」

とか、思いませんか?

2011年と少し古いデータにはなりますが、マイクロソフトのHPにOSの種類とデスクトップ・ノートパソコン毎の平均消費電力が掲載されています。

OS 平均消費電力
Windows XP DesktopPC 102W
Windows Vista DesktopPC 80W
Windows 7 DesktopPC 52W
Windows XP NotePC 36W
Windows Vista NotePC 31W
Windows 7 NotePC 16W

※マイクロソフトHP 消費電力基本情報: アイドル時の消費電力 (W)より
https://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/hh146894

最新のノートパソコンの消費電力が7w。10年以上前のデスクトップパソコンは104w。実に10倍以上の差があります。

さらに、古いパソコンは処理速度も遅く、作業時間も長くなりがち。その分パソコンの起動時間も長くなるということです。

パソコンはつけっ放しのほうが電気代が安い?

一時期パソコンはつけっ放しのほうが電気代が安いという話があり、私も実践していました。これはパソコンは電源の投入時、終了時に一番電力を使うことから、マメに電源を切るよりは数時間ならそのままつけっ放しのほうが電気代が安くなる…という話でした。

しかし、パソコンの消費電力が少なくなってきている今、起動時の消費電力も抑えられており、今では電源を消したほうが電気代が安くなることが多くなっています。

目安としては、パソコンの消費電力にもよりますが2時間ほど席をはずす場合は電源を落とした方がよさそうですね。

ディスプレイの輝度(ブライトネス)を下げる

デスクトップ用のLEDディスプレイは、工場出荷時の設定で輝度という値が最大に設定されていることがあります。輝度とは画面の明るさで、この値を下げることにより消費電力の削減につながります。

もちろん、下げすぎると実務に影響が出ますので、作業がしにくくならない程度に下げてあげることが重要です。

一番の節電は、買い替え!?

これを言ってしまっては身も蓋もないのですが、古いパソコンを使われている場合は、買い替えされるこで節電につながる可能性があります。

特に必要以上に性能の高いPCを使われている場合、ある程度性能を落としたほうが消費電力が落ちる可能性があります。(高性能なパソコンほど、消費電力が高くなる傾向があります。)

節電とは少し離れた内容になってきていますが、壊れたパソコンの復旧という時間と経費の浪費を抑える意味でも、一度ご検討されてはいかがですか?

【電気代削減】消費者物価指数から見る電気代の上昇 その1

【電気代削減】消費者物価指数から見る電気代の上昇 その1

このブログを書くようになってから、何かとニュースやら新聞やらで電気に関する情報を集めるようになりました。

そんななか、今回気になったのがこのニュース

東京23区の今年度・2023年度の平均の消費者物価指数は速報値で、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が前の年度より2.7%上昇しました。

※出典:NHK NEW WEB EASY 東京23区 2023年度の消費者物価指数 前年度より2.7%上昇

 

いつもは各電力会社の発表する情報を元に、月単位での推移で電気代の上昇(たまーに下降)をお伝えしています。

今日はいつもと違った切り口、「消費者物価指数」と言う点から電気代の現状についてお話したいと思います。

 

そもそも消費者物価指数とは?

ニュースや新聞などで耳にする事がある「消費者物価指数」。まずはコレが何なのかわからない事には始まりませんね。

数値を発表している総務省統計局のHPによると、以下のような説明がなされています。

消費者物価指数は、全国の世帯が購入する各種の財・サービスの価格の平均的な変動を測定するものです。すなわち、ある時点の世帯の消費構造を基準に、これと同等のものを購入した場合に必要な費用がどのように変動したかを指数値で表しています。
このように、消費者物価指数は純粋な価格の変化を測定することを目的とするため、世帯の生活様式や嗜好の変化などに起因する購入商品の種類、品質又は数量の変化に伴う生活費の変動を測定するものではないことに留意する必要があります。

※出典:総務省統計局HP 消費者物価指数に関するQ&A(回答)

 

単純な話、私達がお金の回りが良くなって色んなものを買うようになれば物価指数が上昇(する傾向が高まる)し、反対にお金の回りが悪くなると物価指数が下落(する傾向が高まる)するということ。

さらに噛み砕くと、

「給与が上がったからお小遣いが1万増えた!!毎月もう1回余分に飲みにいけるわ!!」となれば物価が上昇する可能性が。

「給与が下がったからお小遣いが1万減った。飲みに行く回数減らさなきゃな…」となると物価が下落する可能性が高まるわけです。

この値は、国内の経済政策を決めるうえで重要な数値として扱われています。

 

消費者物価指数は上昇。しかし…

さて、先程の話ではないですが、ここ1年であなたのお小遣い(もしくは給与)は増えましたか?

