【電子ブレーカー】負荷設備契約と主開閉器契約 その2

負荷設備契約と主開閉器契約
前回では、負荷設備契約についてご説明し、主開閉器契約という契約に変更すると電気代(の、基本料金)が安くなりますよというお話でした。
では、主開閉器契約とはどのような契約なのでしょうか?

まずはいつも通り、電力会社のHPを確認してみましょう。
今回確認したのは、関西電力さんのHP。料金のご案内の中に、以下のような記述がありました。

 

契約主開閉器による契約電力の決定方法

[低圧電力の場合]
最大電流を制限できる契約主開閉器の容量をもとに、契約電力を次のとおり算定します。
複数の動力設備を同時にご使用されないなど、稼働率が低く、さらに契約主開閉器で電気がしゃ断された場合でも大きな影響を受けないお客さまに選択していただけます。

 

契約主開閉器とは

契約上設定されるしゃ断器であって、定格電流を上回る電流に対して電気をしゃ断し、お客さまにおいて使用する最大電流を制限できるものをいいます。
※関西電力HP
https://kepco.jp/ryokin/menu/teiatsu

はい、よくわからないですね(笑)
実際には図が掲載されているので、もう少し分かりやすいのでが。

負荷設備契約では、「契約している施設内の電気機器を利用する際に必要な電気量を合計し、毎月の電気料金の基本となる値を算出する。」という事でした。
今回も、まずはポイントを押さえましょう。

 

ここだけは押さえたい用語解説

上記関西電力に掲載されている説明文で言うと、「最大電流を制限できる契約主開閉器」とは、ブレーカーの事ですね。より具体的にうのであれば、「電子ブレーカー」の事を指すケースが多いです。
そして「容量」これはもちろん、電子ブレーカーの容量、アンペア(A)ですね。

ふたを開ければなんてことない話なのですが、「ブレーカーで施設内で同時に使用できる電力量の上限を制限した契約」って事ですね。
少し専門的な言葉を使うと、「契約容量」というものを、負荷設備契約に比べて主開閉器契約ではすくな置く押さえることが出来る。

そうですね、携帯電話のパケット通信料の定額サービス。10GBまでは980円、30GBだと2,980円とか。あれに近いものをイメージしていただければいいかもしれませんね。

 

どんな場所に向いている契約なの?

一般的にはマンションの共用部分(エレベーターを設置している個所)やガソリンスタンドのように、施設内に設置している全ての電気製品が、24時間ずっと稼働し続けるような施設ではない所が向いているとされています。ただ、当社のお客様で商店や工場、病院等様々な施設で電気代が削減されたケースがございますので一度ご相談頂ければ削減が可能かどうか確認いたしますのでお気軽にご相談ください。

【電子ブレーカー】負荷設備契約と主開閉器契約 その1

負荷設備契約と主開閉器契約
さて、前回では、単純にブレーカーを変更するだけでは電気代は安くならないという事までご説明しました。
では、電気料金を削減するにはどうすれば良いのでしょうか?

端的に言うのであれば、「負荷設備契約」と言う契約を「主開閉器契約」と言う契約に変更すると、電気代が削減できる事があります。この契約を変更するのに、電子ブレーカーの設置を経て、「負荷設備契約」から「主開閉器契約」へと変更することが可能となります。

※ご利用中のブレーカーによっては、そのままのブレーカーでも「主開閉器契約」への変更が可能なケースがありますが、より電気代の削減効果を求めるのであれば電子ブレーカーの導入をお勧めします。

そもそも変更できる施設・出来ない施設があったり、ご利用中の電気機器の数と種類、電気機器の稼働時間等により確実に安くなるとは言えないのですが、多くのケースで電気料金の削減が見込まれます。

負荷設備契約とは

関西電力のホームページを見ると、
「お客さまがご使用になる契約負荷設備の容量(出力)をもとに、契約電力を算定します。」
とあります。
図やら表やらが細かく掲載されていますが…そうですね、電気にあまり詳しくない方はなかなか理解するのが大変な気がします。(かく言う私も、じっくり読んで理解できるレベルでした)

※関西電力HP
https://kepco.jp/ryokin/menu/teiatsu

ここだけは押さえたい用語解説

まず、「負荷設備」という言葉ですが、一言で言うと「電気機器」という事です。「容量(出力)」とは、その電気機器に必要な電力という事ですね。

負荷設備」と「容量(出力)」は解りやすいんですが、問題は「契約電力」。「契約電力」とは「毎月の基本料金の算出に使用される数値」です。
細かい説明をしだすとこれだけでブログ1記事分書けてしまいますので、要約すると

