【電気料金速報】電気代にも大寒波!?3月は全社値上げ

電気代UPに悩む女性

【電気料金速報】電気代にも大寒波!?3月は全社値上げ

本当に寒い日が続く毎日。みなさん体調を崩されたりしてませんか?

かく言う私も先日は息子の風邪がうつったのか、1日会社をお休みするほどの体調不良に。

翌日治ったかと思うと今度は妻が…という、大変な1週間でした。

大変ついでにもう1つ。

先月の電気料金速報でお伝えしていた値上げ予想ですが、やはり的中しました。

3月は、大手10社すべてが値上げになるようです。

 

電力大手10社、3月は全て値上げに

先日、以下のようなニュースが報道各社より伝えられました。

電力大手全10社が、3月の家庭向け電気料金を2月よりも値上げする見通しであることが24日分かった。

燃料となる石炭や原油などの資源価格が軒並み上昇したため。

※出典:毎日新聞 電力全10社、3月値上げ ガスも

 

はい、予想どおりですね!!

先月から始まった上昇傾向は、勢いそのままに家計を直撃しそうです。

では、詳しい値動きを見て見ましょう。

 

3月の電気代の値上げ幅は?

今回は、大手10社すべてが値上げです。

では各社の値上げ幅一覧を見て見ましょう。

 

【2018年3月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:72円(値上げ)
●東北電力:39円(値上げ)
●東京電力:52円(値上げ)
●北陸電力:44円(値上げ)
●中部電力:26円(値上げ)
●関西電力:21円(値上げ)
●四国電力:49円(値上げ)
●中国電力:49円(値上げ)
●九州電力:37円(値上げ)
●沖縄電力:80円(値上げ)

 

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

 

【2018年2月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:62円(値上げ)
●東北電力:36円(値上げ)
●東京電力:19円(値上げ)
●北陸電力:29円(値上げ)
●中部電力:0円(横ばい)
●関西電力:5円(値上げ)
●四国電力:47円(値上げ)
●中国電力:39円(値上げ)
●九州電力:20円(値上げ)
●沖縄電力:73円(値上げ)

先月予想した通り、3カ月連続10社すべてが値下げとはなりませんでした。

残念ながら、しばらくは上昇傾向かと思います…

 

今回の燃料費調整制度の推移は?

今回の値上げも、燃料となる原油・石炭に加えLNG(液化天然ガス)の価格も上昇した事が原因です。

ちなみに昨年の12月、OPEC及びロシアなどOPEC非加盟の主な産油国は、2018年3月までとしていた現行の減産期限を延長し、18年末までとする事が決定されました。

アメリカの生産量の増加、中東や北朝鮮といった国際情勢等様々な要因が関係するので一概には言えないのですが、産油国としては減産=原油価格の上昇を意図したような動きかと思われます。

※今回、2018年1月分の電気料金については、2017年11月~2018年1月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

関東では交通機関が麻痺したり、寒波による影響が深刻になっていましたね。

みなさん、体調にはくれぐれもお気を付けを。

【電気料金速報】値上げの冬到来!?2月も値上げ傾向

電気代UPに悩む女性

【電気料金速報】値上げの冬到来!?2月も値上げ傾向

今日で仕事納めと言う方も結構いらっしゃるんじゃないですかね?

早いもので、2017年もあと3日で終わり。毎月お届けしている電気代速報も、本年は今回で最後です。

さて、2018年2月の電気代は、どのような感じなのでしょうか?

 

2月も1月同様値上げする会社が

先日、以下のようなニュースが報道各社より伝えられました。

電力大手全10社のうち9社が、来年2月の家庭向け電気料金を1月よりも値上げする見通しであることが18日分かった。

燃料となる原油や石炭の価格が上昇したのが主因で、中部電力のみ横ばい。

※出典:産経ニュース 来年2月、電力9社値上げ ガスは2社値下げ

 

いよいよ来たか…って感じですね。

ここ最近ずっと値下傾向だったんですけど、冬本番となる2月に値上げとは困ったものです。

では、詳しい値動きを見て見ましょう。

 

1月の電気代の値上げ幅は?