残念ながら、私はほぼ横ばいです(苦笑)

周りに聞いても、「給料上がったよ!!」なんて話、残念ながら耳にした事がありません。

政府もベースアップを図るよう呼びかけてはいますが、大手企業ならいざしらず、中小企業では給与は上昇するどころか下落している所も多いようです。

 

金回りが悪いのに指数が上昇!?

そう、ここが問題なんですよね。

先程、「私達がお金の回りが良くなって色んなものを買うようになれば物価指数が上昇(する傾向が高まる)し~」とご説明しました。

はい、消費者物価指数が「上昇する傾向が高まる」だけで、金回りが悪くても物価は上昇することは大いにあります。

 

ご存知の方も多々いらっしゃると思いますが、日銀は政府の意向で消費者物価指数の2%上昇を目標として掲げています。

現状目標の達成はまだまだ先は長そう(というか難しそう)ですが、色々な対策をしているのも事実。

その結果、目標達成には至らないものの、消費者物価指数はある程度上昇していました。

だから、電気代やガス代が上昇するのも、ある程度仕方のない事と言えるのかもしれません。

 

しかし、原因はそれだけではありません。

長くなってきましたので、詳細は次回詳しくご説明させていただきますね。

寒気到来!!体もお財布もあったまる賢い暖房の使い方 その1

寒気到来!!体もお財布もあったまる賢い暖房の使い方 その1

ここ最近、朝の冷え込みがきつく感じますが体調を崩されたりされていませんか?

毎週のように今シーズン最大級の寒波が…といったニュースが流れ、近畿でも降雪が観測される地域が数多く見受けられます。

さて、寒さも深まる今日この頃。みなさんが普段どういった暖房機器を使用されていますか?

石油ストーブやホットカーペットを押し入れから引っぱり出したり、エアコンの掃除をしたりとご家庭でも何種類かの暖房機器をお持ちかと思います。

しかし、電気代の事を考えた場合どの機器が一番効率が良いのか御存じですか?

このシリーズでは、体だけではなくお財布もあったかくなる(かも知れない)暖房の効率的な使い方と電気代(光熱費)についてのお話です。

まず知っておきたい暖房の種類

漠然とはわかっているけど、きっちり説明しろと言われると難しいのが暖房の種類です。
大きく分けると暖房には2つの種類があります。

対流式暖房

対流式暖房とは、その名の通りお部屋の空気を暖め、空気の対流により部屋の空気を暖める暖房機器です。
部屋全体を暖める能力が高い半面、床や壁を暖める能力が低いため部屋の温度の割には体感温度が低く感じがちになります。

素早く室内を暖められるというメリットがありますが、機器を消してしまうとすぐに室温が下がってしまいます。

対流式暖房の種類

対流式暖房の代表的な機器としては、以下のようなものになります

エアコン

暖房と言えばまずエアコンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

夏は冷房・冬は暖房と使い分けができるだけではなく、除湿や空気清浄といった機能を有している機種もあり暖房機器としても非常に優秀です。

本来対流式暖房であるエアコンは局部を温めることが苦手なため、室温の割には体感温度が低くなりがちですが、性能のよい機種になると人がいる場所を自動的に判断し効率的に体感温度を上昇させる機種もあります。

デメリットとしては、導入に工事が必要である点と他の暖房機器に比べて導入コストが高いこと。

繁忙期になると、設置工事で数週間待たされるなんて事も…

あと、対流式暖房全体に言える事ですが、どうしてもほこりを巻き上げると言う性質があります。

ファンヒーター

石油・ガス・セラミックなど、利用するエネルギーによって違いはありますが概ねランニングコストが安いというメリットに加え、導入の手軽さからも普及している暖房機器です。

