待機電力対策は電気代の削減に有効的? その1

待機電力対策は、電気代の削減に有効的?

もう9月も半ばなんですが、暑い日が続きますね~

わが家でも扇風機はフル稼働。なんならエアコンを導入する日もあったり。

事務所でもエアコンがフル稼働で、女子社員とエアコンの温度設定でもめる日々が続いています(笑)

さて、エアコンを使うという事は電気料金が高くなるという事。

少しでも電気料金の削減になるネタはないかと探してみたところ…ありましたよ!!

そう、今回のテーマ、待機電力です。

環境省のHPによると、一般家庭での年間消費電力における待機電力の比率は約6%。

月1万の電気代が12カ月で12万。その6%なら年間7,200円

そこそこ馬鹿にならない金額にはなるのかな?

そもそも待機電力とは?

まずは基本も基本。待機電力って何かを調べてみましょう。

以下、wikiペディアの「待機電力」の項目です

待機電力(たいきでんりょく)あるいは待機時消費電力(たいきじしょうひでんりょく、Stand-by power)とは、コンセントに接続された家電製品が、電源の切れている状態でも消費する電力のこと。待機電力を多く消費する機器の代表的な例は、給湯器、エアコン、オーディオ・ビデオ機器、などである。

平成20年度(2008年度)の経済産業省 資源エネルギー庁の資料では、現在の一般家庭の平均的な待機電力量は全電力量の約6%としている(但し、待機電力の定義は明確ではなく、給湯器・冷蔵庫・電話機・タイマー予約時など、人が実際に使用していなくても必要な消費電力を含む場合があり、数値はその範囲により大きく変動する)。

待機電力は、家電製品の種類によって大きく異なり一つの機器で最大で10w程度消費しているが、機器によっては全く待機電力を消費しないものも多い。家電新製品(特に日本製)の消費電力は年々省エネルギー化が進み、使用時の電力だけでなく待機電力も低く抑えられている。

※出典:ウィキペディア 待機電力

と言った感じ。で、気になるポイントとしては

・6%という数字は、平成20年のデータであること

・日本製の家電は、年々待機電力が低下していると言うこと

うーん、少し怪しい匂いがしてきました。

待機電力は、実施しにくいものとしやすいものが

電気代のイメージ最近では、「エコモード搭載」なんて電化製品もあり、普通に使用するだけでも以前の製品とは比べ物にならないほど電気を消費しない商品が増えています。

もちろん消費量が少なくなったとはいえ、待機電力発生します。ということは待機電力を減らせば節電にはなるのですが、節電のためにHDDレコーダーに録画したい番組を録画できないのでは意味がありません。

逆に、春や秋などの過ごしやすい季節にエアコンをコンセントから抜いておくのは効果的なんて話も。

これは、単純に節電と言う観点だけでなく、「いかに利便性を損なわず、ストレスなく節電できるか」と言う点から考えた方がよさそうです。

次回、家庭でよく利用される電気機器を対象に、待機電力の数値と有用性についてお話したいと思います。

室温28度でも快適!?覚えておきたいクールビズ対策

室温28度でも快適!?覚えておきたいクールビズ対策
いよいよ夏本番がな今日この頃。湿度の高い不快な日々が続きますね。

以前、以前環境副大臣が、何とも面白い発言をしていました。

 

関芳弘環境副大臣は11日、首相官邸で開いた副大臣会議で、地球温暖化防止のため職場で軽装を促す「クールビズ」の設定温度の見直しを検討する考えを示した。
関氏は冷房時の室温28度という基準について「実はかなり不快だ。無理があるのではないか。科学的知見を加えるよう検討する」と述べた。

 

※出典:環境副大臣、クールビズ室温「28度は不快」 日本経済新聞社HP

 

いやいや、貴方達が「室温は28度」っていってたんでしょーが!?

と、思わず突っ込んでしまいましたよ(笑)

※ちなみに翌日、環境相が「28度には根拠がある」と火消しにを頑張っていました(笑)

 

夏場になれば、地下鉄の車内で震えてる女性もいるし、場所によっては滞在するだけで汗をかくような商業施設もあります。

法的な拘束力はないですし、順守するかどうかも自己判断なクールビズの「冷房温度28度」ですが、冷房の設定温度を上げれば節電になるのは間違いありません。

相変わらず暑い日が続く今日この頃。今回は28度で過ごしにくい室内で、少しでも快適に過ごす秘訣をお教えします。

 

室温も大事だけど、湿度にも注意

お風呂の脱衣場、お湯を沸かしている最中の台所。この時期まだエアコンをつけている方は少ないかと思いますが、風呂場や台所で不快な気分になったことはありませんか?

