【電気代値上げ】5月も値上げに!?今月の電気料金速報

電気代UPに悩む女性

【電気代値上げ】5月も値上げに!?今月の電気料金速報

実は今週のネタは、大手10社のここ数年の電気代についての推移をまとめようかなとか思っていたんですが。

きちゃいましたね~5月の電気料金の値上げ速報が。

何気なく見ていたネットニュースの記事に、ショッキングな見出しを見つけてしまいました…

 

大手電力10社の5月の電気料金が、標準家庭で月150~210円程度の値上げとなる見通しであることが22日、分かった。再生可能エネルギーを普及させるために料金に上乗せする「賦課金」が、5月から増額されることが主因。火力発電の燃料となる原油や液化天然ガス(LNG)価格も上昇しており、消費者の負担が増しそうだ。

※出典:時事通信社 5月電気料金、大幅値上げ=再エネ負担増で月200円前後

大手10社がそろって値上げするのは4カ月連続とのことです。

 

5月の電気代の値上げ幅は?

先月、大手10社の値上げ幅で大きかった地域でも170円ほど。

今回の一般的な家庭での値上げ幅はというと…

【2017年5月 電気代の値上げ幅】
●北海道電力:166円
●東北電力:179円
●東京電力:192円
●北陸電力:153円
●中部電力:179円
●関西電力:190円
●四国電力:182円
●中国電力:169円
●九州電力:160円
●沖縄電力:213円

 

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

【2017年4月 電気代の値上げ幅】
●北海道電力:41円
●東北電力:60円
●東京電力:67円
●北陸電力:37円
●中部電力:70円
●関西電力:54円
●四国電力:44円
●中国電力:65円
●九州電力:45円
●沖縄電力:73円

「沖縄・中部の70円台はちょっとビックリですね…」

と、先月コメントしたんですがね。70円どころの騒ぎではないですね…

 

今回の値上げは燃料費調整制度だけじゃない!!

対象となる3ヶ月間の原料調達コストを電気料金に反映させる「燃料費調整制度」

ここ数カ月の電気料金の値上げは、円安や原油の生産調整による原料の調達コストが上昇したことに起因します。

※今回、2017年2月分の電気料金については、2016年12~2017年2月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

5月分に関しても原因の一つではあるのですが、今回はさらにもう一つ値上げの原因があります。

それが、「太陽光や風力など再生可能エネルギーの賦課金」です。

 

再生可能エネルギーの賦課金とは?

初めて聞いた方も多いであろうこの制度。

ご自宅で太陽光発電を導入している方ならもしかしたらご存知かもしれませんね。

 

簡単に言うと、

電力会社は太陽光や風力といった再生可能エネルギーを国が定めた単価で買い取る代わりに、かかった費用を電気を利用するお客さんみんなで負担しましょうね。

という制度です。

 

実は2012年から実施されているこの制度。年々費用が上がり続けており、ちょうど5月が賦課金の値上げのタイミングになります。

5月から1年間は同じ金額が値上げ幅として適応されますが、来年5月以降はまた金額が改正(値上げ?)されるかと思われます。

 

今後も電気料金の値上がりは続く!?

・市場の流れとはいえ、ここ数カ月毎月上昇する原料調達コスト

・稼働できない原発と、原発事故に関する問題

・今後も上がり続けるであろう再生可能エネルギーの賦課金

 

ざっと考えただけでも、電気代が値上がりする要因はあっても値下がりするような要因が出てこないのが現状です。

今後は新電力や太陽光などの自然エネルギーの導入等、何らかの電気代の削減対策をするのが当たり前の時代になるのかもしれませんね。

【電気代値上げ】まだまだ続く!?電気代値上げの現状

電気代UPに悩む女性

【電気代値上げ】17年3月の電気代も、やっぱり値上げです…
そうなんです、まだまだ続きそうな気配なんですよね、この電気料金値上げの波は。

今回も、値上げに関するご報告になります。

 

2017年4月の電気料金は?

