大手電力会社の決算出そろう!! 電力自由化の影響は!?

大手電力会社の決算出そろう!! 電力自由化の影響は!?

電力自由化から1年。大手電力会社にとってはきっと我慢の1年であったろう2016年。大手電力会社各社の2017年3月期連結決算が出そろいました。

大手電力10社の2017年3月期連結決算が28日、出そろった。経常損益は全社黒字を確保したが、九州、沖縄を除く8社が2桁減益となった。原油など燃料価格下落に連動した電気料金引き下げによる減収が主因。昨年4月に始まった電力小売り全面自由化に伴う顧客離れも影響した。

※出典:時事ドットコムニュース 大手電力、8社が大幅減益=自由化で顧客離れも-17年3月期

経常利益は軒並み減少

大手電力会社10社の経常利益については、10社合計で前期比32.6%減の8017億円。バカにならないどころか、大幅減といって間違いないでしょう。

ここで関西電力HPに掲載している、2016年決算資料を見て見ると、

【収入面】
販売電力量の減少や燃料費調整単価の低下などにより、売上高は減少。

【支出面】
徹底した経営効率化に努めたことに加え、燃料価格の下落や円高などにより、火力燃料費が減少。

原子力プラントが再稼動できず、販売電力量も減少するなど厳しい経営環境。
引き続き、徹底した経営効率化に最大限の努力を積み重ねるとともに、安全性が確認された原子力プラントの1日も早い再稼動を目指す。

 

とのこと。

 

燃料の調達については仕方ないとはいえ、原発の稼働が出来ていない事が大きな原因と言ったところでしょうか?

ただし、問題の高浜原発については再稼働が予定されており、稼働後には電気代は安くなるとの事です。

 

また、電力自由化も減収の要因の一つ。

一般家庭向け小売り契約の他社への切り替えの申込件数は今年3月末時点で全体の約5.5%。この値は東京や大阪といった都市部の方が切り替えに積極的であり、今後も切り替えの流れが進むようであればさらなる減収につながる事でしょう。

 

この記事を読んでいる皆さんも、ほとんどの方は大手10社と契約されているかと思います。

6月も電気代は値上げになりますが、明るい報告はまだまだ出来そうにありませんね…

【電気代値上げ】6月もいつも通り…今月の電気料金速報

電気代UPに悩む女性

【電気代値上げ】6月もいつも通り…今月の電気料金速報

毎月毎月、値上げの報告ばっかりで申し訳ありませんが…

やはりというかなんというか、6月も電気代は値上げになる模様です。

 

大手電力10社と都市ガス大手4社は27日、原燃料価格の変動を料金に反映する原燃料費調整(燃調)制度に基づく6月の料金を発表した。原油や液化天然ガス(LNG)、石炭の輸入価格が上昇し、全14社が値上げする。前月比で全社値上げとなるのは、5カ月連続。燃料価格の上昇が生活に身近な光熱費でも鮮明となった。

※出典:日本経済新聞社 6月の電気・ガス料金、14社が値上げ 燃料高を反映

あっ、よく見るとガスも値上げですね…

 

6月の電気代の値上げ幅は?

標準家庭で月30~65円程度引き上げる見通し。
前回は大手10社全ては3ケタの値上げだったので、それを考えるとましと言えなくもないですが…

まずは各社の値上げ幅一覧を見て見ましょう。

【2017年6月 電気代の値上げ幅】
●北海道電力:58円
●東北電力:34円
●東京電力:52円
●北陸電力:37円
●中部電力:36円
●関西電力:60円
●四国電力:41円
●中国電力:44円
●九州電力:30円
●沖縄電力:65円

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

【2017年5月 電気代の値上げ幅】
●北海道電力:166円
●東北電力:179円
●東京電力:192円
●北陸電力:153円
●中部電力:179円
●関西電力:190円
●四国電力:182円
●中国電力:169円
●九州電力:160円
●沖縄電力:213円

 

最近は20度を超す日も度々あり、電力の消費量が増えてくる季節。
ほんと、たまには「値下げです!!」って報告がしたいですね…

 

今回の値上げも、燃料費調整制度

対象となる3ヶ月間の原料調達コストを電気料金に反映させる「燃料費調整制度」

関西電力の場合、前月と比較し6月該当分は石油・石炭・LNGの全ての項目で調達コストが増加。

特に石油は10%近いコスト増となっており、電気代値上げに貢献してくれています(苦笑)