今回は、9社が値上げ、1社が横ばいです。

では各社の値上げ幅一覧を見て見ましょう。

 

【2018年2月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:62円(値上げ)
●東北電力:36円(値上げ)
●東京電力:19円(値上げ)
●北陸電力:29円(値上げ)
●中部電力:0円(横ばい)
●関西電力:5円(値上げ)
●四国電力:47円(値上げ)
●中国電力:39円(値上げ)
●九州電力:20円(値上げ)
●沖縄電力:73円(値上げ)

 

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

 

【2018年1月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:43円(値上げ)
●東北電力:11円(値上げ)
●東京電力:0円(横ばい)
●北陸電力:29円(値上げ)
●中部電力:-13円(値下げ)
●関西電力:-5円(値下げ)
●四国電力:29円(値上げ)
●中国電力:31円(値上げ)
●九州電力:10円(値上げ)
●沖縄電力:57円(値上げ)

 

やはり、上昇傾向が明確に現れ出しましたね。

しばらくこんな感じで上昇傾向が続くのではないでしょうか?

 

今回の燃料費調整制度の推移は?

今回の値下げについても、燃料調整費の調整が原因となっています。

LNG(液化天然ガス)の価格はここ数カ月落ち着いており、おかげで2月のガス代については据え置きもしくは値下げと言った形になっています。

ただし、値上がり傾向にあった石油の影響を受け、ここ2ヶ月は電気代が値上げとなっているようです。

街のガソリンスタンドを見て見ると、ガソリン価格の上昇は一旦落ち着いた感じのようです。

とはいえまだまだ油断はならない状況ではあるんですけどね。

※今回、2018年2月分の電気料金については、2017年10月~2017年12月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

さて、来年はこの業界に明るいニュースであふれる事を祈りつつ。

また来年もよろしくお願いいたします。

【電気料金速報】原油価格高騰!!年明け1月は電気代値上げに

電気代UPに悩む女性

【電気料金速報】原油価格高騰!!年明け1月は電気代値上げに

とうとう来ちゃいましたね、値上げの速報が。

先月から値上げの兆候はあったんですけど、今回は避けられなかったみたいですねぇ。

来年1月は、大手10社のうち7社が値上げになるようです。

 

電力大手7社、1月は値上げ

先日、以下のようなニュースが報道各社より伝えられました。

電力大手全10社のうち7社が、来年1月の家庭向け電気料金を値上げする見通しであることが20日分かった。

燃料となる原油と石炭の価格が上昇したため。

※出典:毎日新聞 電力7社値上げへ 来年1月、燃料価格が上昇

 

いよいよ来たか…って感じですね。

ここ最近ずっと値下傾向だったんですけど、電気の需要が伸びる1月に値上げとは困ったものです。

では、詳しい値動きを見て見ましょう。

 

1月の電気代の値上げ幅は?

今回は、7社が値上げ、2社が値下げ、1社が横ばいです。

では各社の値上げ幅一覧を見て見ましょう。

 

【2018年1月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:43円(値上げ)
●東北電力:11円(値上げ)
●東京電力:0円(横ばい)
●北陸電力:29円(値上げ)
●中部電力:-13円(値下げ)
●関西電力:-5円(値下げ)
●四国電力:29円(値上げ)
●中国電力:31円(値上げ)
●九州電力:10円(値上げ)
●沖縄電力:57円(値上げ)

 

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

 

【2017年12月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:-9円(値下げ)
●東北電力:-16円(値下げ)
●東京電力:-19円(値下げ)
●北陸電力:-3円(値下げ)
●中部電力:-18円(値上げ)
●関西電力:-11円(値上げ)
●四国電力:-11円(値下げ)
●中国電力:-13円(値下げ)
●九州電力:-10円(値下げ)
●沖縄電力:-8円(値下げ)

 

先月予想した通り、3カ月連続10社すべてが値下げとはなりませんでした。

残念ながら、しばらくは上昇傾向かと思います…

 

今回の燃料費調整制度の推移は?

今回の値下げについても、燃料調整費の調整が原因となっています。

皆さんもガソリンスタンドの価格で感じてらっしゃるとは思うのですが、原油価格がジワリジワリと上昇してきています。

ここ1年程の話だと、5月を底値にそこから少しづつ上昇している感じ。

幸いLNG(液化天然ガス)の価格が下がる月もあったので、全体的には電気料金が下がっていたのですが…

ちなみにLNGは今月も下落。おかげでガスは大手4社とも値下げの模様です。

※今回、2018年1月分の電気料金については、2017年9月~2017年11月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

年末のせいか、電力関連も色々なニュースが飛び交っていますね。

電気料金に関係しそうなものをピックアップすると

・関西電力、電気代の値下げを検討
・大阪ガス、関西電力の値下げを受け値下げを検討(来春以降)
・北陸電力、来年4月に一部プランで値上げ

関西の新電力ダービーは、来年も続きそうな感じですね。

【電気料金速報】12月の電気料金、2ヶ月連続で値下げ!!