契約電力」が高くなると、月額の電気料金(使用料金)が高くなる。
契約電力」が低くなると、月額の電気料金(使用料金)が安くなる。

この点だけ押さえておけばよいかと思います。

つまり、「お客さまがご使用になる契約負荷設備の容量(出力)をもとに、契約電力を算定します。」とはざくっとした言い方をするなら、
契約している施設内の電気機器を利用する際に必要な電気量を合計し、毎月の電気料金の基本となる値を算出します
という事ですね。

長時間電気機器を使用するような施設、例えばコンビニやオフィス、工場等こういった施設は負荷設備契約をされているケースが多く見受けられます。
ここでポイントとなるのが、「負荷設備契約」は「主開閉器契約」に比べて、基本料金が割高であるという事です。
次回はいよいよ、「主開閉器契約」による基本料金削減の仕組みをご説明します。

まだまだ高い電気代。今日から始めるオフィスの電気代削減のススメ。【照明編】

先日再開された電気料金補助金。再開に伴い、電気料金がかなり下がって入るのですが、ここで1つ問題を。

東京電力県内にて一般的な家庭での電気料金は、1年前と比較しどれだけ上昇しているでしょうか?

正解は…昨年2月との比較で、660円増とのこと。コレ、補助金が適応されている来月の電気代との比較なんです。この1年で、8%ほど上昇している計算となります。

もちろん上昇しているのは事業用の電気代も同じこと。

そこで今回は、今日から始めるオフィスの電気代削減と題し、今からでも始めることが可能なオフィスの電気代削減方法をお伝えさせていただきます。

オフィスビルでの電力消費の内訳

事業用と一口に言っても、業種により使用する電力の内訳には偏りがあります。

ここでは一般的なオフィスビルのケースを、厚生労働省が公開している情報を元にご紹介したいと思います。

なお、下記出店にはオフィスビル以外にもスーパーや旅館といった多数の事業形態でのデータもありますので、気になる方は一度ご確認いただければと思います。

出典:厚生労働省 平均的なオフィスビルにおける電力需要カーブのイメージ

上記グラフが、一般的なオフィスビルにおける電気消費の内訳です。

これを見ると、空調で約半分の48%、証明とOA機器まで足すと88%という値になります。よって、これらの分野における節電は特に効果的…ということになりますね。

では、各項目ごとにお勧めの節電方法をご説明させていただきます。

照明についての節電方法

可能な範囲で照明を間引きする

事業所の照明のいくつかを間引く事により、単純に使用電力を抑えようということですね。

半分程度の照明を間引く事により、約13%程度の削減効果が見込めます。

なお、労働安全衛生規則基準値という労働者の安全と衛生を確保するための行動指針やルールがあるのですが、こちらに作業内容により必要な照明の明るさが定められています。
節電の話から少しそれてしまいますが、こちらもご留意の上節電に取り組んでくださいね。

照明の適切な使用を心がける

こちらは意識の問題になるのです、日々の業務の中で不要と思われる照明の利用を控えよう…ということです。具体的には

・使用していないエリアの消灯を行う(会議室や廊下等・トイレ等)
・昼休みなどは可能な範囲で消灯を心がける
・窓際の明るい部分は、日中消灯する

といった感じです。

従来型の蛍光灯を、LED照明に変更する

製品の仕様にもよりますが、LED照明に変更することで約50%もの消費電力を削減可能です。

実施が早ければ早いほど節電効果がますので、まだ蛍光灯を使用されている部分があれば早急な取替をお勧めします。

それでは今回はこの辺りで。

次回は空調についてお伝えしたいと思います。

寒気到来!!体もお財布もあったまる賢い暖房の使い方 その1

寒気到来!!体もお財布もあったまる賢い暖房の使い方 その1
今年の冬は平年並みとの事だったんですが、先日はぐっと冷え込む日がありました。

大阪市内でも雪がパラついたようですが、皆さん体調を崩されたりしていないですか?

さて、寒さも深まる今日この頃。みなさんが普段どういった暖房機器を使用されていますか?

ファンヒーターを押し入れから引っぱり出したり、エアコンの掃除をしたりとご家庭でも何種類かの暖房機器をお持ちかと思います。

しかし、電気代の事を考えた場合どの機器が一番効率が良いのか御存じですか?