真夏になる前に、少しは下がってくれればいいんですけどねぇ。

※今回、2017年2月分の電気料金については、2017年1月~2017年3月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

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ガス自由化開始!!関西のガス事業と電気代は!?その2

ガスタンク

ガス自由化開始!! 関西のガス事業はどうなる!? その2
さて、前回は関西ガスダービーの解説として、関西電力・大阪ガスの2社において電気・ガスをセットで契約した場合、どちらが金額的にお得か?という解説をいたしました。

今回は、単純に金額だけではなく、サービスやガスの供給における安定性など、様々なメリットについてお話したいと思います。

 

関西電力はガス事業に実績アリ

実は、関西電力はガスの自由化以前からガスの供給を行っています。

え、そんな話聞いたことがないって?

そりゃそうです。企業・工場向けにのみ提供していて、一般家庭向けの提供はされていませんでした。

かれこれ15年ほど提供されているらしく、ガスの自由化に参入するのに新たな設備を必要としなかったのは関西電力にとって大きなメリットであったと言えるでしょう。

実はTVCMでもこの辺りは紹介されていたりします。

 

意外と知られていない、ガスの輸入量

ガス貯蔵施設企業向けに提供しているのは分かった。でも、安定供給するにはある程度の量が必要なんじゃないの?

はい、おっしゃる通りです。ここで見ていただきたいのこのデータ。

昨年の液化天然ガスの調達量です。

・872トン万(関西電力)

・780トン万(大阪ガス)

なんと、関西電力のほうが、ガス事業者である大阪ガスより調達量が多いんです。

なぜこのような事態になっているかというと、単純にガスとして各契約事業者に提供される
だけではなく、発電用として使用されるガスも一緒に輸入しているためです。

調達量が多くなるという事はボリュームディスカウントも効くという事。つまり、価格的に
安く提供することが可能…ということになります。

実際に現状(2017年4月1日1現在)では、電気とガスをセットで契約した場合、年間の光熱費が関西電力のほうがやや安くなるという感じです。


※参考:ガス自由化開始!! 関西のガス事業はどうなる!? その1

 

ガス自由化による、料金以外のメリットは?

関西では事実上大阪ガスと関西電力の一騎打ちとなっているガス自由化。
料金面では、ガスと電気をセットにすると関西電力のほうがやや安くなるケースが多いという事は先日お伝えしました。

では、料金以外の面ではどうなんでしょうか?

 

サポート体制なら関西ガスに軍配が!?

大阪ガスでは、4月1日よりGAS得プランを契約の個人宅に向けて

「住ミカタ・プラス」とうサービスを開始しました。

コンロ・給湯器といったガス機器のトラブルに対し電話一本でスタッフが駆け付け、「一時対応」を月額216円(税込)で行うというサービスで、水周りの修理やエアコンのトラブル、床・壁の補修や電気周りのトラブルまで、ご家庭の多様なトラブルに対応する便利なサービスです。

豊富な拠点により午後3時までに電話すれば原則当日に訪問。

長年にわたる確かな技術により、ガス機器の修理・メンテナンスにおいては一日の長であることは間違いないかと思われます。

その他生活サポートも今後続々と拡大予定とのこと。

 

平日お父さんがいない昼間の急なトラブルやお年寄りのみの世帯など、ある程度の需要はるのかもしれませんね。

(一時対応とは、故障の診断および簡易手直しまでとなります、(修理対応は別途有償となります)とのことです)

 

ガス事業者なんて、引越しの時くらいしか呼んだことがないので今までとどう違うのかがわかんないんですが(笑)

なお、2018年3月までは、上記サービスが無料で導入できるみたいですよ。

詳しくは、大阪ガスのHPをご覧ください。

 

関西人の反応はというと…めんどくさい!?

先日、関西のローカルニュース番組でガス自由化が取り上げられ、街頭インタビューにて色々と効いていましたが、その時の反応はというと…

 

・安なるかどうかもようわからんし、なんかめんどくさそう

・そもそもガスの自由化なんてあったんや!?

