ガス自由化開始!!関西のガス事業と電気代は!?その2

ガス自由化開始!! 関西のガス事業はどうなる!? その2
さて、前回は関西ガスダービーの解説として、関西電力・大阪ガスの2社において電気・ガスをセットで契約した場合、どちらが金額的にお得か?という解説をいたしました。

今回は、単純に金額だけではなく、サービスやガスの供給における安定性など、様々なメリットについてお話したいと思います。

 

関西電力はガス事業に実績アリ

実は、関西電力はガスの自由化以前からガスの供給を行っています。

え、そんな話聞いたことがないって?

そりゃそうです。企業・工場向けにのみ提供していて、一般家庭向けの提供はされていませんでした。

かれこれ15年ほど提供されているらしく、ガスの自由化に参入するのに新たな設備を必要としなかったのは関西電力にとって大きなメリットであったと言えるでしょう。

実はTVCMでもこの辺りは紹介されていたりします。

 

意外と知られていない、ガスの輸入量

ガス貯蔵施設企業向けに提供しているのは分かった。でも、安定供給するにはある程度の量が必要なんじゃないの?

はい、おっしゃる通りです。ここで見ていただきたいのこのデータ。

昨年の液化天然ガスの調達量です。

・872トン万(関西電力)

・780トン万(大阪ガス)

なんと、関西電力のほうが、ガス事業者である大阪ガスより調達量が多いんです。

なぜこのような事態になっているかというと、単純にガスとして各契約事業者に提供される
だけではなく、発電用として使用されるガスも一緒に輸入しているためです。

調達量が多くなるという事はボリュームディスカウントも効くという事。つまり、価格的に
安く提供することが可能…ということになります。

実際に現状(2017年4月1日1現在)では、電気とガスをセットで契約した場合、年間の光熱費が関西電力のほうがやや安くなるという感じです。


※参考:ガス自由化開始!! 関西のガス事業はどうなる!? その1

 

ガス自由化による、料金以外のメリットは?

関西では事実上大阪ガスと関西電力の一騎打ちとなっているガス自由化。
料金面では、ガスと電気をセットにすると関西電力のほうがやや安くなるケースが多いという事は先日お伝えしました。

では、料金以外の面ではどうなんでしょうか?

 

サポート体制なら関西ガスに軍配が!?

大阪ガスでは、4月1日よりGAS得プランを契約の個人宅に向けて

「住ミカタ・プラス」とうサービスを開始しました。

コンロ・給湯器といったガス機器のトラブルに対し電話一本でスタッフが駆け付け、「一時対応」を月額216円(税込)で行うというサービスで、水周りの修理やエアコンのトラブル、床・壁の補修や電気周りのトラブルまで、ご家庭の多様なトラブルに対応する便利なサービスです。

豊富な拠点により午後3時までに電話すれば原則当日に訪問。

長年にわたる確かな技術により、ガス機器の修理・メンテナンスにおいては一日の長であることは間違いないかと思われます。

その他生活サポートも今後続々と拡大予定とのこと。

 

平日お父さんがいない昼間の急なトラブルやお年寄りのみの世帯など、ある程度の需要はるのかもしれませんね。

(一時対応とは、故障の診断および簡易手直しまでとなります、(修理対応は別途有償となります)とのことです)

 

ガス事業者なんて、引越しの時くらいしか呼んだことがないので今までとどう違うのかがわかんないんですが(笑)

なお、2018年3月までは、上記サービスが無料で導入できるみたいですよ。

詳しくは、大阪ガスのHPをご覧ください。

 

関西人の反応はというと…めんどくさい!?

先日、関西のローカルニュース番組でガス自由化が取り上げられ、街頭インタビューにて色々と効いていましたが、その時の反応はというと…

 

・安なるかどうかもようわからんし、なんかめんどくさそう

・そもそもガスの自由化なんてあったんや!?

 

この2つの意見が大多数を占めていました(笑)
実際にこの点は企業側も十分理解しているらしく、今後はサービスの告知に力を入れていく…との事です。

とはいうものの関西電力の発表では、今年度の新規契約目標である20万件の契約のうち、すでに半数にあたる10万件の契約を獲得しているとの報道がありました。

さらに今日の情報(4/3)だと、関西電力は裁判で稼働が可能になった原発が動き出せば、
さらに電気代を値下げするとの発表がありました。

これだけを聞くと、関西電力が優勢か!?とも思うんですが、大阪ガスも負けてはいません。
現状の料金プランよりさらに安いプランを作成することを発表。

しばらくは、こういった価格競争が続くのかもしれませんね。

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