このシリーズでは、体だけではなくお財布もあったかくなる(かも知れない)暖房の効率的な使い方と電気代(光熱費)についてのお話です。

まず知っておきたい暖房の種類

漠然とはわかっているけど、きっちり説明しろと言われると難しいのが暖房の種類です。
大きく分けると暖房には2つの種類があります。

対流式暖房

対流式暖房とは、その名の通りお部屋の空気を暖め、空気の対流により部屋の空気を暖める暖房機器です。
部屋全体を暖める能力が高い半面、床や壁を暖める能力が低いため部屋の温度の割には体感温度が低く感じがちになります。

素早く室内を暖められるというメリットがありますが、機器を消してしまうとすぐに室温が下がってしまいます。

対流式暖房の種類

対流式暖房の代表的な機器としては、以下のようなものになります

エアコン

暖房と言えばまずエアコンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

夏は冷房・冬は暖房と使い分けができるだけではなく、除湿や空気清浄といった機能を有している機種もあり暖房機器としても非常に優秀です。

本来対流式暖房であるエアコンは局部を温めることが苦手なため、室温の割には体感温度が低くなりがちですが、性能のよい機種になると人がいる場所を自動的に判断し効率的に体感温度を上昇させる機種もあります。

デメリットとしては、導入に工事が必要である点と他の暖房機器に比べて導入コストが高いこと。

繁忙期になると、設置工事で数週間待たされるなんて事も…

あと、対流式暖房全体に言える事ですが、どうしてもほこりを巻き上げると言う性質があります。

ファンヒーター

石油・ガス・セラミックなど、利用するエネルギーによって違いはありますが概ねランニングコストが安いというメリットに加え、導入の手軽さからも普及している暖房機器です。

大型のものになれば部屋全体を温めることも可能ですし、小型のものはトイレや脱衣場等スポットで利用することも可能。小回りが利くのも大きな利点です。

石油・ガスについては始動後比較的早い段階で室内を暖めることができます。
ただし、電気を使うセラミックヒーターは他の機種に比べやや即効性が劣りますのでご注意を。

デメリットとしては、

【石油ファンヒーターのデメリット】
●灯油の備蓄・管理に手間がかかる
●独特のおいがあり、定期的な換気が必要

【ガスファンヒーターのデメリット】
●初期費用がかかる(専用の工事が必要)
●独特のおいがあり、定期的な換気が必要

【セラミックファンヒーター】
●他のファンヒーターに比べて光熱費(光熱費)が高め
●広い部屋の温度を上げるのは苦手

と言ったところでしょうか。

輻射式暖房

一方、輻射式暖房は暖房機器から出る赤外線を利用し暖める機器で、赤外線が当たっている場所を暖めるため室内全体を暖めるような力はあまりありません。

ただし、電気ストーブや床暖房・こたつなどに代表される輻射式暖房は体感温度を上昇させやすいため、室温が低かったとしてもすごしやすい環境が得られやすいと言うメリットがあります。

輻射式暖房の種類

輻射式暖房の代表的な機器としては、以下のようなものになります

電気ストーブ

部屋全体を暖めるのではなく、ストーブに近づき暖を取るといった用途に使われる暖房機器です。

比較的手ごろな値段で入手できるのも魅力の一つです。

しかし、御存じの方も多いかとは思いますが、電気ストーブに限らず熱を発生させる電化製品(ドライヤーやホットプレート等)は使用する電気量が大きく、ランニングコストが多くかかってしまいます。