 

この2つの意見が大多数を占めていました(笑)
実際にこの点は企業側も十分理解しているらしく、今後はサービスの告知に力を入れていく…との事です。

とはいうものの関西電力の発表では、今年度の新規契約目標である20万件の契約のうち、すでに半数にあたる10万件の契約を獲得しているとの報道がありました。

さらに今日の情報(4/3)だと、関西電力は裁判で稼働が可能になった原発が動き出せば、
さらに電気代を値下げするとの発表がありました。

これだけを聞くと、関西電力が優勢か!?とも思うんですが、大阪ガスも負けてはいません。
現状の料金プランよりさらに安いプランを作成することを発表。

しばらくは、こういった価格競争が続くのかもしれませんね。

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ガス自由化開始!!関西のガス事業と電気代は!?その1

ガスタンク

ガス自由化開始!! 関西のガス事業はどうなる!? その1

さて、4月1日から始まったガスの自由化。
関西ローカルの話で申し訳ないのですが、今日は関西地区におけるガス自由化のお話です。

昨年の電力自由化の際は、関西地区では20社以上の参入申請がありました。
同じエネルギー系事業者(ガス・石油等)通信事業者、はたまた旅行代理店といった全然畑違いの企業まで、多数の企業が参入しました。

今後、電力を提供する事業者は縮小・統合していくとはいえ、ある程度の事業者数は残るかと思います。

で、本題のガスですが、関西の参入企業はなんと1社。
関西電力のみの参入となりました。

 

関西電力のガスって大丈夫なの?

電力自由化と比較し、ガスの備蓄設備の準備等参入障壁が多いガス自由化。

実際に関西では関西電力1社の参入というあたりからもハードルの高さがうかがえます。

ここで気になるのが、

 

・関西電力に乗り換えた場合、安くなるのか?

・関西電力は安定してガスを提供できるのか?

・その他関西電力に乗り換えることによるメリット・デメリットは

 

こんなところでしょうか?

今日は、この辺りについてご説明したいと思います。

 

気になるガス料金は安くなるの?

ガスメーター一番気になるのは、ガス会社を関西電力に乗り換えたら「ガス料金が安くなるのか?」

この1点に尽きるでしょうね。

ここからのお話は、関西電力・大阪ガス共に「ガスと電気を同じ事業者でまとめて契約した場合」についての算出となります。

また、関西電力の場合、通信事業も行っておりますが、今回はあくまで「ガスと電気のみのセット契約」というケースについてご説明したいと思います。

 

ほとんどのケースで、関西電力のほうがお得に!?

厳密にいえば契約状況や月間の使用量により違いが出る可能性もありますが、ほとんどの家庭の場合関西電力のほうが年間の光熱費(ガス代+電気代)が安くなるようです。
(特別な例:床暖房向けのガスの割引契約等)

●ガス・電気をまとめて契約した場合、企業別料金比較

大阪ガス 関西電力
ガス料金 やや高い やや安い
電気料金 ほぼ変わらず ほぼ変わらず

※2017年4月1日段階での価格になります。

 

その金額は、平均的な世帯で年間約2500円ほどの削減に。

この金額が高いか安いかは個々の判断にお任せしますが、金額だけの比較では関西電力に軍配があがるようですね。

 

今後の契約プランでは、入れ替わる可能性も!?

そもそもガスや電気の自由化は、自由競争における市場の活性化によりお客様がよりよい事業者を選択できるようにするというメリットがあります。

今回の関西ガスダービーでも、

昨年の12月に関西電力が正式にガス料金を発表。

年が明けて1月5日に大阪ガスが対抗策として値下げを告知。

1週間後の1月12日に関西電力がさらに値下げを告知

といった経緯でどんどん料金が下がってきています。ユーザーの私たちにとってはうれしい限りですね。

今後もこのような価格競争が起こることは十分に考えられますし、単純な金額面での値下げだけではなく多様なサービスで付加価値を付けるような戦略も想定されます。

特に関西電力の場合、グループ会社がインターネット通信事業に格安SIMによる携帯電話通信事業にも参入しています。

今後、これらのサービスをまとめて契約することにより、さらなる値引きが…なんて事があるかもしれませんね。

さて、次回は金額面ではなく、ガス自由化によるサービスやメリットについてのお話をしたいと思います。

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【電気代値上げ】5月も値上げに!?今月の電気料金速報

電気代UPに悩む女性

【電気代値上げ】5月も値上げに!?今月の電気料金速報

実は今週のネタは、大手10社のここ数年の電気代についての推移をまとめようかなとか思っていたんですが。

きちゃいましたね~5月の電気料金の値上げ速報が。

何気なく見ていたネットニュースの記事に、ショッキングな見出しを見つけてしまいました…

 

大手電力10社の5月の電気料金が、標準家庭で月150~210円程度の値上げとなる見通しであることが22日、分かった。再生可能エネルギーを普及させるために料金に上乗せする「賦課金」が、5月から増額されることが主因。火力発電の燃料となる原油や液化天然ガス(LNG)価格も上昇しており、消費者の負担が増しそうだ。

※出典:時事通信社 5月電気料金、大幅値上げ=再エネ負担増で月200円前後

大手10社がそろって値上げするのは4カ月連続とのことです。

 

5月の電気代の値上げ幅は?