大型のものになれば部屋全体を温めることも可能ですし、小型のものはトイレや脱衣場等スポットで利用することも可能。小回りが利くのも大きな利点です。

石油・ガスについては始動後比較的早い段階で室内を暖めることができます。
ただし、電気を使うセラミックヒーターは他の機種に比べやや即効性が劣りますのでご注意を。

デメリットとしては、

【石油ファンヒーターのデメリット】
●灯油の備蓄・管理に手間がかかる
●独特のおいがあり、定期的な換気が必要

【ガスファンヒーターのデメリット】
●初期費用がかかる(専用の工事が必要)
●独特のおいがあり、定期的な換気が必要

【セラミックファンヒーター】
●他のファンヒーターに比べて光熱費(光熱費)が高め
●広い部屋の温度を上げるのは苦手

と言ったところでしょうか。

輻射式暖房

一方、輻射式暖房は暖房機器から出る赤外線を利用し暖める機器で、赤外線が当たっている場所を暖めるため室内全体を暖めるような力はあまりありません。

ただし、電気ストーブや床暖房・こたつなどに代表される輻射式暖房は体感温度を上昇させやすいため、室温が低かったとしてもすごしやすい環境が得られやすいと言うメリットがあります。

輻射式暖房の種類

輻射式暖房の代表的な機器としては、以下のようなものになります

電気ストーブ

部屋全体を暖めるのではなく、ストーブに近づき暖を取るといった用途に使われる暖房機器です。

比較的手ごろな値段で入手できるのも魅力の一つです。

しかし、御存じの方も多いかとは思いますが、電気ストーブに限らず熱を発生させる電化製品(ドライヤーやホットプレート等)は使用する電気量が大きく、ランニングコストが多くかかってしまいます。

ハロゲンヒーター

電気ストーブとよく似た暖房機器ですが、違いは発熱にランプを使用している点。電気ストーブと比較し素早く温度が上昇します。

本体自体は数千円から購入可能ですが、やはり電気代が高いので日常的に広い部屋を暖める暖房としては適していません。

こたつ

日本人ならコレを忘れたらダメでしょう!!私も大好きな「コタツ」です。

「赤外線が当たっている場所を暖めるため室内全体を暖めるような力はあまりありません。」という説明にドンピシャで当てはまる暖房機器です。

洋室では若干使いにくい、場所を取る、布団の洗濯が面倒といったデメリットがあります。

床暖房

最近よく目にするようになった床暖房。実はわが家にもリフォームした時に設置しました。

床を直接暖めるので体感温度も上がりやすく、非常に快適です。

また、ストーブやこたつと違い火災の心配が非常に少ないと言うのもメリットの一つでしょう。

ただし、初期費用に多大なコストがかかるうえ、日々の電気代(ガス代)についても使い方によってはバカにならない金額になる事も。

さて、次回ではこれらの暖房機器のランニングコストを比較し、どういった利用方法をすれば体もお財布も温かくなるのか考えて見たいと思います。

電気料金プランを知ろう!! その1:従量電灯とは?

電気料金プランを知ろう!! その1:従量電灯とは?

電力自由化がはじまってから数年になりますが、最近ではあまりTVCMも見ないようになってきましたね。

以前は比較的多様な業種(というか、通信事業者が多かったような…)のCMを見たんですけどねぇ…

 

経済産業省の認可法人の電力広域的運営推進機関は11日、家庭向けの電力小売りが自由化された4月から10月末までの7カ月で電力大手から209万100件の契約が新電力などに移ったと発表した。

 

まだ契約総数の3.3%だ。新電力の料金体系が大手と似ているなどメリットを感じにくいことが背景とみられる。

※出典:日本経済新聞 電力切り替え、自由化7カ月で200万件突破

 

少し前の記事ですが、契約総数の3.3%という数字は、大手電力会社10社にしてみたらほっと一安心といったところでしょうか?

しかし、実際に新電力に乗り換えることはメリットも多々あるのが事実。上記日経新聞の記事にもありますが

「新電力の料金体系が大手と似ているなどメリットを感じにくいこと」

が、原因かと思います。

 

そもそも、ご自分が今契約されている電力プランを正確に把握している人が少ないんですから、当然と言えば当然なんですがね。

そこで今回は、大手電力会社にある標準的な電力プラン、「従量電灯」についてご説明。新電力を検討される場合の1つの判断基準として、ご活用いただければお思います。

 

そもそも、従量電灯って?