ハロゲンヒーター

電気ストーブとよく似た暖房機器ですが、違いは発熱にランプを使用している点。電気ストーブと比較し素早く温度が上昇します。

本体自体は数千円から購入可能ですが、やはり電気代が高いので日常的に広い部屋を暖める暖房としては適していません。

こたつ

日本人ならコレを忘れたらダメでしょう!!私も大好きな「コタツ」です。

「赤外線が当たっている場所を暖めるため室内全体を暖めるような力はあまりありません。」という説明にドンピシャで当てはまる暖房機器です。

洋室では若干使いにくい、場所を取る、布団の洗濯が面倒といったデメリットがあります。

床暖房

最近よく目にするようになった床暖房。実はわが家にもリフォームした時に設置しました。

床を直接暖めるので体感温度も上がりやすく、非常に快適です。

また、ストーブやこたつと違い火災の心配が非常に少ないと言うのもメリットの一つでしょう。

ただし、初期費用に多大なコストがかかるうえ、日々の電気代(ガス代)についても使い方によってはバカにならない金額になる事も。

特に昨今の電気代・ガス代の上昇は目を見張るものがあり、ランニングコストという意味では家計に打撃を与えることも…

さて、次回ではこれらの暖房機器のランニングコストを比較し、どういった利用方法をすれば体もお財布も温かくなるのか考えて見たいと思います。

寒波到来!!体もお財布もあったまる賢い暖房の使い方 その2

寒気到来!!体もお財布もあったまる賢い暖房の使い方 その1

寒くなってきましたね~というお話をさせていただいた前回。暖冬とはいえ北海道や北陸など一部地域は大荒れの日もあり、いよいよ冬本番といった気候になってきました。

と言うわけで今回は賢い暖房の使い方シリーズ第二弾。暖房の光熱費についてお話していきたいと思います。

 

ストーブ・ファンヒーターの電気代

一口にストーブと言っても様々な種類があります。

今回は、メジャーな「ファンヒーター」・「石油」の2種類の光熱費を比較したいと思います。

今回比較対象としている機器は、価格.comにてこの記事を執筆段階(2024年12月)での売れ筋商品である製品をチョイスしました。

 

石油ストーブの光熱費

ストーブと言えばコレ。やっぱり石油でしょう!!って思うのはもう古い人間なんですかね…

僕が子供のころにはまだまだ石油ストーブは現役で、やかんでお湯をわかしたりさつまいも焼いたりと大活躍だったんですが。最近石油ストーブはめっきり見なくなりましたね。

価格.comのランキングでもあまり商品自体見かけない事を考えると、やはりストーブ自体が時代の流れに押されてあまり売れなくなってるのかもしれませんね。

今回比較の対象となるのはコロナSX-E3524WY。取扱説明書を確認してみると、時間当たりの燃料消費量は0.279 L/h。

ガソリン・灯油情報NAVI調べによると、大阪府の灯油の店頭販売価格の平均は、12月12日の段階で18リットルで2,124円。

これらの情報を元に、石油ストーブの1時間当たりの光熱費を計算してみると

2124円 ÷ 18リットル × 0.337リットル/時 = 39.76円

燃料が高騰している昨今から考えると、なかなか優秀な数値に。

ただ、前回調査委した時と比べると、灯油価格が高騰してるため、倍近くコストが上昇しているんですよね…

 

ファンヒーターの電気代

ファンヒーターはDyson Purifier Hot + Cool Gen1 HP10をチョイス。

空気清浄機能付きファンヒーターで涼風も出るため季節を問わず利用が可能。お値段は高めの最安値で51,000円。

こちらは電気料金28.35円/kwを元に電気代を計算してみましょう。

設定にもよりますが、ここは最大消費電力である1200wで計算してみましょう

1,400w(消費電力)× 28.35円/kw ÷ 1,000 = 39.69円

一昔前だと石油ストーブの方がお安いイメージだったんですが、ほとんど誤差範囲になっていますね。

ただ、どちらにも言える事ですが、光熱費は年々高くなっていますね…

 

ストーブとヒーターの違いは?

ところで皆さん、ストーブとヒーターの違いってご存知ですか?

石油や電気等、使用するエネルギーは違えど、もっとも大きなポイントとしては

・ストーブは本体の周辺を暖める
・ヒーターは部屋全体を暖める

という点になります。

設置している近辺を急速に温めたり、狭い範囲をあたためるのにストーブは向いていますが、部屋全体を暖めるのにはあまり適していません。

一方ヒーターは逆で、局部を温めるのには適していませんが部屋全体を暖めるのに適した暖房器具です。

つまり、効率的に暖かくなりたいのなら、

寒い部屋ではまずストーブをつけて温まり、その間にヒーターを入れておく

と言うのがベストな方法ですね。

マンションオーナー・管理組合が知っておくべき電気代削減ポイントとは?