電気代UPに悩む女性

【電気料金速報】12月の電気料金、2ヶ月連続で値下げ!!

正直、ここ最近のニュースを見ていると間違いなく上昇するんじゃないかなーと思ってたんですがね。

なんと12月は大手10社すべてで値下げのようです!!

 

2ヶ月連続!!大手10社全社で値下げ!!

本日、以下のようなニュースが報道各社より伝えられました。

大手電力10社は31日、12月の電気料金を引き下げると発表した。

標準家庭で11月に比べ3~19円安くなる。火力発電の燃料となる原油や液化天然ガス(LNG)の価格低下が理由。

10社そろっての値下げは2カ月連続。

※出典:時事通信 電気料金、一斉引き下げ=2カ月連続-12月に大手10社

 

先月も上昇傾向にあると踏んでいたにもかかわらず全社値下げ。

まさか2ヶ月続くとは、正直思ってもみませんでした。

では、詳しい値動きを見て見ましょう。

 

12月の電気代の値上げ幅は?

今回は、大手10社すべてで値下げになります。

では各社の値上げ幅一覧を見て見ましょう。

 

【2017年12月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:-9円(値下げ)
●東北電力:-16円(値下げ)
●東京電力:-19円(値下げ)
●北陸電力:-3円(値下げ)
●中部電力:-18円(値上げ)
●関西電力:-11円(値上げ)
●四国電力:-11円(値下げ)
●中国電力:-13円(値下げ)
●九州電力:-10円(値下げ)
●沖縄電力:-8円(値下げ)

 

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

 

【2017年11月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:-30円(値下げ)
●東北電力:-23円(値下げ)
●東京電力:-28円(値下げ)
●北陸電力:-23円(値下げ)
●中部電力:-20円(値上げ)
●関西電力:-20円(値上げ)
●四国電力:-23円(値下げ)
●中国電力:-31円(値下げ)
●九州電力:-20円(値下げ)
●沖縄電力:-41円(値下げ)

 

少し値下げ幅が落ち着いてきていますね。

さすがに1月は3カ月連続全社値下げ!!…とはならなさそうです。

 

今回の燃料費調整制度の推移は?

今回の値下げについても、燃料調整費の調整が原因となっています。

今月も10月と同じで、LNG(液化天然ガス)の価格が低くなっているのが主な値下げの原因です。

ただし、原油価格については値上がりの兆しがあり、LNGのか悪にもよりますが、1月については恐らく値上がりになってしまうのではないでしょうか?

※今回、2017年11月分の電気料金については、2017年8月~2017年10月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

ガスについて12月は値下げだったようです。これから寒くなる季節、光熱費の低下はやはり嬉しいものですね。

電気代が大幅値下げ!?再生可能エネルギーの世界事情 その2

【電気料金削減】電気料金が大幅値下げに!?再生可能エネルギーの世界事情

再生可能エネルギーの普及により、将来電気代が大幅に安くなる…かもしれない報道についてお伝えしている本記事の第二弾。

今回は、SBエナジー社長が報道番組内で語った「電気の価格は限りなくタダに近づくと思います」という発言について、その理由をお話したいと思います。

前回の記事をお読みだない方は、まずこちらをお読みください。

電気代が大幅値下げ!?再生可能エネルギーの世界事情 その1

 

他国より割高な、国内の再生可能エネルギー事情

すでにご自宅で太陽光発電を導入されている方やきちんと電気料金の明細を確認している方はご存知かと思いますが、日本国内における再生可能エネルギーの発電コストは決して安くはありません。

例えば関西電力の場合、平成29年度の太陽光発電における1kWhあたりの買取金額は、条件にもよりますが22.68円~30円になります。10kW以上2,000kW未満は一律22.68円になります。

仮に1月あたりの平均発電量を500kWhとすると、一般家庭の場合はほぼ22.68円/kWhと言っても差し障りは無いでしょう。

※出典:関西電力 買取単価および買取期間

 

厳密な話をすればキリが無いのですが、電力会社からすればこの22.68円がおおよその発電コストと言う事になります。

さて、これらを踏まえたうえで、前回もお伝えした世界の再生可能エネルギーの発電コストを見て見ましょう。

国名 エネルギー名 発電コスト(1kWh)
日本 風力 21円
太陽光 21円
石炭火力 12円
原子力 10円~
モンゴル 風力 4.0円
アラブ首長国連邦 太陽光(建設中) 2.6円(予定)
アメリカ 風力 5.1円
チリ 太陽光 3.1円
オーストラリア 風力 4.4~7.7円
ドイツ 太陽光 10.5円
デンマーク 風力 6.0円
南アフリカ 風力 5.5円

※自然エネルギー財団 ゲヴォルグ・サルクジアン世界銀行等の情報より

ご自宅で太陽光発電を導入されている方からすれば、ありえない数字ですね(笑)

 

なぜ発電コストが高いのか?