毎月ご自宅のポストに入っているであろう検針票。良く見てみると、「従量電灯A」とか「従量電灯B」なんて言葉が書かれていませんか?

簡単に説明すると「従量」とは電気を使用した分だけ電気代を払ってくださいね~という意味です。

しかし、関西電力だと従量電灯A・従量電灯Bの2種類が。

中部電力にいたってはA~Cまでの3種類があります。

もちろん、プランによって電気料金が違うという話になるのですが、今回は関西電力が提供する一般家庭向けの電力プラン、「従量電灯A」(東京電力エナジーパートナーでは従量電灯B)についてご説明したいと思います。

 

関西電力の従量電灯Aとは?

わが家でも契約している従量電灯Aですが、大きなポイントは以下の通り。
ちなみに他の電力会社でも同じような料金体系が用意されています。

 

電気を利用しなくても支払う最低料金が設定されている

関西電力の従量電灯Aの場合、1wも電力を使わなくても最低料金である「373.73円」が請求されます。

 

従量部分は3段階

関西電力の場合、

・15kWh超過120kWhまで
・120kWh超過300kWhまで
・300kWh以上

に分かれており、消費電力が上がるたびに1kwh当たりの電気代が高くなります。

 

多量の電気を使用する場合は別プランを!!

関西電力によると、

800kWhをこえる場合は、従量電灯Aより従量電灯Bがお安くなることがあります。

とのこと。

参考程度に言うと、電力需要の増える1月。前年度のわが家の電気消費量は423kwh。仮に今月の電気消費用が同じだった場合の電気代は11,417円になります。

わが家は2階建ての戸建て。専業主婦の妻に子供(赤ちゃん)が一人、猫1匹といった家庭です。

最近は子供が小さいのもありあまり外出しませんが、外出時は猫のために何らかの暖房機器はつけっ放しにするといった状況です。

ここから想定すると、800kwhという電力がどれくらいのものなのか、想像できるのではないかと思います。

 

関西電力の従量電灯A 電気料金表

ちなみに我が家の過去の電気料金を見てみると…

単位 料金単価(税込)
最低料金(最初の15kWhまで) 1契約 373.73円
電力量料金 15kWh超過120kWhまで 第1段階 1kWh 22.83円
120kWh超過300kWhまで 第2段階 29.26円
300kWh超過分 第3段階 33.32円

※関西電力HP 従量電灯A
https://kepco.jp/ryokin/menu/dento_a

 

実際にはここに燃料費調整額やら再生可能エネルギー発電促進賦課金やらを加味した金額が請求されます。

ワンルームマンションとかだと違ったりもしますが、かなりの世帯がこのパターンの従量電灯をご契約されているかと思います。

新電力への変更を検討される際には、ご自宅の検針票とともにこのあたりの情報もきっちりと抑えてから検討されてくださいね。

ブレーカーが落ちた!?知っておきたい原因と対策

手遅れになる前に知りたい、ブレーカーを落とさないコツ

大事なお客様とのメール。あとはこの送信ボタンを押すだけ…と思ったら突然パソコンの電源がっ!?

停電かと思ったら、実はブレーカーが落ちてた。こんな経験、皆さんはありませんか?

普段めったに触らないけど、触る時はほぼ間違いなく何らかのトラブルが発生している。

今日はそんなブレーカーについて、簡単にご説明したいと思います。

ブレーカーの種類と仕組み

ブレーカーの写真

さて、まずは一般的なブレーカーの写真をご覧ください。少し古いタイプにはなりますが、皆さんのご家庭にもあるであろう一般的なブレーカーです。

このブレーカーですが、大きく分けると3種類のブレーカーがあり、それぞれ役割が異なるだけではなく、どの部分が落ちるのかによって対策が異なってきます。

A.アンペアブレーカー

写真の左側、黒い大きなスイッチが「アンペアブレーカー」です。

サービスブレーカーやリミッター、契約ブレーカーなんて呼ばれ方もしますが、全て同じブレーカーです。

その名が示す通り、電力会社と契約している電気容量を超えると落ちるブレーカーになります。

ちなみにアンペアブレーカーは電力会社の設備、他のブレーカーは居住者もしくは物件の所有者が所有する設備になります。

アンペアブレーカーが落ちる場合の対策は?