マンションオーナー管理組合が気をつけるべき経費削減ポイント
マンションのオーナーさんや管理組合の理事さんが頭を悩ます毎月のマンション運営。
中でも毎月必要な経費については、なんとか削減したいと思っているオーナーさんも多い事と思います。

今日は管理会社を入れられていないオーナーさんも、逆に管理会社に任せきりの方も必見。マンションを運営・管理する立場にある人向けに、マンション運営における電気代の削減ポイントと方法をご紹介します。

共用部分の電気代を削減

各削減項目を単独で行うのではなく、複数の削減項目をまとめて行う事により、さらなる経費削減が見込めます。

共用部分の照明をLED化

マンションの規模が大きくなるにつれ絶大な効果をもたらすのがこのLED照明の導入です。

一般的に共用部分における電力消費量は、エレベーターで使用される電力が多いと思われがちですが、長時間つけっぱなしになる照明もかなりの電力を消費します。

導入に工事が必要ですし、初期費用もマンションの規模に応じてそれなりにかかってしまうのが問題です。

しかし、概算にはなりますが毎月の電気代が約30%も安くなる事も多く、LEDの耐久年数が長い事を考慮すると早めに導入される事でより大きなメリットが見込める削減項目になります。

新電力(PPS)への変更

スタート当初は何かとメディアでも取り上げられていた電力自由化。スタートからそれなりの年月が経過しましたが、いまだに元々加入していた電力会社から移行していない方がかなりの数いらっしゃるようです。
これはひとえに、


「ユーザーが現状維持で特に問題が無く、新電力(PPS)に変更することによるメリットが良く解らないどころか、手間を考えるとデメリットにしか感じない」

といった事が大きな原因かと思われます。

もちろん、電力自由化は適切な業者・プランを選定すれば電気代を削減することが可能で、特にマンションの場合、「マンション向けの一括受電サービス」を契約することにより通常より大きな恩恵を受ける事があり、マンションオーナーさんにもお勧めの契約形態です。

お住まいの地域によって対応している新電力会社が違うため、具体的にどこの電力会社が良いとは言いにくいのですが、関東・関西圏にはマンション向けの一括受電サービスを実施している業者が多く、検討してみる余地はあるかと思います。

ただし、デメリットとして一括受電サービスを導入すると、導入した物件の全ての部屋で同じ電力会社からの電気供給を受けることになるので、世帯ごとに個別の電力会社と契約することが出来なくなります。

導入を検討される際は、必ず事前に管理組合との念密な打ち合わせが必要不可欠となります。

電子ブレーカーの導入

弊社の主力、電子ブレーカーを導入し料金プランを主開閉器契約へ変更することにより電気料金の削減が見込めます。

そもそも電子ブレーカーによる電気料金の削減は、施設内に設置している全ての電気製品が、24時間ずっと稼働し続けるような施設ではない所が向いていると言われています。
マンションの共用部分はまさにそういった箇所で、エレベーターを設置されている建物ですとかなりの確率で電気代が削減できるかと思います。


※電子ブレーカーと主開閉器契約については、以下のページで詳しくご説明しています。
【電子ブレーカー】負荷設備契約と主開閉器契約 その2

あれこれ悩むより、まずはプロにご相談を

今回は弊社で提案できる3つの案件をお伝えしましたが、実は管理会社から提案されるケースもあったのではないでしょうか?
管理会社から提案があった場合、各案件に対して個別の業者が訪問することが多く、その都度管理会社への中間マージンが発生します。

「普段から付き合いのある管理会社。経費も安くなるんだし、あまり深く考えなくていいかな?」

そんな考えなら、思わぬ損をしてるかもしれませんよ?

弊社ではブレーカについては自社製品ですし、一括でお見積していただくことにより個別のお見積よりお得に導入していただくことも可能です。

お見積は無料で行いますので、マンションの電気代にお悩みの方はすぐご連絡を!!

家庭でLEDイルミネーション 気になる電気代は?

家庭でLEDイルミネーション 気になる電気代は?

気が付けば11月も終盤。師走の足音が迫ってきました。

12月に入るとちらほら見受けられるのがクリスマスイルミネーション。

うちの近所でも、自宅の壁をLED電球で綺麗に飾ったお宅がすでにあったりします。

前を通る際は楽しませてもらってるんですが、一番気になるのは電気代。期間中、一体どれだけの電気代がかかっているのか!?

皆さんも同じことを考えてる人は多いんじゃないんでしょうか?