先月、大手10社の値上げ幅で大きかった地域でも170円ほど。

今回の一般的な家庭での値上げ幅はというと…

【2017年5月 電気代の値上げ幅】
●北海道電力:166円
●東北電力:179円
●東京電力:192円
●北陸電力:153円
●中部電力:179円
●関西電力:190円
●四国電力:182円
●中国電力:169円
●九州電力:160円
●沖縄電力:213円

 

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

【2017年4月 電気代の値上げ幅】
●北海道電力:41円
●東北電力:60円
●東京電力:67円
●北陸電力:37円
●中部電力:70円
●関西電力:54円
●四国電力:44円
●中国電力:65円
●九州電力:45円
●沖縄電力:73円

「沖縄・中部の70円台はちょっとビックリですね…」

と、先月コメントしたんですがね。70円どころの騒ぎではないですね…

 

今回の値上げは燃料費調整制度だけじゃない!!

対象となる3ヶ月間の原料調達コストを電気料金に反映させる「燃料費調整制度」

ここ数カ月の電気料金の値上げは、円安や原油の生産調整による原料の調達コストが上昇したことに起因します。

※今回、2017年2月分の電気料金については、2016年12~2017年2月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

5月分に関しても原因の一つではあるのですが、今回はさらにもう一つ値上げの原因があります。

それが、「太陽光や風力など再生可能エネルギーの賦課金」です。

 

再生可能エネルギーの賦課金とは?

初めて聞いた方も多いであろうこの制度。

ご自宅で太陽光発電を導入している方ならもしかしたらご存知かもしれませんね。

 

簡単に言うと、

電力会社は太陽光や風力といった再生可能エネルギーを国が定めた単価で買い取る代わりに、かかった費用を電気を利用するお客さんみんなで負担しましょうね。

という制度です。

 

実は2012年から実施されているこの制度。年々費用が上がり続けており、ちょうど5月が賦課金の値上げのタイミングになります。

5月から1年間は同じ金額が値上げ幅として適応されますが、来年5月以降はまた金額が改正(値上げ?)されるかと思われます。

 

今後も電気料金の値上がりは続く!?

・市場の流れとはいえ、ここ数カ月毎月上昇する原料調達コスト

・稼働できない原発と、原発事故に関する問題

・今後も上がり続けるであろう再生可能エネルギーの賦課金

 

ざっと考えただけでも、電気代が値上がりする要因はあっても値下がりするような要因が出てこないのが現状です。

今後は新電力や太陽光などの自然エネルギーの導入等、何らかの電気代の削減対策をするのが当たり前の時代になるのかもしれませんね。

【電気代値上げ】速報!!17年4月の電気代は…

電気代UPに悩む女性

【電気代値上げ】速報!!17年4月の電気代は…

よく見るとブログのタイトルに【電気代値上げ】と書いてますね(苦笑)

またまたまた…ですね。電力大手10社の、4月分の電気代の値上げが決定したようです。

以下、時事通信社の記事を見て見ると…

大手電力10社が4月の電気料金を引き上げることが20日、分かった。
原油や液化天然ガス(LNG)、石炭など火力発電の燃料価格が上昇したため。
標準家庭では前月比で80~170円程度の値上げとなる見通し。
全社が料金を引き上げるのは3カ月連続。

※出典:時事通信社

との事です。

各社の値上げ幅などまだ解らないこともあるので、情報が届きましたらすぐに更新したいと思います。

しかし、いつまで続くんでしょうね。この値上げは…

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電力会社の反撃!?ガス自由化と電気代の削減 番外編

電力会社の反撃!?ガス自由化と電気代の削減 番外編

さて、ガス自由化が目前に迫る中、毎月上がる電気代を少しでも抑えるための情報をお伝えしているこのシリーズもはや3回目。

今回は番外編と称して、電力自由化から約1年の今、電力自由化事業の実情をお伝えしたいと思います。

 

やはり進んでいない!?新電力への乗り換え

前回の記事では、「残念ながらガスの自由化は新電力(電力自由化)と比較しあまり盛り上がっていない」というお話をさせていただきました。

では、実際に電力自由化でどれくらいの顧客が大手電力会社から新規参入業者へ乗り換えたのでしょうか?