単純な話、

・使用する電気機器を減らす
・電力会社との契約容量を変更する

この2択になります。

しかし、オフィスや工場で使用している電気機器を減らすなんてことは難しいケースがほとんど。

例えば老朽化しているエアコンは消費電力が多い事が多々ありますが、こういった古い機械を入れ替え、省エネに努めれば何とかなるケースもあるにはあるのですが…

現実としては、契約容量を増やすのが現実的なラインだと思われます。

B.漏電ブレーカー

素人が手を出しにくく、かつ解りにくいのがこの漏電ブレーカーです。

こちらもその名が示す通り、漏電している場合落ちるブレーカーになります。

火災の原因となる漏電を防いでくれるこのブレーカー。

しかし、実際に漏電ブレーカーが落ちた場合、どの電気機器(もしくは回線等)が原因なのかを特定するのはなかなか骨が折れます。

最悪、室内全ての電化製品のコンセントを抜き、一個づつ動かしてみてブレーカーが落ちるコンセント(もしくは電気機器)を特定する…

なんて作業が必要な事も。

漏電ブレーカーが落ちる場合の対策は?

上記のように、原因を特定するのがめんどくさいのが漏電ブレーカーなのですが、放置するわけにもいきません。

漏電の場合

・コンセント(差し込み口)からの漏電
・雨漏りによる漏電
・電気機器の故障
・ブレーカーの故障

といった様々な原因があり、ネズミに配線をかじられて漏電…なんてことも実際あります。

放置すると火災など大きな災害につながりかねませんので、直ちに専門の業者に連絡をするのが無難です。

C.安全ブレーカー

ご自宅でブレーカーが落ちたケースだと、まず疑うのがこの安全ブレーカー。別名サーキットブレーカーとも言います。

先ほど掲載した写真を見ていただきたいのですが、この安全ブレーカーだけスイッチが複数あります。

複数部屋のある住居の場合、部屋ごとに電源回路を別け、個別に安全ブレーカーに接続するのが一般的です。

安全ブレーカーが落ちる場合の対策は?

このブレーカーは特定の電源回路に接続している電化製品が、多量の電力を消費した場合にブレーカーが落ちます。

ワンルームマンションなど電源回路の数が少ない家で

「電気ストーブをつけつつこたつをつけて、ホットプレートで調理しながら電子レンジを使ったらブレーカーが落ちた」

なんて経験、ありませんか?

特に暖房機器やドライヤー等、熱を生みだす機器は消費電力が多く、ブレーカーが落ちるきっかけになります。

よって、対策としては

「一度に多くの電気機器を同じ部屋で使わない」

という単純な話になります。

事務所・オフィスの場合は要注意

自宅でも十分問題なのですが、事務所の場合特に注意が必要です。

机の下にタコ足のコンセントがごちゃごちゃとしているような事務所。そう、あなたの事務所ですよ!!(笑)

どのコンセントがどの電源回路なのか、解らずに電化製品を使用していませんか?

・新入社員が増えたのでパソコンを新しく設置した。
・リースで最新の複合機を導入。
・福利厚生のため、コーヒーメーカーを導入。

作業中のパソコンが突然落ちると…うん、本当に想像したくないですね(苦笑)

特に長年同じ事務所でずっと入居されている場合、要注意ですよ?

まれにブレーカー自体の故障が原因でブレーカーが落ちるケースもあります。

なんにせよ、ご自身で原因が分からない際は、専門家に相談するように心がけてくださいね。

実は危険!?電気ストーブが原因の火災件数が増加中!!

実は危険な電気ストーブ!?火災予防に知っておくべき知識

今年も残すところあと少し。12月に入り、少しづつ寒くなってきているのが実感できますね。

例年と比べ少し冬への足取りが遅いような気もしますが、ここ最近の異常気象を考えるとある日一気に冬将軍到来…なんてこともあるかもしれませんね。

寒がりな妻がいるわが家でも、少しづつですが冬支度を始めている毎日です。

さて、前置きが長くなりましたが、今回のお題は電気ストーブ。朝起きたらまずスイッチをオン!!なんて人も多いかと思いますが、近年この電気ストーブが原因の火災が増えていると言うのです。

 

想像以上に危険!?電気ストーブ

こんな書き方をするとメーカーさんに怒られそうなんですがね(笑)

いきなりですが質問です。

 

Q:石油ストーブと電気ストーブ、どちらが火災が起きやすいと思いますか?