今回はいつかわが家でもLEDイルミネーションを設置する日のために、電気代がどれだけかかるのか調べて見ました。

 

意外と安い!?LEDイルミネーション

LED電球の電気代の計算は意外と簡単です。以前照明の電気代についてご説明した記事に記載している公式と全く同じです。

電気料金単価 × 消費電力 × 点灯時間 = 電気代

実際には、これに稼働日数を掛けた数字が実際の電気代となります。

例えば、電球数が300個、消費電力が30wのLEDを1日6時間、30日間点灯。関西電力の従量電灯Aで単価が28.59円/kw(第三段階/24年11月)として計算すると…

0.02859円 × 30w × 6時間 × 30日 = 154.39円

先頭の「0.02859円」は、1kwあたりの電力単価が28.59円なので、1wあたりに換算するとこのような数字となります。

ちなみに参考にしたこのLEDは横幅2m、長さ1.5m、電球の数が300個のナイアガラと呼ばれるタイプです。

製品の種類や性能によって差はあるでしょうが、300個のLEDを1時間使うと0.6円かかると言うのは一つの目安になるかと思います。

 

電気代0円!!ソーラータイプのLEDも

今年LEDイルミネーションにチャレンジしてみようと思われている方にぜひ知ってほしいのが、「ソーラータイプ」のLED。

その名の通り、昼間太陽光で充電し、夜間は充電した電力で点灯するので電気代がかからないと言う代物です。

ただし、日照時間が少ないと、最悪夜間に点灯しないと言う事態に陥る事もあるので要注意。

太陽光と通常のコンセントからの電力供給の両方が可能なハイブリットタイプもあるので、そちらもお勧めですよ。

 

ご近所の迷惑にならないようマナーにはご注意

電気代とは直接関係ありませんが、あまり遅い時間までイルミネーションをつけっぱなしにしておくと近隣住民の方にご迷惑になる可能性があるのでご注意を。

暗くなると自動的に点灯し、設定した時間で自動的に消灯するコンセントがあるのでこちらを利用されるのをお勧めします。

値段も2000円くらいですし、お手頃です。

 

 

思ったよりLEDイルミネーションの電気代ってかからないもんなんだな…ってのが正直な感想ですね。

大規模なものは導入コストが大きすぎるので難しいかもですが、小規模なものなら子供のために用意してみるのも良いかもしれませんね。

【電気代削減】意外と多い!?ガス給湯器の待機電力

相変わらず高い電気代。電気の消費量が増えるこの時期は、どうしても電気代が気になっちゃいますよね。

そんな中少しでも電気代を削減しようと、省エネに努めている人もいらっしゃるのでは?

そんな方向けにお伝えする電気代削減シリーズ。

今回は、「ガス給湯器」についてのお話です。

ガス給湯器でも、意外と電気を使います

この時期は暑いし汗もかきます。朝出社する前にシャワーを浴びてから出かける人もいますよね。

帰宅後もお風呂に入ると思うので、水道代やガス代が高いと言うならわかるんだけど、ガス給湯器で電気代ってそんなにかかるの?って思われた方も多いのではないでしょうか?

実はガス給湯器でも、色々な箇所で電気が使われています。

リモコン周り

これはわかりやすいですね。リモコンで電源を入れないと何も始まりません。

もちろんこのリモコンには待機電力も発生していますので、電源が入っていない時でも電気を使用しています。

水を暖める段階でも電機は必要

給湯器から出てくるお湯はガスの炎で暖められているわけですが、

  • ガスに着火する火花を発生させる
  • ガスを燃焼させ続けるために必要な空気を送り込むファン
  • ガスの量を生業するセンサーや弁

こういった事にも電力は使われています。

以外とかかかる!?ガス給湯器の待機電力

電気代のイメージ

僕が子供の頃は保温機能なんてものはなく、シャワーもなかったので一度風呂釜に沸かしたお湯で家族全員が湯船につかり、体を洗っていました。

そのころから考えると最近の給湯器は本当に便利になり、一度沸かしたお湯は自動で保温。スイッチ一つで温かいシャワーは出るしなんなら浴室暖房なんてものもあります。

そう、便利になった分だけ、電気代がかかっているのです。

待機電力の全体の1/4が、ガス給湯器!?

一説による、一般家庭の待機電力のうち約1/4がガス給湯器が使用する待機電力になるようです。

実はこれ、TVやDVDといった映像関係が占める割合とほぼ同じで、これらの機器だけで帯域電力の約半分を使用している計算になります。

もちろん家族構成や生活習慣によって差はあるでしょうが、ガス給湯器もテレビと同じく24時間365日電源を入れるとすぐにお湯が出るよう待機してくれています。

ごく少量ではあるものの、その間ずっと電力を消費しているので仕方ないと言えば仕方ないんですけどね。

気になるガス給湯器の待機電力は?