先月末にお伝えした情報では、電力大手10社全てが4月の電気料金を値上を決定。

大手10社が揃って値上げするのは3カ月連続。

標準家庭では前月比で80~170円程度の値上げと言う事をお伝えさせていただきました。

 

やはり問題は燃料費調整単価

今回の値上げも、結局は「燃料代が上がったから電気代に反映しますね」ってことになります。

実例として、関西電力圏内、2017年4月の燃料費調整単価は以下のような感じだそうです。

区 分 基準単価 燃料費調整単価 平成29年3月分
との単価差
平成29年
4月分
平成29年
3月分
従量電灯Aの場合 最初の15kWhまで 3.159 -43.28 -49.60 6.32
15kWhをこえる
1kWhにつき
0.211 -2.89 -3.31 0.42

従量電灯Aで契約されている場合、単純計算すると1kwhあたり0.42円の値上げ。

一世帯当たりの月間消費電力量が約369kWhとのことなので、計算すると…

369kwh × 0.42 =154.98円 

という事になります。

 

いや~一回一回の値上げ幅はそこまで大きくないとは思いますけどね。

毎月毎月値上げとなると、馬鹿にならない金額になってきているのも事実。

ましてや商店や工場、マンション等電気を多量に使う場所ではかなりの負担増になっている所もあります。

 

4月対象分の燃料調節費の推移

下記の表を見ていただければ解るとおり、全ての燃料において調達コストが上昇しています。

 

平均燃料価格
平成29年4月分
(平成28年11月~1月)
平成29年3月分
(平成28年10月~12月)
平均原油価格 34,876円/kl 31,767円/kl
平均LNG価格 42,648円/t 40,564円/t
平均石炭価格 10,092円/t 8,917円/t
平均燃料価格 27,000円/kl 25,000円/kl

ちなみにこの燃料費の増加、大きな要因としては以下の2点があげられます。

 

原油の生産調整による価格の上昇

昨年11月のOPEC加盟14カ国会議により2017年1月から半年間、原油の減産合意が発表されました。

2008年12月以来8年ぶりの減産合意となった総会後、12月に入ってニューヨークの原油市場は15%も値上げになりました。

実際に目標の値だけ減産されるのか?OPEC非加盟国であるロシアの動向、はたまたトランプ政権の樹立など問題となりそうな要素は多々あり、今後の動向は分かりませんが基本的な方向としては、減産に向かうようです。

 

トランプ政権樹立による円安傾向

11月8日にトランプ氏の勝利が確定した日より、為替相場は円安に動いています。

半月ほどで10円も円安に傾くという荒れた市場は、電気代にも影響が。

円安という事は、燃料を調達する企業にとってはコスト高になります。

こちらも今後の動向が不透明ではありますが、しばらくは円安傾向が続くのではないでしょうか?

 

 

ホントに明るい話題が全然ないんですよね、最近の電力関係は。

小さなことでも、何か良い話題があればいいんですけどねぇ。

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ガス自由化は電力自由化より普及するのか?

ガス自由化

ガス自由化は電力自由化より普及するのか?

昨年の今頃は、「電力自由化」について非常に盛り上がっていた感がありましたね。

もちろんこれは、多様な企業が電力自由化に参戦し、TVCMや電気店などでのキャンペーン等、様々な場所で「電力自由化」というキーワードを目にし、耳にする機会が多かったからという事が原因ですが。

気がつけば電力自由化からはや1年。今度はガスの自由化が目前に迫ってきました。

 

ここで疑問に思ったことが一つ。

 

ガス自由化のTVCMって、見たことがありますか?

 

関東圏の方だと、見たことあるかともそこそこいるとは思いますが、他の地域の方はどうでしょうか?