この流れなら皆さん、「電気ストーブ」なんじゃないの?と、お答えになるでしょうね(笑)

しかし、石油ストーブの方が火災が多いような印象を持たれていませんか?

少し古い記事なのですが、産経新聞の記事にこんなモノを見つけました

都民2万人に行ったアンケートでは、火災の危険が最も高いと思う暖房器具について約8割が「石油ストーブ」と回答。安全意識に乖離があるとして注意を呼びかけた。

 

調査によると、過去5年間のストーブ火災674件の出火原因で、最も多かったのは電気ストーブの491件。石油ストーブは129件で2番目だった。

 

一方、アンケートでは電気ストーブが最も危険と答えた人はわずか4・2%。ストーブの前面と可燃物の間に、安全基準とされる1メートル以上の距離をあけずに使っている人が約6割に及んだ。石油ストーブでは1メートル以上離して使う人が約6割いたのとは対照的で、安全意識に差が出た。

 

※出典:産経新聞 ストーブ火災、危ないのは…実は「電気」 出火元の7割 東京消防庁管内

これは東京都内での話ですが、所変わって京都市消防局のホームページでも、似たような記事が掲載されています。

電気ストーブは火を使わないから安全だと思っていませんか?

京都市における過去5年間の暖房器具火災のうち,約6割が電気ストーブによるものです。

特にこの冬,11月以降に発生した暖房器具火災10件(平成27年1月26日現在)のうち8件が電気ストーブ火災で,これにより2名の方が亡くなられています。

 

※出典:京都市消防局 電気ストーブ火災に御注意ください!

 

なぜ電気ストーブの火災が多いのか?

昔石油ストーブでサツマイモを焼いていて焦がした経験のある私にとっても、直接火が見える「石油ストーブ」の方が、「石油ストーブ」より火災が起きやすい印象がありました。

この、「直接火が見える」=「火を使っている」と言うのがポイントのようです。

石油ストーブは火が見えてる分、利用者の方がそれなりに気をつけることが多いようです。

それにひきかえ電気ストーブでは火が見えないため、心に油断が生まれやすい。
「火がついてないんだから、大丈夫だろう」

なんて、油断をしてしまうんですね…

実は、東京も京都も火災の1番の原因は布団や座布団、カーテンなどの可燃物に引火することなのですが、これは「電気ストーブ」も「石油ストーブ」も同じように発生しています。

ただ、火災の発生件数を見ると、油断をしてしまう「電気ストーブ」の方が発生件数が多いという事のようです。

 

油断は一瞬。事故は一生

もちろん、「石油ストーブ」が「石油ストーブ」より安全というわけでもありません。どちらも正しく使えば私達の生活を快適にしてくれますし、一歩間違えれば大惨事になる可能性もあります。

先日学生の作った木製のジャングルジムで白熱灯を使った結果火災が発生するという事故が起きました。

白熱灯を設置した人は、そもそも火災が起きる可能性を考慮していなかったのでしょう。

 

さて、あなたの家にあるストーブですが、本当に安全に使用できていますか?

火災が発生してからでは、「想定していなかった」では済まされません。

もういちど、安全に使用できているかどうかを確認してみて下さい。

家庭でLEDイルミネーション 気になる電気代は?

家庭でLEDイルミネーション 気になる電気代は?

気が付けば11月も終盤。師走の足音が迫ってきました。

12月に入るとちらほら見受けられるのがクリスマスイルミネーション。

うちの近所でも、自宅の壁をLED電球で綺麗に飾ったお宅がすでにあったりします。

前を通る際は楽しませてもらってるんですが、一番気になるのは電気代。期間中、一体どれだけの電気代がかかっているのか!?

皆さんも同じことを考えてる人は多いんじゃないんでしょうか?