太陽光発電にの発電コストにおいて、建設予定レベルではありますがアラブ首長国連邦と日本では実に10倍ほどの差があります。

これには様々な理由があり、1個1個掘り下げていくとかなりのボリュームになるので主な要因を上げて見ると

 

  • 太陽光パネルなど機器の単価が日本は高い
  • 発電施設の建設費(人件費等)が日本は高い
  • 日本と海外での税制面の違い
  • 国策として大量の補助金が出ている国があり、設置する企業としても動きやすい
  • 日照時間の違いによる発電効率の違い

 

といった項目があります。

単純に、アラブより日本の方が「太陽光発電をするには向いていない国」と言う事なんですね。

さらに毎月私達の電気代に加算されている再生可能エネルギー発電促進賦課金は、その名の通りコストの高い再生可能エネルギーを電力会社が企業や一般家庭から買い取る資金に充てられます。

逆に言えば、このような仕組みが無ければ国内の電力会社は再生可能エネルギーを販売することが難しいと言う事になります。

 

どうすれば国内の再生可能エネルギーは安くなる?

ソフトバンクグループのSBエナジーがモンゴルのゴビ砂漠に建設していた風力発電所が、つい先日完成したようです。

この発電所は当面モンゴル国内の電力の供給に使われるのですが、2020年には日本まで電力を持ってこようと言う計画が動いているとのこと。

これは、ソフトバンクの孫社長が提唱した、「アジアスーパーグリッド」と言う構想の一部になります。

 

アジアスーパーグリッドとは?

北はロシア南部・西はサウジアラビア・南はシンガポールとアジア全域を送電網で結ぶ事により天候に左右されやすく安定供給が難しい再生可能エネルギーの永久供給を可能にする…というとんでもないプロジェクトです。

 

仮に日本で風が吹かず、太陽が雲で覆われていたとしてもアジアのどこかでは快晴で、風が強い地域もあるでしょう。

例えばゴビ砂漠には強烈な偏西風が吹き荒れています。今回SBエナジーはその偏西風に目を付けゴビ砂漠に巨大な浮力発電施設を建設しました。

日本国内での風力発電のコストは21円/kWh。今回のモンゴルでは4円/kWh。同じ施設を日本に建てた場合の発電コストと比較すると約1/4。

確かにこれだけ安い電力を日本国内に送電できるのなら、私達の電気代が安くなるかもしれませんね。

 

問題点は?

映像では、送電網における技術でいな所は可能であるとの報道内容でした。

しかし、実際にこの構想を実現するには問題もあります。

 

電気を他国に突然止められるリスク

例えば今回のゴビ砂漠で発電した電力を日本に送電する場合、ロシア経由で送電網を這わすか、中国>海底ケーブル経由で韓国と経由し日本に送電する2つのパターンが考えられます。

モンゴル国内で安定して発電できたとしても、送電網がある国と何かトラブルが発生した場合、電力供給が滞る可能性があります。

また、日本と該当国との問題ではなく、該当国の様々な事情(テロやストライキ・事故や天災等)によって送電が止まってしまう可能性は否定できません。

 

海外から電力を送電するための法整備が必要

そもそもこういった海外諸国との事業は何かと法整備が付き物です。日本に関しては他国とこのような協定を結んだ事が無く、これから法整備を整えていくような形になります。

原発再稼働が前提な日本の発電事情において、現在日本国内の発電電力における再生可能エネルギーの比率は6%。(ちなみに原発は0.9%)

2015年のデータではありますが、このような状況の日本が積極的に法整備を進めていくとはあまり考えにくいように思えます。

 

今後の展望は?