実際、電力の自由化の時と比べてイマイチ盛り上がりに欠けるという話は何度かさせていただきました。

こちらとしても「電気ありき」のブログなので、積極的にガス自由化の情報を集めていたわけではないんですけどね。

ただ、少し面白いというか、気になる情報を仕入れたのでご紹介したいとおもいます。

 

東京電力グループ ガス自由化の参入時期

東京電力グループである、東京電力エナジーパートナーのHPには、ガスの自由化特設サイトがあります。

※東京エナジーパートナー ガス自由化サイト

 

さて、このサイトを見ると「料金体系」「お申込み方法」といった、重要な項目がありません。

どんなことが掲載されているかというと、ガスの自由化についての簡単な説明とQ&Aと称したどこの情報サイトでも載っていそうな基本的な情報のみです。

 

東京電力の参入は7月から

こちらのホームページには記載されていませんが、実は東京電力(東京電力エナジーパートナー)がガスの自由化事業を本格的に始動させるのは2017年の7月との事だそうです。

関東にお住まいの方ならご存知の方も多いかと思いますが、東京電力エナジーパートナーは日本瓦斯株式会社とガスの自由化事業で提携しています。

そして、日本瓦斯株式会社は4月よりサービスを開始します。

この辺りがあわててサービスを開始しなくてもよい理由の一つかもしれませんね。

 

ガスの自由化は流行らない!?

電力自由化は、関東・関西といった都市部を中心に、少しづつではありますが普及しつつあります。

ただ、ガスにいたっては電気以上に普及が進まないような感じがします。

先月の日本経済新聞の記事に、以下のような記事がありました。

4月のガス小売り全面自由化を控え、新規参入に向けて登録した事業者が1月末時点で10社にとどまっている。
昨年4月に自由化した電力小売りが同時期に100件超だったのに比べ大幅に少ない。
経済産業省は消費者利益のためには競争が欠かせないとして、今後も参入を呼びかけていく。

 

中略

 

ガス小売りの参入で登録したのは関西電力や九州電力など。家庭向け供給は4社にとどまる。ガスは電力より調達や取り扱いが難しいことなどが背景にある。

※出典:日本経済新聞社

 

大手ガス会社にとっては、ある意味ありがたい話なのかもしれませんね。

ちなみにGoogoleで「ガス 自由化 CM」と検索すると、電力自由化のCMを紹介しているページばかり出てきます(笑)

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【電気代値上げ】速報!!17年4月の電気代は…

電気代UPに悩む女性

【電気代値上げ】速報!!17年4月の電気代は…

よく見るとブログのタイトルに【電気代値上げ】と書いてますね(苦笑)

またまたまた…ですね。電力大手10社の、4月分の電気代の値上げが決定したようです。

以下、時事通信社の記事を見て見ると…

大手電力10社が4月の電気料金を引き上げることが20日、分かった。
原油や液化天然ガス(LNG)、石炭など火力発電の燃料価格が上昇したため。
標準家庭では前月比で80~170円程度の値上げとなる見通し。
全社が料金を引き上げるのは3カ月連続。

※出典:時事通信社

との事です。

各社の値上げ幅などまだ解らないこともあるので、情報が届きましたらすぐに更新したいと思います。

しかし、いつまで続くんでしょうね。この値上げは…

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電力会社の反撃!?ガス自由化と電気代の削減 番外編

電力会社の反撃!?ガス自由化と電気代の削減 番外編

さて、ガス自由化が目前に迫る中、毎月上がる電気代を少しでも抑えるための情報をお伝えしているこのシリーズもはや3回目。

今回は番外編と称して、電力自由化から約1年の今、電力自由化事業の実情をお伝えしたいと思います。

 

やはり進んでいない!?新電力への乗り換え

前回の記事では、「残念ながらガスの自由化は新電力(電力自由化)と比較しあまり盛り上がっていない」というお話をさせていただきました。

では、実際に電力自由化でどれくらいの顧客が大手電力会社から新規参入業者へ乗り換えたのでしょうか?

