相変わらず高い電気代。電気の消費量が増えるこの時期は、どうしても電気代が気になっちゃいますよね。
そんな中少しでも電気代を削減しようと、省エネに努めている人もいらっしゃるのでは?
そんな方向けにお伝えする電気代削減シリーズ。
今回は、「ガス給湯器」についてのお話です。
ガス給湯器でも、意外と電気を使います
この時期は暑いし汗もかきます。朝出社する前にシャワーを浴びてから出かける人もいますよね。
帰宅後もお風呂に入ると思うので、水道代やガス代が高いと言うならわかるんだけど、ガス給湯器で電気代ってそんなにかかるの?って思われた方も多いのではないでしょうか?
実はガス給湯器でも、色々な箇所で電気が使われています。
リモコン周り
これはわかりやすいですね。リモコンで電源を入れないと何も始まりません。
もちろんこのリモコンには待機電力も発生していますので、電源が入っていない時でも電気を使用しています。
水を暖める段階でも電機は必要
給湯器から出てくるお湯はガスの炎で暖められているわけですが、
- ガスに着火する火花を発生させる
- ガスを燃焼させ続けるために必要な空気を送り込むファン
- ガスの量を生業するセンサーや弁
こういった事にも電力は使われています。
以外とかかかる!?ガス給湯器の待機電力
僕が子供の頃は保温機能なんてものはなく、シャワーもなかったので一度風呂釜に沸かしたお湯で家族全員が湯船につかり、体を洗っていました。
そのころから考えると最近の給湯器は本当に便利になり、一度沸かしたお湯は自動で保温。スイッチ一つで温かいシャワーは出るしなんなら浴室暖房なんてものもあります。
そう、便利になった分だけ、電気代がかかっているのです。
待機電力の全体の1/4が、ガス給湯器!?
一説による、一般家庭の待機電力のうち約1/4がガス給湯器が使用する待機電力になるようです。
実はこれ、TVやDVDといった映像関係が占める割合とほぼ同じで、これらの機器だけで帯域電力の約半分を使用している計算になります。
もちろん家族構成や生活習慣によって差はあるでしょうが、ガス給湯器もテレビと同じく24時間365日電源を入れるとすぐにお湯が出るよう待機してくれています。
ごく少量ではあるものの、その間ずっと電力を消費しているので仕方ないと言えば仕方ないんですけどね。
気になるガス給湯器の待機電力は?
一般的に、給湯器でかかる待機電力は、電源オンの状態でで6.5w、新しい機種のガス給湯器で3.9wほどと言われています。
これを元に年間の電気代を計算してみると…
一般的なガス給湯器(6.5w)の待機電力
1日当たりの待機電力を計算してみましょう。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が、「新電力料金目安単価」として示しているのは1kWhあたり31円(税込)だそうです。
これを基準に計算をしてみると…
時間当たりの待機電力 × 24時間 × (1kWhあたりの電気料金 ÷ 1000)
6.5w × 24 ×(31 ÷ 1000) = 7.836円
これが1ヶ月になると30日を掛けて145円。
1年になると、1,740円ということになります。
新しい機種のガス給湯器(3.9w)の待機電力
1日当たりの待機電力を計算してみましょう。
時間当たりの待機電力 × 24時間 × (1kWhあたりの電気料金 ÷ 1000)
●例:時間あたり消費電力:3.9w 1kwあたりの電気料金が27.00円の場合
3.9w × 24 ×(31 ÷ 1000) = 2.527円
これが1ヶ月になると30日を掛けて75.8円。
1年になると、909円ということになります。
テレビと違い、コンセントかを抜くと言った事が出来ない給湯器は、これくらいの待機電力が発生する計算になります。
正直な所、年間1,000円前後の電気代を高いと見るか安いと見るかは人それぞれだと思います。
しかし、待機電力の存在を知っているかどうかで、電気代削減やCO2削減に対する意識が変わってくるのではないでしょうか?
ガス給湯器単体ではこの程度でも、他の電気機器も考慮するとそこそこの待機電力が使われているはず。
まずは、電気代について「知る」事から考えてみませんか?