今回はいつかわが家でもLEDイルミネーションを設置する日のために、電気代がどれだけかかるのか調べて見ました。

 

意外と安い!?LEDイルミネーション

LED電球の電気代の計算は意外と簡単です。以前照明の電気代についてご説明した記事に記載している公式と全く同じです。

電気料金単価 × 消費電力 × 点灯時間 = 電気代

実際には、これに稼働日数を掛けた数字が実際の電気代となります。

例えば、電球数が300個、消費電力が30wのLEDを1日6時間、30日間点灯。関西電力の従量電灯Aで単価が28.35円/kw(第三段階)として計算すると…

0.02835円 × 30w × 6時間 × 30日 = 153.09円

先頭の「0.02835円」は、1kwあたりの電力単価が28.35円なので、1wあたりに換算するとこのような数字となります。

ちなみに参考にしたこのLEDは横幅2m、長さ1.5m、電球の数が300個のナイアガラと呼ばれるタイプです。

製品の種類や性能によって差はあるでしょうが、300個のLEDを1時間使うと0.6円かかると言うのは一つの目安になるかと思います。

 

電気代0円!!ソーラータイプのLEDも

今年LEDイルミネーションにチャレンジしてみようと思われている方にぜひ知ってほしいのが、「ソーラータイプ」のLED。

その名の通り、昼間太陽光で充電し、夜間は充電した電力で点灯するので電気代がかからないと言う代物です。

ただし、日照時間が少ないと、最悪夜間に点灯しないと言う事態に陥る事もあるので要注意。

太陽光と通常のコンセントからの電力供給の両方が可能なハイブリットタイプもあるので、そちらもお勧めですよ。

 

ご近所の迷惑にならないようマナーにはご注意

電気代とは直接関係ありませんが、あまり遅い時間までイルミネーションをつけっぱなしにしておくと近隣住民の方にご迷惑になる可能性があるのでご注意を。

暗くなると自動的に点灯し、設定した時間で自動的に消灯するコンセントがあるのでこちらを利用されるのをお勧めします。

値段も2000円くらいですし、お手頃です。

 

 

思ったよりLEDイルミネーションの電気代ってかからないもんなんだな…ってのが正直な感想ですね。

大規模なものは導入コストが大きすぎるので難しいかもですが、小規模なものなら子供のために用意してみるのも良いかもしれませんね。

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【電気料金速報】10月の電気料金、大手7社は値下げ!!

電気代UPに悩む女性

【電気料金速報】9月の電気料金、大手10社中6社で値上げ!!

気が付けば暑い8月も今日で終わり。明日からの学校を嘆く子供を横目に家事が楽になると喜んでいるお母さんも多くいらっしゃるんでしょうね(笑)

先月の速報では明日9月からのの電気料金は概ね値上げになるとお伝えさせていただいましたが、10月はどのような感じになるのでしょうか?

 

10月の電気代は値下げ傾向

先日、報道各社が伝えた情報は以下のようなものでした。

大手電力10社は30日、10月の家庭向け電気料金を発表した。燃料となる原油の価格下落を受け、7社が9月よりも値下げする。

都市ガス全4社は液化天然ガス(LNG)価格の上昇に伴い、12カ月連続で値上げする。

※出典:毎日新聞 10月電気料金、7社値下げ ガスは12カ月連続値上げ

 

9月は2社を除いて値上げの月でしたが、どうやら10月は全体的には値下げ傾向にあるようですね。

では、詳しい値動きを見て見ましょう。

 

10月の電気代の値上げ幅は?

今回値下になったのが北海道・北陸・東京・中国・四国・九州・沖縄の7社。

逆に値上げになったのが中部・関西の2社。

横ばいになったのが東北になります。

 

では各社の値上げ幅一覧を見て見ましょう。

 

【2017年10月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:-32円(値下げ)
●東北電力:横ばい
●東京電力:-5円(値下げ)
●北陸電力:-19円(値下げ)
●中部電力:+13円(値上げ)
●関西電力:+5円(値上げ)
●四国電力:-16円(値下げ)
●中国電力:-5円(値下げ)
●九州電力:-5円(値下げ)
●沖縄電力:-32円(値下げ)

 

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

 

【2017年9月 電気代の値上げ幅】
●北海道電力:-21円(値下げ)
●東北電力:+10円(値上げ)
●東京電力:+15円(値上げ)
●北陸電力:-2円(値下げ)
●中部電力:+29円(値上げ)
●関西電力:+26円(値上げ)
●四国電力:横ばい
●中国電力:+5円(値上げ)
●九州電力:+8円(値上げ)
●沖縄電力:-7円(値下げ)

 

今回も燃料調節費の影響による値上げなので仕方が無いと言えば仕方が無いのですが、関西電力は2ヶ月連続の値上げです。

原発稼働による値下げについては、関西のメディアでかなり報道されていたんですが、値上げについては全然報道されていませんね。

当たり前と言えば当たり前なのですがねw(笑)

 

ちなみに関西電力ですが、11月も値上げになるのなら原発稼働で安くなる前と同じような水準になるかもしれませんね。

 

今回の燃料費調整制度の推移は?