大方の方が予想している通りかと思いますが、結論から言うと電力自由化は事業者が思うような感じでは普及が進んでいないようです。

先日電気料金の契約プランについての説明でもお話しましたが、日本経済新聞社の記事によると…

 

経済産業省の認可法人の電力広域的運営推進機関は11日、家庭向け電力小売りが自由化された4月以降の7カ月間で大手から209万100件の契約が新電力などに移ったと発表した。
契約総数に占める割合は3.3%。新電力の料金体系が大手と似ているなどメリットを感じにくいことが背景とみられる。

※出典:日本経済新聞社HP 電力切り替え209万件 自由化7カ月、地方は低調

といった感じで、あまり普及が進んでいないようです。

 

なぜ、電力自由化が進まないのか?

開始から1年もたつと、色々な問題が表面化してきているようです。

近い将来、少しづつ改善される事を1消費者として期待はしているんですけどね。

 

地方だと、そもそも選択できる企業が少ない

上記日本経済新聞の記事にある、「209万100件」の世帯が移行という数字ですが、この大半は都心部の世帯になります。

単純に、地方だと乗り換えできる企業が少ないという点が大きく響いているようです。

また、世帯の高齢化が進む地方では、わざわざややこしい新電力について、積極的に移行しようとする方も少ないようです。

 

システムが分かりにくい

電気料金が少しでも安くなるのは、家計を預かる主婦に方がにとってはありがたいこと。

しかし、今回の電力自由化はややこし点が多々あります。

私が調べた範囲になりますが、よく聞いた話というと…

 

プランが似たり寄ったりで、選びにくい

首都圏や関西近郊など、大都市圏では参入している新電力事業者も多く、比較サイトを見ると様々なプランから選ぶことが出来ます。

しかし、コレがかえってあだになっているようで、

料金体系は似たような感じで、結局何が違うのかよく解らない…

といった意見があるようです。

また、「100円利用で1ポイントで還元」なんて言葉、よくお聞きになられませんか?

ポイントに関しても特定の店舗でしか使えないポイントであったり、そもそもポイントを利用するのを忘れて失効させたりと、お得なことはお得なんでしょうが利用するのがめんどくさかったりしてよくわからないという意見があるようです。

 

電気をあまり使わない世帯だと、安くなりにくい

実は私も電力自由化が解禁された時、電気代が安くなるのでは!?と言う期待がありました。

わが家ではインターネット接続会社と携帯電話会社が提携しており、正規料金より携帯代が割り引かれています。

同じ業者が新電力事業に参入。これはぜひとも契約しなければ!!

こんな感じで、料金シュミレーションを行った結果…

 

えっと、関西電力のままの方が電気料金が安い!?

 

私が調べた業者だと、当時の価格で月額10,000円ほど電気を使わないと電気代が割高になるという試算が。

当時共働きだったわが家はそもそもあまり電気を使わない方なので、今回の乗り換えは見送りとなりました。

 

今後の新電力事業の展望は?

大手10社の電力会社(東京電力、関西電力、中部電力、東北電力、九州電力、中国電力、四国電力、北海道電力、北陸電力、沖縄電力)も今期の決算がまだなため、電力自由化による減収がどれくらいなのか、具体的な数値はまだ出ていません。

しかし一定の減収になるであろうとい予測は出ており、そこまで普及していないとはいえ大手電力会社にとっては痛手には違いないようです。

今後、事業を撤退する新電力会社も出てくるでしょうし、すでに営業している企業もこれらの問題点を踏まえ営業展開を行うことは容易に予想できます。

今後も少しづつではありますが、新電力事業については普及していくのではないでしょうか?

個人的なキーワードとしては、消費者へわかりやすい利用金プランとシステムを導入し、告知することですかね?

