値上がり傾向にある電気料金の推移について

値上がり傾向にある電気料金の推移について
当ブログでは日頃から電気代に関する様々なテーマについて、皆さんのお役にたちそうな情報をお伝えしています。

このような記事を書いていると、会社はもちろんのこと自宅の電気代についても毎月明細を必ず確認するようになりました。

そんなある日、ふと気がついた事が。

「ん?なんか電気使用量はそこまで増えてないのに昔に比べて請求額が上がってない?」

実際問題、日々の電気料金速報でもお伝えしている通り、現在電気代は着実に増加傾向にあります。

最近では関西電力圏内の話ですが原発を動かせば電気料金が安くなるとか、ガスの自由化でセットにすると電気料金が安くなるなんて話もありますが、基本的には右肩上がりの状況。

ほんと記事を書いてると頭が痛くなってくるような話ばかりです。

 

値上がり傾向にある電気代

以下の表は、東京電力圏内の一般家庭向けの電灯料金の単価をまとめたものです。

年度 電気料金単価(1kWhあたり)
2005 21円25銭
2006 21円28銭
2007 21円48銭
2008 22円98銭
2009 20円90銭
2010 20円96銭
2011 22円27銭
2012 24円51銭
2013 26円84銭

※出典:価格.com 値上がり傾向にある電気代の現状

 

前年比2円下げと消費者には嬉しい流れだった2009年。この年はずっと上昇が続いていた原油価格が大幅下落。その結果電力会社各社も燃料用の調達コストが低下し価格に反映されていた…
と言うのが実情です。

その後2011年には原油価格の相場はかなり上昇しましたが、ここ最近では下げ止まり感があるとはいえ、低い水準での相場が続いています。

 

なんだか先物に関するブログのようになってきましたね(笑)

では、金融関係のネタ以外で電気代に影響を与えた事例を一つ。

2010年~2011年の金額を比較すると、この年を境に年々増加傾向が続いています。2011年と言えば…そう、東日本大震災です。

未曾有の大災害である東日本大震災は、皆さんご存知の通り福島原発にも多大な影響を与えました。
すでに震災から5年、多様なメディアで報道されていますのであえて詳しくは語りませんが、電気代への影響と言う意味ではある種近年で一番大きな要因かもしれません。

 

たかが5円。されど…

上記料金表を見て、

「なんだ、高々年間2円程度の値上げかよ」

と、思われた方も結構いらっしゃるかもしれません。
ちょっと待って下さい。その感覚は結構危ない考え方かも知れませんよ?

金融と言えば為替や株などもそうですし、ガソリン代などもまさに同じなのですが、この手の料金は短期的に激しい値動きをすることは稀で、原則少しずつ金額が変動します。

しかも電気代は夏場・冬場に使用量が増えるため、春・秋の間に料金が上がっても、体感的に感じにくいという落とし穴があります。

 

実際にこれだけ違う!?電気代の推移

総務省によると、2015年の一般家庭における1ヶ月の平均電気使用量は418.6kWhだそうです。
解りやすくするため細かい計算は省き簡易的に計算しますが、2009年の20.90円/kwhと2013年の26.84円でどれほど電気代に差が出るかと言うと…

 

418.6kwh × 20.90円 = 8,748.74円

418.6kwh × 26.84円 = 11,235.24円

 

うーん、ざっと見て2,500円。バカにならない…と言うか、正直痛いレベルですね。

繰り返しますが、これは簡易的な計算であり、実際ここまでの差が出るかと言われるとそうでもないケースもあります。
しかし、実際問題2009年と2013年では、これくらいの差が月間で発生しているという事も事実なのです。