今回の燃料調整費についてポイントを上げるとするならば、前回と同じく原油価格は下落しています。

しかし、LNG(液化天然ガス)については価格が上昇しており、今回値上げとなった関西電力・中部電力についてはLNGの使用量が価格上昇に反映。

LNG火力発電所の比率が高い両電力会社が先月に引き続き値上げになった…言う状況です。

※今回、2017年10月分の電気料金については、2017年5月~2017年7月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

大手都市ガス4社については、12か月連続で価格が上昇しているようです。

LNGの価格動向次第では、今後電気代についても上昇してくるかもしれませんね。

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新電力事業者はなぜ電気代を安く提供できるの?

新電力事業者はなぜ電気代を安く提供できるの?

電力自由化も、制度が開始してから1年以上が経過しました。

以前のように毎日様々な新電力事業者がテレビCMを流しているようなことは少なくなってきたように思います。(少なくとも大阪ではですが)

ところで皆さんは、新電力事業者に契約を替えると電気代が安くなる(※電気の利用量等、条件によっては安くならないこともあります)という事はご存知かと思いますが、なぜ安くなるのか疑問に思ったことはありませんか?

普通に考えると、いくら新電力に加入している企業が他業種で有名な大企業だとしても、すでに何十年も電力事業を営んできた大手10社のほうが電気代を安くできそうなものなのですが…

今回はこの辺りのカラクリをお話したいと思います。

 

そもそも、大手電力会社の電気代は高かった!?

元々国内の電力事業は東京電力や関西電力といった大手10社がエリア毎に市場を独占していました。

電力会社も企業である以上利益を追求します。100円で売れるとわかっているものを理由もなく値下げする企業はありませんよね?僕が社長だとしても、わざわざ値下げしろなんて話はしないでしょう。

しかも同じエリア内にはライバルとなる企業がいません。そりゃ企業努力もなおざりになっていたんだと思います。

 

大手だからこそ必要な設備投資費

鉄塔電気代には、単純に電気を生産する費用(燃料代など)以外にも様々な費用が上乗せされています。

例えば大手電力会社の場合、発電所や変電所だけでなく、各契約者のもとへ電力を届ける送電線網も所持しています。これらの設備を維持していくには、莫大な費用がかかります。

落雷等で一部地域に停電が発生した場合、大至急停電から復旧するための人員の確保。しかも24時間体制で…です。

これらの人件費やら設備管理費等、毎月にかかる経費がきっちり利用者の電気代に反映されているわけですね。

一方、新電力企業は送電線網を大手電力会社より借りて営業しています。もちろん使用料は支払わなくてはならないのですが、維持管理に必要な費用やそもそも自社で送電線網を準備するコストを考えると利用者に上乗せする費用は大手電力会社と比較し少なくなる…という事なのです。

 

電気料金以外の本業とのセット割

電気代のイメージ例えば当ブログ記事でも度々紹介している関西電力と大阪ガスの新電力プランについてですが、どちらも電気(もしくはガス)のみを契約するより、同じ企業でまとめて契約することにより電気・ガス共に利用料金がお安くなる…という仕組みです。

1世帯当たりの売上(利益)が上がるわけですから、企業としては値下げしやすいというわけですね。これは非常に分かりやすい仕組みです。

他にも通信事業社のプランでは携帯電話やインターネットと新電力をまとめて契約することにより、ポイントのキャッシュバック率が上昇、結果グロスで考えるとお安くなる…といったプランがあります。

 

もちろん、電気代を削減するためだけに携帯電話をキャリア変更するのは抵抗があるかと思いますが、今何かしらの支払いや契約がある企業が新電力事業者として営業している場合は、一度プランを調べてみるのも良いかもしれませんね。

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