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【電気代値上げ】17年3月の電気代も、やっぱり値上げです…

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【電気代値上げ】17年3月の電気代も、やっぱり値上げです…

1月も気がつけばもう月末ですね。

月末と言えば恒例の…そう、値上げのお知らせです電気代(苦笑)

先日、各種メディアが2017年3月分の電力会社大手10社の電気料金について、値上げするとの報道がありました。

はい、申し訳ありませんが「2017年3月の電気代も値上げ」です。

 

今回も、原因は「原油高」です

「原燃料費調整(燃調)制度」により、2017年3月分の電気料金については、2016年の10~12月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されるわけなのですが、この期間は11月に一度原油価格が下がりましたが、12月に再度上昇。しかも結構な上昇幅でした。

この結果、電力大手10社全てが3月分の電気料金を値上げする…という事態になっています。

ちなみにここ最近の原油価格の推移はこんな感じです。

 

原油価格の推移

出典:世界経済のネタ帳
http://ecodb.net/pcp/imf_group_oil.html

 

上記、世界経済のネタ帳では2013年1月から月毎の原油価格データを公開しています。

ちなみに直近2016年12月のWTI原油価格は52.01ドル/バレル。2013年12月は97.9ドル/バレル。約2倍の差がありますね。

で、当時の電気代はどうだったかというと…うん、ご想像にお任せします(苦笑)

 

今回の電気代値上げの金額は?

各電力会社のからの情報によると、一般的な家庭での電気代の上昇幅は以下のようになります。

●北海道電力:67円
●東北電力:81円
●東京電力:81円
●北陸電力:31円
●中部電力:78円
●関西電力:78円
●四国電力:71円
●中国電力:86円
●九州電力:62円
●沖縄電力:114円

沖縄電力の114円が強烈ですね。ちなみに沖縄電力は先月も73円の値上げで大手10社の中でも一番の上げ幅でした。

 

ここ数日の話ですが、ガソリンの価格上昇も一服気味。原油価格については来月は落ち着くのかな~という気もしないでもないですね。

しかし、トランプ政権発足により為替がどのような動きをするのか読みにくい状況になっています。

出来れば、「来月は電気代がきっと下がりますよ~」なんてコメントをしたいんですけどね…

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電力会社の反撃!?ガス自由化と電気代の削減 その2

ガス自由化

電力会社の反撃!?ガス自由化と電気代の削減 その2

お待たせしました。2017年4月に実施されるガスの自由化と電気代の削減についてお話しするシリーズの第二弾!!
今回は、関西のエネルギー企業と言えばここ!!関西電力と大阪ガスについてのお話です。

前回も少しお話をさせていただきましたが、今回自由化の対象となるのは都市ガスを利用されている方に限られます。

大手4社と言われる「東京ガス、東邦ガス、大阪ガス、西部ガス」の4社とご契約(もしくは、これらのガス会社と提携している企業)が自由化の対象となります。

現状ガス事業に新規参入すると名乗りを上げているのはわずか5社。そのほとんどが大手電力会社というのが実情です。

 

電力会社の反撃!?ガスの参入

2016年の4月、電力自由化に伴い多種多様な業種が新規電力会社として名乗りを上げました。

ガスや石油等エネルギーを扱う企業、通信会社、商社系等様々な企業が参入し、今ではかなり落ち着いたとはいえ一時はTVCMなどがバンバン流れていた時期もありました。

大手電力会社にとってみればいままでほぼ独占状態だった市場を荒らされるのですからたまったもんじゃありませんよね。こんな状況で、関西で電力自由化に参入を表明した企業に「大阪ガス」がありました。

 

大阪ガスの電気料金プラン

ここで大阪ガスが提供する基本的な電力プランである、「ベースプランA」を見てみましょう。

2年契約というまるで携帯電話のような縛りはありますが、ガスと一緒に契約することで関西電力の同等プランと比較し5%ほど電気料金がお得になるようです。

※参考:大阪ガスHP ベースプランA

 

単純にこの数値だけみると、「大手のガス会社で企業的にも安心だし、光熱費が安くなるならいいんじゃないの?」

なんて思われた方もいらっしゃるかと思います。

 

一方、その時関西電力は?