大方の方が予想している通りかと思いますが、結論から言うと電力自由化は事業者が思うような感じでは普及が進んでいないようです。

先日電気料金の契約プランについての説明でもお話しましたが、日本経済新聞社の記事によると…

 

経済産業省の認可法人の電力広域的運営推進機関は11日、家庭向け電力小売りが自由化された4月以降の7カ月間で大手から209万100件の契約が新電力などに移ったと発表した。
契約総数に占める割合は3.3%。新電力の料金体系が大手と似ているなどメリットを感じにくいことが背景とみられる。

※出典:日本経済新聞社HP 電力切り替え209万件 自由化7カ月、地方は低調

といった感じで、あまり普及が進んでいないようです。

 

なぜ、電力自由化が進まないのか?

開始から1年もたつと、色々な問題が表面化してきているようです。

近い将来、少しづつ改善される事を1消費者として期待はしているんですけどね。

 

地方だと、そもそも選択できる企業が少ない

上記日本経済新聞の記事にある、「209万100件」の世帯が移行という数字ですが、この大半は都心部の世帯になります。

単純に、地方だと乗り換えできる企業が少ないという点が大きく響いているようです。

また、世帯の高齢化が進む地方では、わざわざややこしい新電力について、積極的に移行しようとする方も少ないようです。

 

システムが分かりにくい

電気料金が少しでも安くなるのは、家計を預かる主婦に方がにとってはありがたいこと。

しかし、今回の電力自由化はややこし点が多々あります。

私が調べた範囲になりますが、よく聞いた話というと…

 

プランが似たり寄ったりで、選びにくい

首都圏や関西近郊など、大都市圏では参入している新電力事業者も多く、比較サイトを見ると様々なプランから選ぶことが出来ます。

しかし、コレがかえってあだになっているようで、

料金体系は似たような感じで、結局何が違うのかよく解らない…

といった意見があるようです。

また、「100円利用で1ポイントで還元」なんて言葉、よくお聞きになられませんか?

ポイントに関しても特定の店舗でしか使えないポイントであったり、そもそもポイントを利用するのを忘れて失効させたりと、お得なことはお得なんでしょうが利用するのがめんどくさかったりしてよくわからないという意見があるようです。

 

電気をあまり使わない世帯だと、安くなりにくい

実は私も電力自由化が解禁された時、電気代が安くなるのでは!?と言う期待がありました。

わが家ではインターネット接続会社と携帯電話会社が提携しており、正規料金より携帯代が割り引かれています。

同じ業者が新電力事業に参入。これはぜひとも契約しなければ!!

こんな感じで、料金シュミレーションを行った結果…

 

えっと、関西電力のままの方が電気料金が安い!?

 

私が調べた業者だと、当時の価格で月額10,000円ほど電気を使わないと電気代が割高になるという試算が。

当時共働きだったわが家はそもそもあまり電気を使わない方なので、今回の乗り換えは見送りとなりました。

 

今後の新電力事業の展望は?

大手10社の電力会社(東京電力、関西電力、中部電力、東北電力、九州電力、中国電力、四国電力、北海道電力、北陸電力、沖縄電力)も今期の決算がまだなため、電力自由化による減収がどれくらいなのか、具体的な数値はまだ出ていません。

しかし一定の減収になるであろうとい予測は出ており、そこまで普及していないとはいえ大手電力会社にとっては痛手には違いないようです。

今後、事業を撤退する新電力会社も出てくるでしょうし、すでに営業している企業もこれらの問題点を踏まえ営業展開を行うことは容易に予想できます。

今後も少しづつではありますが、新電力事業については普及していくのではないでしょうか?

個人的なキーワードとしては、消費者へわかりやすい利用金プランとシステムを導入し、告知することですかね?