ゴビ砂漠では、将来的に原発13基分という途方もない量の発電計画が立てられています。

そんななか去年、中国・韓国・ロシアの政府系電力会社3社とこの構想を推進することで合意したそうです。

孫社長が目を付けた再背可能エネルギーのビジネス。今後世界中で様々な技術革新が進んでいくのは間違いなさそうです。

 

今日明日にすぐ電気代が安くなると言う事は無いでしょうが、10年・20年後にはもしかしたら今より大幅に電気代が下がっているかも…なんて事もあるかもしれませんね。

電気代が大幅値下げ!?再生可能エネルギーの世界事情 その1

【電気料金削減】電気料金が大幅値下げに!?再生可能エネルギーの世界事情

先日、夜に報道番組(報道ステーション)を眺めていた時の事です。電力関係の仕事をしている自分としてはビックリするようなニュースが流れてきました。

そのニュースの冒頭を要約すると…

 

「価格が下がり続けている海外の再生可能エネルギーを、国内に送電しようというプロジェクトがある」

 

いやいや、そんなの採算取れるんですか!?そもそも価格が安いって、一体どれくらいの価格なの!?

頭の中に多くの「?」が浮かびました。

 

そのまま報道番組を眺めていましたが、実現できるかどうかはさておき構想自体は非常に面白く、私自身色々と勉強になる事もありました。

もちろん、今日明日と言う事でありませんが、近い将来電気代が大幅に下がる時代が来るかもしれないようです。

 

今回は報道ステーションで放送された、「再生エネルギー革命~日本の挑戦」と言う特修をご紹介したいと思います。

 

再生可能エネルギーとは

このお話をする前に、そもそも再生可能エネルギーとは何かを知らない事には話が始まりません。

よって、まずは再生可能エネルギーについて、簡単に説明したいと思います。

 

再生可能エネルギーとは、石油や石炭・天然ガスと言ったいつか枯渇するエネルギーと違い、自然界に存在する「枯渇しないエネルギー」の事をさします。

ポイントとしては、「枯渇せず永続的に利用できる事」「地球上のどこにでも存在すること」「二酸化炭素を排出しない(増加させない)こと」といった3点。

具体例を上げると

 

●太陽光
●風力
●水力
●地熱
●太陽熱
●大気中の熱その他の自然界に存在する熱
●バイオマス(動植物由来のもの)

 

この7種類が施行令によって定められています。

近年日本でも、太陽光発電については各地でソーラーパネルの設置が進んでおり、「田舎の山間に大きなソーラーパネルが!?」なんて光景もよく目にするようになりました。

石油等に代わる次世代のエネルギーとして政府は導入・普及推進しているそうです。(その割にはあまり普及しているようには見えませんが)

 

アジアの再生可能エネルギーが今すごい!?、

ソフトバンクの子会社であるSBエナジーは、2017年10月6日、モンゴルのゴビ砂漠に建設中だった風力発電所が完成し、営業運転を開始したという報道がありました。

モンゴルの企業と共同出資で設立した会社が運営を行い、モンゴル国内向けに送電を開始。モンゴルの電力消費量の約5%を賄える量になるようです。

 

この報道から3日後、テレビ朝日の報道ステーションという番組で、とても興味深い特集が流れました。

「再生可能エネルギーへの挑戦」と題し、ソフトバンクグループのSBエナジーが再生可能エネルギーについてどのようなビジネス構想を持ち動いているのかと言う特集でした。

その中で驚いたのが、SBエナジー社長の発言。

 

「電気の価格は限りなくタダに近づくと思います」

 

いやいやいや、それは無いだろう!?とは思いましたが。

ただ、日本の電気料金の価格は下がるだろうと明言してもいました。

一体どういう理由で電気料金が安くなると言えるのでしょうか?

※テレビ朝日 報道ステーションの公式HPにて実際の映像が視聴できます。恐らく一定期間たつと削除されると思いますので、視聴はお早めに。

日本では、太陽光や風力の再生可能エネルギーは、高いとされているが、今世界では、驚異的な価格の低下が進んでいる。これまでの不安定で弱いエネルギーではなく、低コストで強いエネルギーという位置付けだ。モンゴル南部に広がる広大なゴビ砂漠で生み出された安い再生可能エネルギーを、各国の送電網と海底ケーブルでつなぎ、日本にまで持ってくる壮大な構想が動き始めた。

※出典:テレビ朝日 報道ステーション 再生エネルギー革命~日本の挑戦

 

そもそも国内の再生可能エネルギーは高すぎる!?