関西電力が100%出資する通信事業会社、ケイオプティコムが電力の小売りに参入を表明しましたが、関西電力自体は料金プランの見直しを提示したり、オール電化の導入をお勧めしたりと新電力に関してはあまり有効な対策ができていないような印象でした。

※現在「関西電力 電力自由化」で検索すると、「電力自由化がスタートし、契約手続き等でトラブルになるケースが増えています」なんて記事が表示されます。

 

ガス自由化に伴い、関西電力の電気代はどうなるの?

すでに関西電力・大阪ガスの2社で激しい顧客争奪戦が行われているようです。

ソースはすでに消えているのですが、先日のNHKの関西ニュースでは、

「関西電力が12月に発表したばかりの都市ガス小売りの料金メニューを見直し、さらに安くすることを発表した」

との報道がありました。

これは1週間前に大阪ガスが発表した料金に対抗したものですが、こういった競争は今後もしばらく続きそうな気配。

ガス(もしくは電気)とのセット契約割、早割、2年縛り等契約の内容や電気・ガスの使用量により関西電力・大阪ガスのどちらに契約した方がお安くなるかはケースバイケースなのですが、制度の実施まであと2カ月。申し越し様子を見るのも良いかもしれませんね。

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電力会社の反撃!?ガス自由化と電気代の削減 その1

電力会社の反撃!?ガス自由化と電気代の削減
2016年の4月より、いままで地域ごとに定められた電力会社としか契約ができなかったのが、新規に参入する電力会社とも契約のできる「電力自由化」が始まりました。

等ブログでも新電力については度々取り上げてきましたし、テレビでも多種多様な業者がCMをしているのでご存知の方も多いはず。

電力自由化が始まってから約10カ月。多くの世帯に浸透してるとは言い難いのが現状ではありますが、今まで電力の供給という点で地域ごとに独占してきた大手10社にしてみれば売り上げの減少は免れない状況だったと思います。

そんななか、今年の4月より今度は「都市ガスの自由化」が始まるのを皆さんはご存知ですか?

 

都市ガスの自由化とは?

昨年4月にはじまった電力自由化と同じく、今度は都市ガスの会社を自由に選ぶ事ができますよ~というのが今回の制度改革です。

電力自由化の時はご自宅の前にある電線を使い、新電力会社から電力を供給してもらうことができました。都市ガスの自由化では、地中に埋まっているガス管を使い、新規参入するガス会社にガスを供給してもらう形になります。

しかし、電力自由化の時と比べてイマイチ盛り上がりに欠けている気がしませんか?

 

ガス自由化がイマイチ盛り上がらない理由

僕の記憶が正しければ、1年前のこの時期は多様な業種が新電力に参入を宣言し、メディアも制度を取り上げて報道したり、TVCMが流れたりと「新電力・電力自由化」という制度が巷に溢れていました。

しかし、ガスの自由化が目前にせまった現在、ラジオで1回、テレビで1回CMか何かを聞いたくらいで僕自身全然「ガス自由化」という言葉を耳にしません。

これはいったいどういう事なのでしょうか?

 

理由その1:都市ガスとプロパンガスのシェアの問題

普段都市ガスを使われてる方はご存じないかもしれませんが、地方ではLP(プロパン)ガスの普及率が高い所がまだまだありますし、現状都市ガスとプロパンのシェアは拮抗しています。

なんならずっと都市ガスを使われてる方は、「プロパンって何!?」みたいな人もいるかもしれませんね。

電力自由化と比べそもそも顧客となりうる絶対数が少ないガスの自由化は、新規参入してもうまみの少ない事業という認識があるようです。

 

理由その2:ガスと電気のシェア争いの問題

不動産情報サイトで物件を検索するとき、オプションの項目あるのが「オール電化」という文字。

新築マンションだけでなく、賃貸物件にもオール電化対応の物件は多々あります。

何が言いたいのかというと、現状ガス業界自体のシェアが縮小傾向にあるようです。

個人的に電気コンロは火力不足だと思いますし、自分で料理をするならガスのほうが良いんですがね…

もちろんガスにはガスの良いところはありますし、デメリットもあります。それは電気にしてもしかり。

しかし、時代の流れとしてガスより電気のほうがエネルギーとしてのシェア争いについて優位に立っている…という事は事実としてあるようです。

 