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【電気代値上げ】17年3月の電気代も、やっぱり値上げです…

電気代UPに悩む女性

【電気代値上げ】17年3月の電気代も、やっぱり値上げです…

1月も気がつけばもう月末ですね。

月末と言えば恒例の…そう、値上げのお知らせです電気代(苦笑)

先日、各種メディアが2017年3月分の電力会社大手10社の電気料金について、値上げするとの報道がありました。

はい、申し訳ありませんが「2017年3月の電気代も値上げ」です。

 

今回も、原因は「原油高」です

「原燃料費調整(燃調)制度」により、2017年3月分の電気料金については、2016年の10~12月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されるわけなのですが、この期間は11月に一度原油価格が下がりましたが、12月に再度上昇。しかも結構な上昇幅でした。

この結果、電力大手10社全てが3月分の電気料金を値上げする…という事態になっています。

ちなみにここ最近の原油価格の推移はこんな感じです。

 

原油価格の推移

出典:世界経済のネタ帳
http://ecodb.net/pcp/imf_group_oil.html

 

上記、世界経済のネタ帳では2013年1月から月毎の原油価格データを公開しています。

ちなみに直近2016年12月のWTI原油価格は52.01ドル/バレル。2013年12月は97.9ドル/バレル。約2倍の差がありますね。

で、当時の電気代はどうだったかというと…うん、ご想像にお任せします(苦笑)

 

今回の電気代値上げの金額は?

各電力会社のからの情報によると、一般的な家庭での電気代の上昇幅は以下のようになります。

●北海道電力:67円
●東北電力:81円
●東京電力:81円
●北陸電力:31円
●中部電力:78円
●関西電力:78円
●四国電力:71円
●中国電力:86円
●九州電力:62円
●沖縄電力:114円

沖縄電力の114円が強烈ですね。ちなみに沖縄電力は先月も73円の値上げで大手10社の中でも一番の上げ幅でした。

 

ここ数日の話ですが、ガソリンの価格上昇も一服気味。原油価格については来月は落ち着くのかな~という気もしないでもないですね。

しかし、トランプ政権発足により為替がどのような動きをするのか読みにくい状況になっています。

出来れば、「来月は電気代がきっと下がりますよ~」なんてコメントをしたいんですけどね…

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【電気代値上げ】原発費用の増加に伴い電気代が値上げに!?

電気代UPに悩む女性

【電気代値上げ】原発費用の増加に伴い電気代が値上げに!?

冬到来で各地で雪の知らせが続々と届く中、気温だけじゃなく財布も寒くなるようなニュースが飛び込んできました。

そう、「また」電気代の値上げのお話です。ゴメンナサイ・・・

 

原発の費用増のせいで電気代が値上げに

車での移動中は結構AMラジオを流してるんですが、先日HNKのラジオを流していると毎時間こちらのニュースが報道されていました。

東京電力福島第一原子力発電所の廃炉費用などの負担の在り方などを検討する国の有識者会議が開かれ、経済産業省は、賠償や除染も含めた原発事故に関連する費用の総額が従来の倍の21兆円余りに膨らむという見通しを示しました。費用の一部は、電気料金の支払いを通じて国民が負担する形となります。

※出典:
原発事故費用 従来の2倍の21兆円余に膨らむ見通し

今までお国が動いた事業で、「予定より費用がかかりました~(笑)」みたいな話は山ほどあるので驚かないと言えば驚かないのですが。しかし、10兆違うとはね…(というか、予定より安くなったことを聞いたことがないですが…)

 

原発対策費用増加の金額

ちなみに、どんな作業にどれだけの金額が増加になったかというと

当初の金額 増額後の金額
廃炉に関する費用 2兆円 8兆円
賠償に関する費用 5.4兆円 7.9兆円
除染に関する費用 2.5兆円 4兆円
中間貯蔵に関する費用 1.1兆円 1.6兆円

桁数が大きすぎて我々庶民にはイマイチ実感がわきませんが。金額だけみると中間貯蔵に関する費用の増加が0.5兆円増と低くなっていますが、ちょっと冷静になって考えてみましょう。

0.5兆って5000億円ですよ?率に換算すると約50%のコスト増ですよ?
普通の会社なら、あり得ないことです。

 

実際にどのような形で電気代が増えるのか?

電気代の支払いを通じて私たち国民に費用の負担を求められるわけですが、実際にどのような形で電気代が増額されるのでしょうか?

実はこれ、東京電力管内だけの話ではなさそうなんです…

 

東京電力は、電気料金の値下げが無くなるかも!?

本来電力会社が利益を上げた場合、電気料金の値下げにつながります。

今回まずはこの点を見直し、本来値下げに使われる金額を原発処理費用に利用できるようにするとのこと。
つまり、東京電力を利用している方は原発処理が終わるまでは電気代が値下げされない可能性が!?