一般的に、給湯器でかかる待機電力は、電源オンの状態でで6.5w、新しい機種のガス給湯器で3.9wほどと言われています。

これを元に年間の電気代を計算してみると…

一般的なガス給湯器(6.5w)の待機電力

1日当たりの待機電力を計算してみましょう。

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が、「新電力料金目安単価」として示しているのは1kWhあたり31円(税込)だそうです。

これを基準に計算をしてみると…

時間当たりの待機電力 × 24時間 × (1kWhあたりの電気料金 ÷ 1000)
6.5w × 24 ×(31 ÷ 1000) = 7.836円

これが1ヶ月になると30日を掛けて145円

1年になると、1,740円ということになります。

新しい機種のガス給湯器(3.9w)の待機電力

1日当たりの待機電力を計算してみましょう。
時間当たりの待機電力 × 24時間 × (1kWhあたりの電気料金 ÷ 1000)
●例:時間あたり消費電力:3.9w 1kwあたりの電気料金が27.00円の場合
3.9w × 24 ×(31 ÷ 1000) = 2.527円

これが1ヶ月になると30日を掛けて75.8円

1年になると、909円ということになります。

テレビと違い、コンセントかを抜くと言った事が出来ない給湯器は、これくらいの待機電力が発生する計算になります。

正直な所、年間1,000円前後の電気代を高いと見るか安いと見るかは人それぞれだと思います。

しかし、待機電力の存在を知っているかどうかで、電気代削減やCO2削減に対する意識が変わってくるのではないでしょうか?

ガス給湯器単体ではこの程度でも、他の電気機器も考慮するとそこそこの待機電力が使われているはず。

まずは、電気代について「知る」事から考えてみませんか?

電子ブレーカーで経費削減!!マンション共用部へ導入のススメ

電子ブレーカーで経費削減!!マンション共用部へ導入のススメ

マンションの管理組合の方々も、マンション管理における経費削減については日頃から色々と討論されているのではないでしょうか?

そんななか当方のブログでもお伝えしている通り、毎月のように電気料金は上昇し続けています。

値上がりしようが値下がりしようが、電気代は支払わなくてはなりません。

しかし、毎月かかる発生する電気代を少しでも削減できるなら…マンションが存続する間ずっと発生する経費を削減できるならそれは大きなことではありませんか?

今回は当社でもお勧めしている電子ブレーカーの導入による電気料金削減のご提案について、マンション管理者様向けのメリットをご説明したいと思います。

そもそも電子ブレーカーって何?

従来型のブレーカーのほとんどは『バイメタル方式』という仕様です。簡単に言うと2枚の金属を使用し、温度変化による曲がり方の違いにより電流が過剰に流れた場合ブレーカーを落とす…と言うアナログな仕組みになります。

つまり、具体的に●●以上の電流が流れた場合ブレーカーを落とす…といった明確な電力使用量を定めブレーカーを落とす仕様ではありません。

(もちろんバイメタル方式のブレーカーは今でも現役であり、バイメタルだからといって悪いわけではありません)

一方、電子ブレーカーは実際に使用された電流をきっちりと計測し、プログラムによって管理、ブレーカーを落とす際もシステムによって厳格に管理されています。

なぜ電子ブレーカーが誕生したの?

簡単に言えば、電気料金の基本料を下げるために誕生しました。

平成7年に電気事業法の改正があり、新たに「主開閉器契約」という契約が産まれました。

電気を使用する施設にもよりますが、「主開閉器契約」を契約することにより電気代が削減できるケースが多々あります。

※「主開閉器契約」については、こちらをご覧ください。
●【電子ブレーカー】負荷設備契約と主開閉器契約

この「主開閉器契約」を結ぶ際活用されているのが「電子ブレーカー」になります。

先程ご説明した通り、電子ブレーカーでは利用する電力をきっちりと数値化。測定・管理が出来ます。

「主開閉器契約」とは、「事前にブレーカーで施設内で同時に使用できる電力量の上限を制限した契約」です。

少し専門的な言葉を使うと、「契約容量」というものを主開閉器契約では少なく抑えることができます。

電力量の上限は事前にきっちりと測定し算出するわけですが、算出した電気量にてきっちり施設を運用するには、デジタルで厳密な数値で電気使用量を管理できる「電子ブレーカー」が良いというわけなのです。

なぜ、マンションが電子ブレーカーの導入に向いているの?