理由その3:電気とガスの性質の違い

電気は備蓄が困難なため必要な際に生産する必要があります。よって太陽光発電や風力発電等何らかの発電施設を利用し電気を発電、お客様に提供するという流れになります。

一方ガスは備蓄が可能であり、すでに設備を持っている大手ガス会社に優位性があるのは言うまでもありません。

ガス田を持たない日本は海外よりガスを調達する必要があります。
さらに配管は既存のものを利用できるとはいえ、ガス管の使用料を払わなくてはなりません。

自社で生産できる電気なら、コスト削減への取り組みや、自然エネルギーの利用で環境への配慮をアピールした経営戦略を行うなど多様な営業努力で利益もあげることが可能でしょう。

しかし電力自由化に比べ見込み客の少なさ、経営面での自由度の低さ等新規参入する企業側にとってあまり魅力的な商材でないというのが大きな要因の一つのようです。

 

 

さて、ここまでの話を聞くとガスの自由化はあまり魅力的ではないような気がしますよね。
ただし現状の電力会社のとの契約によっては電気代・ガス代共にお安くなることがあります。

次回は関西電力・大阪ガスの例をご紹介したいと思います。

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【電気代値上げ】予想的中!?やっぱり今月も値上げのようです…

電気代UPに悩む女性

【電気代値上げ】予想的中!?やっぱり今月も値上げのようです…

気がつけば今年もあと2日ですね。

年内最後の更新くらい、明るい話題を書きたいんですが…

すみません、先日『東京電力エナジーパートナー』のHPに、2017年2月分電気料金の燃料費調整についての報告があったのでお伝えしますね。
結論から先に言いましょう。はい、「2017年2月の電気代も値上げ」です。

値上げの原因としては、いつもの「原燃料費調整(燃調)制度」という制度…ってそろそろ覚えていただけましたかね?(笑)

今回、2017年2月分の電気料金については、2016年の9~11月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

原油価格上昇が値上げの原因

OPECの石油生産量の減産が騒がれる中、石油価格がジワリジワリと上昇しています。

少し話がそれますが、ここ数週間ほどでガソリン価格が一気に上昇しているのに気がつかれている方も多いはず。

トランプ相場のせいで円安が進むのも原因の一つかと思いますが、日本の電気代に関しては2017年も明るい話題は今のところ見つかりそうにありませんね…

 

【2017年2月分電気代】2016年9月~11月平均の貿易統計価格

1klあたりの平均原油価格 30,282円
1tあたりの平均LNG価格 38,677円
1tあたりの平均石炭価格 7,988円

 

【2017年1月分電気代】2016年8月~10月平均の貿易統計価格

1klあたりの平均原油価格 29,275円
1tあたりの平均LNG価格 36,896円
1tあたりの平均石炭価格 7,385円

 

東京電力エナジーパートナーのHPに記載されている、2017年2月分・1月分に反映される貿易統計の値です。

先月は原油価格については安かったんですけどねぇ。見事に上昇しています…

 

今回の電気代値上げの金額は?

毎日新聞社によると、一般的な家庭での電気代の上昇幅はというと…

●北海道電力:41円
●東北電力:60円
●東京電力:67円
●北陸電力:37円
●中部電力:70円
●関西電力:54円
●四国電力:44円
●中国電力:65円
●九州電力:45円
●沖縄電力:73円

出典:毎日新聞社HP

沖縄・中部の70円台はちょっとビックリですね…

 

お気づきかと思いますが、ガス代も…

はい、値上げなんです…

ちなみに値上げ幅はというと…

●東京ガス:50円
●大阪ガス:52円
●東邦ガス:49円
●西部ガス:37円

先月も値上げは値上げだったんですが、もう少し少ない上げ幅だったんですよねぇ。

 

ちなみに毎月報告しているこの上昇幅。すべて前月比で記載させていただいております。

かれこれ数カ月上がり続けている電気代。この上昇幅をすべて加算しみると…

うん、悲しくなるのでとりあえず今日はやめておきますね…

 

新電力への影響は?