放送の中で、世界の再生可能エネルギーの生産コストが日本国内と比較しいかに安いかと言う事を伝えています。

以下、1kwhあたりの生産コストを比較してみると

国名 エネルギー名 発電コスト(1kWh)
日本 風力 21円
太陽光 21円
石炭火力 12円
原子力 10円~
モンゴル 風力 4.0円
アラブ首長国連邦 太陽光(建設中) 2.6円(予定)
アメリカ 風力 5.1円
チリ 太陽光 3.1円
オーストラリア 風力 4.4~7.7円
ドイツ 太陽光 10.5円
デンマーク 風力 6.0円
南アフリカ 風力 5.5円

※自然エネルギー財団 ゲヴォルグ・サルクジアン世界銀行等の情報より

 

こちろんこの値は単純な「生産コスト」であり、施設の建設費や国・自治体に支払う税金等、様々なコストが省かれていますし、どこまでがコストとして含まれているのかもわかりません。

地域的な影響ももちろんあります。年間の日照時間や風力などは地域によって大きく差が出ます。例えば東京に比べ年間の日照時間が20%も少ないロンドンと3年間日照りが続いたと言われるゴビ砂漠では発電量に雲泥の差が出るでしょう。

国により政策や補助金、税制の違いもありますし、そもそもエンドユーザーへの販売価格ですらないのですが、一つの指標として比較するには十分な数値ではないでしょうか?

しかし建設中とはいえアラブ首長国連邦発電コストが2.6円。政府の支援を受けて日本企業が落札した事業だそうですが、最終的には原発1基分の発電量を賄える事になるのだとか。

ちなみに大阪の現在の電気代はプランにもよりますが1kWhあたり約19円~30円ほど。仮に日本で同じコストで発電できるとするなら、いったいどれだけ電気代が安くなるんでしょうね?(笑)

 

さて、ここまでは海外の再生可能エネルギーの価格についてお話してきました。

次回は「なぜSBエナジー社長が日本の電気代は安くなると言ったのか?」についてお話したいと思います。

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【電気料金速報】9月の電気料金、大手10社中6社で値上げ!!

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【電気料金速報】9月の電気料金、大手10社中6社で値上げ!!

熱い日が続いていますね~出社して一番初めの仕事はエアコンの電源を入れるところから始まる今日この頃です。

さて、先月(8月分)は原発稼働で値下げを宣言した関西電力を除き、大手10社のほとんどが値上げと言う状況でした。

電気消費量が上がる夏場、9月の電気代はどのようになるのでしょうか?

 

9月の電気代も値上げ傾向

先日、報道各社が伝えた情報は以下のようなものでした。

大手電力10社は28日、9月の家庭向け電気料金を発表した。

火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)などの価格上昇が続いているため、6社が8月よりも値上げする。都市ガス全4社も11カ月連続で値上げする。

※出典:毎日新聞 電気料金9月、6社が値上げ ガス4社も

 
あれ、原油価格は値上げしたって話は聞かなかったんですけどね…

どうやらLNGの調達コストが今回の値上げ傾向の原因のようですね。

 

9月の電気代の値上げ幅は?

今回値上げになったのが東北・東京・中部・関西・中国・九州の6社。

逆に値下げになったのは北海道・北陸・沖縄の3社。

横ばいになったのが四国になります。

 

では各社の値上げ幅一覧を見て見ましょう。

 

【2017年9月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:-21円(値下げ)
●東北電力:+10円(値上げ)
●東京電力:+15円(値上げ)
●北陸電力:-2円(値下げ)
●中部電力:+29円(値上げ)
●関西電力:+26円(値上げ)
●四国電力:横ばい
●中国電力:+5円(値上げ)
●九州電力:+8円(値上げ)
●沖縄電力:-7円(値下げ)

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

【2017年8月 電気代の値上げ幅】
●北海道電力:-4円(値下げ)
●東北電力:+18円(値上げ)
●東京電力:+26円(値上げ)
●北陸電力:横ばい
●中部電力:+29円(値上げ)
●関西電力:-189円(値下げ。原発稼働の影響)
●四国電力:+5円(値上げ)
●中国電力:+13円(値上げ)
●九州電力:+10円(値上げ)
●沖縄電力:-11円(値下げ)

 

せっかく下がった関西電力の電気代ですが、早くも値引き分の1割ほどが値上がりになりましたね(苦笑)

なお、ガス料金なんですが、大阪ガスが22円、東京ガスと東邦ガスが21円、西部ガスが14円と軒並みの値上げ状態。

実は11ヶ月連続の値上げ何だとか。

ガスの自由化の話もありますが、オール電化の促進等ガス業界はかなり厳しい時代なのかもしれませんね。

 

今回の燃料費調整制度の推移は?