そもそも、電子ブレーカーによる電気料金の削減は、施設内に設置している電気機器が24時間稼働しているような設備はあまり削減効果が見込めないケースがあります。

例えば工場のケースですと、24時間ずっと全ての機械を作動し続けている工場の場合、利用される電気量が常に一定であるため削減のしようがありません。

しかし、例えばガソリンスタンドの場合、主に電力消費量がかさむのは給油中です。お客様が居ない場合商品電力は大幅に減っているはずです。

ではマンションの場合はどうでしょうか?

消費電力で考えるのなら、まずはエレベーター。あとは、水回りのポンプ類や立体型の駐車場が挙げられます。

朝の通勤時間帯や夕方の帰宅時間等、ピークはあるもののエレベーターは24時間365日常時稼働すると言ったものではありませんよね?

また、立体式駐車場もしかり。これらの設備は照明などと比べ消費電力が高いのですが、常時使われるような設備ではありません。

このような設備は電子ブレーカー導入での電気代削減効果が出やすく、実際に導入されている施設も多々あります。

立体駐車場はともかく、エレベーターが設置されていないマンションはありません。

設置台数が多い場合、当然削減額も上昇しますので、マンション共有部分の電気代にお悩みの方はぜひ一度ご相談下さい。

オフィスで省エネ 電気代削減のススメ

【COOLBIZ】環境省推奨の室温28度の意味って知ってますか?

連日の35度越えで通勤するだけでも痩せてしまいそうな毎日ですが、皆さん体調を崩されたりしていませんか?

先日我が家の7月の電気代の明細が来たのですが、なんと前月より+10,000円…
エアコン嫌いだった妻ですら日中は常時エアコンをつけている状況。
子供たちも夏休み前で何かと早く帰宅する機会が多かったのが響いたようです。
しかし、このままだと8月の電気代は…
創造するのが恐ろしくなりますね…

実際これだけ暑い日が続くと、一般家庭だけでなくオフィスの電気代も前月比でとんでもなく上昇しているケースが多々見受けられます。
そこで今回は資源エネルギー庁が情報提供しているオフィス向けの省エネリーフレットを参照し、オフィスで電気代を削減する有効な手段をご紹介したいと思います。

出典:資源エネルギー庁ウェブサイト パンフレット一覧
(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/media/index.html)

冷房についての省エネ対策

無理のない範囲で室内温度を設定する

屋外が熱いからと言って、必要以上に冷房の温度を下げていませんか?
夏場は28℃を目安に室内温度を設定してみましょう。
1℃最適化するだけで冷房時には約13%、暖房時には約10%の省エネが可能といわれています。
ただし、熱中症にはくれぐれもご注意を…

省エネ効果:約4%

日差しを避けるために、カーテンやブラインドを活用する。

夏の窓から差し込む強い日差しは、室温を上げる原因のひとつです。
室温の上昇を防ぐことにより、同じ温度設定でも冷房の電気使用量を軽減することが可能です。

省エネ効果:約4%

使用していない部屋は、エアコンを止める。

自宅の電気代じゃ無いからといって、無駄な電気を使用していませんか?
当たり前の話なのですが、使用しない部屋は冷房の稼働を止めましょう。

省エネ効果:約4%

2週間に1度、フィルターを清掃する。

意外と盲点なのがフィルターのお掃除。
定期的掃除を行うことにより、冷房時で約4%、暖房時で約6%もの電気代削減効果が。

照明についての省エネ対策

可能な範囲で照明を間引きする

すでに実践されている事業所・店舗も多いかと思いますが、単純に使用する照明を間引きします。仮に半分程度照明を間引きした場合、省エネ効果は約13%にもなるそうです。

省エネ効果:約13%

必要ない部屋は消灯する

こちらも当たり前の話なのですが、使用しない部屋の照明はこまめに消すようにしましょう。
特に会議室や休憩室といった常時人が使用しない場所は気を付けましょう。

省エネ効果:約3%

OA機器についての省エネ対策

長時間は慣れるときは、機器の電源を切るかスタンバイモードにする

主にパソコンの話になるのですが、離席時は電源を切るかなるべく早くスタンバイモードに切り替わるように設定しましょう。
パソコンは非常に熱を持つ機械ですので、室温上昇の抑制にもつながります。

省エネ効果:約4%

小さなことからコツコツと。1つ1つは大した削減量にならないかもしれませんが、積み重ねてみると意外と馬鹿にならない金額になるかもしれませんよ?

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