もちろん値上げはするでしょうから、他のエリアに比べて割高感がさらに高くなるかもしれませんね…

ちなみにこの制度で得た利益は、「廃炉」に関する費用に使われるようです。

 

原発を保有する他の電力会社も負担増に!?

さらに、賠償費用については東京電力のみならず、他の原発を保有する電力会社にも負担が求められます。

東京電力以外の電力会社で原発を保有している会社は2社。そう、関西電力と九州電力です。

ちなみに負担額は東京電力は1200億円ほど、関西電力は315億円、九州電力は169億円と差はありますが、関西電力・九州電力圏内の方にしてみたら納得のいかない所もあるかと思います。
だって、この負担は間違いなく「圏内の電力利用者」の負担になっているので…

 

なんと新電力の電気代にも影響が!?

今年の4月より開始された新電力事業(電力小売りの自由化)当サイトでもたびたび記事にしてきましたが値上げの波はこの新電力にも及びます。

現在、新電力に契約している方は賠償費用の一部を負担していない状態だったのが、今後は電気料金の不公平さをなくすため、新電力の事業者にも負担を求める方針に変更するとのこと。

 

ちなみに現状の試算で賠償総額が7兆9000億円。このうち新電力による負担額は2400億円程度になる模様です。

仮に新電力が40年かけて支払う場合、新電力を利用する世帯の電気代に月平均で18円ほど値上げされる計算に。

40年×12ヶ月×18円=8640円 が現状私達が支払う賠償額の補填金です。

 

はたしてこれで電気代の値上げは止まるのか?

これらの情報は国が発表したとはいえあくまで「試算」に過ぎず、今後賠償等の費用が高くなり、また電気の利用者の負担増になることは十分に考えられます。

例えば新電力が負担する賠償額について。

40年で計算した場合一月18円との事ですが

●賠償額の増加の可能性
●世帯の減少(少子高齢化)
●新電力業者自体の減少(倒産・事業撤退等)

少し考えただけでも色々な問題点があるかと思います。

今後も電気代の増加が想像される中、私達ユーザーは正しい知識を持ち、節電や使用電力量の削減に取り組む…と言うのが一番間違いない電気代の削減方法なのではないでしょうか?

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【電気代値上げ】またまた値上げ!!電気料金の値上げにガス代も!?

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【電気代値上げ】またまた値上げ!!電気料金の値上げにガス代も!?

最近値上げの話ばっかりで申し訳ない気持ちになるですが、今回も光熱費の値上げのお話です。

今回対象となるのは東京電力・関西電力・中部電力・東北電力・中国電力・九州電力の6社の管轄するエリアです。

 

値上げの原因としては、いつもの「原燃料費調整(燃調)制度」という制度のためです。

何度かご説明していますが、電力会社は過去3ヶ月間の原料調達コストの平均価格を基に、電気料金を調節します。

12月分の電気料金は、同年の6~9月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

今回は該当期間で原油価格・液化天然ガス(LNG)が上昇、そのために原燃料調整費も上昇しているのが主たる原因です。

ただし、直近数カ月で言うと8月から上昇しだした原油価格が11月に入り下落しており、このままだと1月分の電気料金については安くなるかもしれませんね。

 

今回の電気代の値上げ額は?

いつもの通り一般的な家庭の電気料金という表現になりますが、12月の電気代の上昇額は以下のようになります。

●東京電力:36円
●関西電力:18円
●東北電力:18円
●中部電力:34円
●中国電力:5円
●九州電力:12円

うーん、来月は「今回は電気代が値下げになります!!」ってお伝えをしたいですね…

 

実はガス代も値上げになります

申し訳ないついでにもう一つ。実はガス料金も値上げになるようです。

都市ガス大手は全社で12月分のガス料金が値上げになります。実はこの値上げは2か月連続とのこと。

「大阪ガス」によると、平成28年12月検針分の一般ガス供給約款料金および選択約款料金に適用する
単位料金を平成28年11月検針分に比べて1m3につきプラス1.14円(税込)値上げ。

平均的な家庭の場合、月額料金(税込み)は、

【ガス代の前月比】
東京ガス:34円高い4530円
大阪ガス:37円高い5241円

そろそろ寒くなってきている今日この頃。需要が増えるこの時期の値上げはホント痛いですよね…

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