先程ちらっとお伝えしましたが、実は今回の燃料調整費の算出期間である4月~6月は、原油価格は下落しています。

しかし、LNG(液化天然ガス)の調達コストが毎月のように増加。実に11ヶ月連続での上昇になり、管内の電力生産量において、火力発電所の比率が高い電力会社が軒並み電気料金の値上げにつながっていると言う状況なのです。

※今回、2017年9月分の電気料金については、2017年4月~2017年6月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

先月の速報では、9月は燃料調整費は原油価格が低く推移しているため下がるかも?なんて発言をしていたんですがねぇ。

来月LNGの価格が上がれば1年連続の値上げになります。

いいかげん落ち着いてくれてもいいと思うんですけどね…

【電気料金速報】7月は値下げ。では8月の電気料金は?

【電気料金速報】7月は値下げ。では8月の電気料金は?

気がつけば月末。もう今年も半分が過ぎたんですねぇ。

さて、先月(7月分)は大手10社中7社が値下げという非常に珍しい結果だったのですが、翌月である8月はどのような感じなのでしょうか?

 

8月の電気代は、一部地域で値上げ

先日、報道各社が伝えた情報は以下のようなものでした。

大手電力会社10社のうち6社が8月の家庭向け電気料金を7月よりも値上げする見通しであることが19日、分かった。

燃料となる石炭などの価格上昇が背景。都市ガス全4社も値上げの見通し。

※出典:毎日新聞 6社が8月値上げへ 家庭向け、都市ガス4社も

 
先月は大体値下げだったんですが、残念ながら8月は多くの地域で値上げとなりそうです。
 

7月の電気代の値上げ幅は?

今回値下げになるのが沖縄・北海道。そして原発稼働後に値下げを明言している関西の3社。

横ばいになったのが北陸。

値上げになったのが値上げ幅の大きい順に中部・東京・東北・中国・九州・四国の6社です。

 

では各社の値上げ幅一覧を見て見ましょう。

 

【2017年8月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:4円
●東北電力:+18円(値上げ)
●東京電力:+26円(値上げ)
●北陸電力:横ばい
●中部電力:+29円(値上げ)
●関西電力:値下げ予定(価格未定)
●四国電力:+5円(値上げ)
●中国電力:+13円(値上げ)
●九州電力:+10円(値上げ)
●沖縄電力:11円

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

【2017年7月 電気代の値上げ幅】
●北海道電力:19円
●東北電力:横ばい
●東京電力:+5円(値上げ)
●北陸電力:15円
●中部電力:+13円(値上げ)
●関西電力:6円
●四国電力:15円
●中国電力:13円
●九州電力:横ばい
●沖縄電力:23円

 

これから電気の使用量が増えてくる夏場に突入します。ここ最近は梅雨なのに雨が少なく熱い日が続いていますね。

先月はせっかく値下傾向だったんですけどねぇ。

ちなみに関西電力ですが、本日株主総会がありこの場でも8月より値下げする旨、発表がありました。

金額についてはまだ未定なのですが、判明次第報告させていただきますね。

 

今回の燃料費調整制度の推移は?

毎日新聞の記事では「燃料となる石炭などの価格上昇が背景」とありますが、実は5月の原油・LNG・石炭の価格は4月と比べて下落しています。

※今回、2017年2月分の電気料金については、2017年3月~2017年5月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

4月は全体的に少し高めの価格だったので、その影響が出ているのかもしれませんね。

 

ただし原油については先日のニュースでも報道されていましたが低い水準で推移しています。

単純に低ければいいというわけではないのですが、こと燃料調節費に関しては9月については減少するかもしれませんね。

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関西電力、ついに電気料金値下げを表明!!

関西電力、ついに電気料金値下げを表明!!

当ページの電気料金速報でも度々お伝えしてきましたが、先日関西電力が電気料金の値下げを表明しました。

 当社はこの度、電気料金値下げの実施時期を8月1日とすることとしました。

 

当社は、高浜発電所3、4号機が運転を再開し、本格運転を実現すれば、電気料金の値下げを実施したいと考えており、高浜発電所4号機が並列し、発電を開始して以降、値下げについて検討を始めています。

 

現在運転中の高浜発電所4号機に加え、今後、高浜発電所3号機についても、工程が順調に進むと、7月上旬に本格運転を再開する予定です。

 

中略

 

今後、値下げ幅の算定や、届出書の作成等の準備を進め、具体的な内容が決まり次第、速やかにお知らせさせていただきます。
※出典:関西電力 電気料金の値下げの実施時期について

 
具体的な金額は明記されていないとはいえ、日時を表明してくれたのはうれしいですね。
 

なぜこの時期に発表?