すでに新電力へ移行されている方も、ご自身でご契約されている会社の電気代がどうなるかは気になりますよね?

こちらも結論から言うと、「影響はあり、おそらく値上げされます」と、なります。

 

少し曖昧な表現で申し訳ないのですが、「原燃料費調整(燃調)制度」は大多数の新電力を提供する企業にも影響を与えます。

よって、ご契約されている企業にもよりますが、ほぼ同等の値上げになると想定されます。

ただし、新電力への移行に伴い削減された電気代はそのまま安くなっているはずですので、移行自体が電気代の負担増になることはないかと思います。

 

来年は明るい記事をいっぱい書きたいなぁ…

皆様、良いお年を

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【電気代値上げ】ごめんなさい、今月も値上げのご報告です…

電気代UPに悩む女性

【電気代値上げ】ごめんなさい、今月も値上げのご報告です…

前回の報告では、

「石油の値段が下がってるので来月の電気代は安くなるかも~」

なんて言ってましたが。ごめんなさい、今月も電気代値上げのご報告です…m(_)m

 

値上げの原因としては、いつもの「原燃料費調整(燃調)制度」という制度のためです。

毎月読んでいただいてる方はもう覚えてらっしゃいますよね?(笑)

原燃料費調整とは、過去3ヶ月間の原料調達コストの平均価格を基に電気料金を調節する制度です。

2017年1月分の電気料金は、同年の7~10月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

一応補足しておくと、前回お伝えした原発事故に関する保障についての電気代値上げとはまた別のお話ですのであしからず。

 

今回の電気代値上げの原因は?

今回は原油・液化石油ガスの価格は下落。ここまでは僕が予想したとおりですね。

問題となったのが「液化天然ガス(LPG)」さらに石炭も値上げになっており、この2つの価格上昇が電気代の値上げに繋がったようです。

せっかくなんで、少し比較してみましょうか。

東京電力エナジーパートナーのHPに記載されている、2017年1月分に反映される3ヶ月分の貿易統計と2016年12月分の貿易統計を見てみると…

 

【2017年1月分電気代】2016年8月~10月平均の貿易統計価格

1klあたりの平均原油価格 29,275円
1tあたりの平均LNG価格 36,896円
1tあたりの平均石炭価格 7,385円

 

【2016年12月分電気代】2016年7月~9月平均の貿易統計価格

1klあたりの平均原油価格 29,881円
1tあたりの平均LNG価格 35,536円
1tあたりの平均石炭価格 7,205円

うん、結局平均取ると原料調達コストは上がっている…と。

わかっちゃいるんですが、勘弁してほしいですね…

 

今回の電気代値上げの金額は?

上記貿易統計は関東圏内の東京電力に関するデータですが、全国的に見ても1月の電気代は値上げの傾向にあるようです。

各電力会社の値上げ幅はというと…

●北海道電力:※5円の値下げ
●東北電力:23円
●北陸電力:2円
●東京電力:29円
●中部電力:44円
●関西電力:10円
●中国電力:18円
●四国電力:10円
●九州電力:18円
●沖縄電力:8円

北海道電力を除くすべての電力会社が値上げになっていますね。

 

なんとガス代も…

はい、値上げなんです…

ちなみに値上げ幅はというと…

●東京ガス:37円
●大阪ガス:38円
●東邦ガス:35円
●西部ガス:26円

こちらも電気代と同じく、燃料調達にかかるコスト増による値上げとなります。

 

OPECが減産合意したとの話もありますし、電気代・ガス代共にしばらくは値上げが続くかもしれませんね…

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