8月1日に値下するのはともかく、どうせなら値下げ幅も一緒に発表したらいいのに…って思われた方も多いはず。

しかし、現在関西電力が置かれている状況を考えると、少しでも早く発表したいという心理がうかがえます。
 

電力自由化は、関西電力に大打撃

電気代のイメージ一時期に比べてだいぶん落ち着いてきた感のある新電力ですが、この4月までの統計で関西電力は約4.9%もの顧客が流出しました。

これは毎年のように赤字が続き、毎月のように上がる電気料金を受け、新電力の移行先も選択肢が多い関西エリアでは多くの顧客が流失してしまったという事実があります。

今後も流出が進む可能性があることを考慮すると、一刻も早く何らかの対策を打たなくてはならない…というのが関西電力の考えでした。

今年度始まったガスの自由化で若干の顧客が戻ってきたとはいえ、まだまだ予断を許さないような状況。

電力の消費量が上がるこの季節、このタイミングでの値下げ発表は関西電力にとって必然だったのでしょう。

 

結局いくら下がるの?

正確な金額の発表はまだなのですが、「3%を軸に検討する」との情報がありました。

ちなみにこの3%と言う数字ですが、関西電力の本年5月における標準家庭での電気料金は6836円/月。

3%ということは…「205円」ですね。

正直、値下げはありがたいですがあまりインパクトは無いですよね。

この辺りは関西電力も重々承知のはず。他の新電力参入企業の関西電力の値下げをふまえて新たな対策を打ち出すでしょうし、(特に大阪ガス)今回の値下げ発表は関西電力にとって、他の新電力事業者に対する宣戦布告と言った感じであるかもしれませんね。

【電気代値下げ】なんと7月は一部地域で値下げ!!

電気代UPに悩む女性

【電気代値下げ】7月は一部地域で値下げ!!

この電気料金速報もスタートからはや半年。やっと皆さんに値下げの報告が出来る日が来ました。

といっても、一部地域では値上げor据え置きになるんですがね。

 

7月の電気料金について、電力大手10社のうち、北海道、北陸、関西、中国、四国、沖縄の6社が前月から引き下げることが22日、分かった。火力発電の燃料となる原油や石炭の価格下落が反映される。標準家庭では5~25円程度の値下げとなる見通しだ。

※出典:時事通信社 7月電気料金、6社下げ=原油・石炭安を反映-大手電力

 

7月の電気代の値上げ幅は?

今回値下げになるのが北海道・北陸・関西・四国・中国・沖縄の6エリア。

横ばいになったのが東北・九州の2エリア。

逆に値上げになったのが関東・中部の2エリアです。

 

では各社の値上げ幅一覧を見て見ましょう。

 

【2017年6月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:19円
●東北電力:横ばい
●東京電力:+5円(値上げ)
●北陸電力:15円
●中部電力:+13円(値上げ)
●関西電力:6円
●四国電力:15円
●中国電力:13円
●九州電力:横ばい
●沖縄電力:23円

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

【2017年6月 電気代の値上げ幅】
●北海道電力:58円
●東北電力:34円
●東京電力:52円
●北陸電力:37円
●中部電力:36円
●関西電力:60円
●四国電力:41円
●中国電力:44円
●九州電力:30円
●沖縄電力:65円

 

値上げ幅より値下げ幅のほうが狭いような気もしなくはないですが(苦笑)

 

今回の燃料費調整制度の推移

今回は、期間中の石油・石炭の調達コストは減少したのですが、LNG(液化天然ガス)の価格が上昇。

火力発電の依存度が高い中部電力は値上げ幅も大きかったという事になりました。

※今回、2017年2月分の電気料金については、2017年2月~2017年4月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

WTIの原油価格は

・2月:53.40ドル/バレル
・3月:49.58ドル/バレル
・4月:51.17ドル/バレル

といった感じ。

5月はやや上昇気味ですが、このままいくと8月は大幅な値上げという事はなさそうな感じですかね?

このままペースで、夏場の電力需要が伸びる時期には下がってくれてると良いんですけどね。

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