湿度が高いと、同じ室温でも体感温度も高くなり、不快に感じるようになります。よって、エアコンの除湿機能や換気を行い、室内の湿度を下げてあげるのが効果的です。

 

また、汗をかくことにより人間は体温を調節していることは皆さんご存じのとおりですが、湿度が75%以上になると汗が蒸発しにくくなり人間の体温調節機能がうまく働かなくなることもあるのだとか。

最悪室内にいても「熱中症」なんてことにもなりかねないので、室内の湿度にも十分気をつけてくださいね。

 

扇風機を有効に活用

銭湯で脱衣所はエアコンが効いているにもかかわらず扇風機を置いているお店がありますよね?

冬場で風が強いと、気温の割にすごく寒く感じたりすることがあるのは皆さんも経験があるはず。

これは、実際に室温(気温)が下がっているのではなく、風が体に当たることにより体感温度が下がることが原因なのです。

 

また、室内の空気を循環させることにより、室温を下げる効果も期待できます。

電気代も比較的安いし本体も数千円から購入できる扇風機。オススメです。

 

ネクタイを外すと、体感温度が2度ダウン!?

そもそもクールビズで室温を28度にという話についてですが、先日の環境相の話より、

山本環境相は設定温度について、クールビズを始めた当時のオフィスの室温が平均26度で、ネクタイの有無で体感温度が2度変わるとの研究結果を基にしていると説明。労働安全衛生法などに努力義務として明記してあるとも語った。

 

※出典:環境相「クールビズ、室温28度には根拠ある」 日本経済新聞社HP

 

と言うのが根拠(らしい)です。

 

つまり、室温28度の屋内でネクタイしてたら…そりゃ熱いですよね。

会社によっては、ノーネクタイは難しいという職場もあるでしょうし、1社員レベルでは中々難しいのかもしれませんが、服装による温度調節はクールビズの基本ですよ。

 

 

ネットで「冷房28度」と検索すると、結構ネガティブな記事をよく見かけるんですよね。

室内でも熱中症になる可能性が!?とか、業務効率が低下する!?とか。

節電も大いに結構なのですが体調管理には十分に気をつけて、適度にエアコンを利用してくださいね。

【電気料金削減】夏到来!?エアコンを上手に使って節電対策!!

エアコンを上手に使って節電対策!!大阪では連日の最高気温が30度越え。なんなら35度も超える日も
多々。ただでさえ原油価格の上昇で過去にないくらいの高騰が続く電気代ですが、こう暑いとどうして電気使用量も増えてしまいますよね。

ちなみに我が家は妻と5歳と2歳の息子の4人暮らし。猫がいるので外出中も軽くエアコンや扇風機をつけたりしているのが電気代上昇の一つの要因でもありますが。家庭にもよりますが、エアコンの電気代は月の50%をも占めることもあり、節電を考えるならまずはエアコンについて考えてみるのはいかがでしょうか?

1.フィルターをこまめに掃除

先日実家の母から電話が。「エアコンが全然冷えない」との事で見に行ってみると…えぇ、それはそれはホコリとヤニに塗れたエアコンのフィルターが…
結婚を機に実家を出た私が使っていた部屋なんですが、そりゃ2年も掃除してなきゃ汚れたい放題ですよねぇ。

すぐに掃除に取り掛かりましたが、体感的に間違いなく冷えが良くなりました。単純に 温度設定を上げる=節電 となるわけですが、エアコン自体にかかる負荷も軽減されますので手軽にできる節電としてはすぐに試されることをお勧めします。

メーカーでは、大体1週間に1度はフィルターの掃除して下さいとの事ですが、少なくとも夏・冬が本格的に始まる前に1度は掃除しておきましょう。

2.意外と盲点、室外機

マンションやアパートですと、エアコンの室外機をベランダに置かれている方が多いかと思います。一度取り付けてしまったら放置しがちな室外機も。気をつけるべきポイントが多々あります。

室外機が直射日光に当たっている

実は室外機は室内の熱を室外に放出する役割があるのですが、室外機に直射日光が当たると室外機が高温になり、熱を放出するのに余分な電力が必要となります。吹き出し口を塞がないような形で、直射日光を遮ってあげましょう。

室外機の前に物を置いている

逆に日光を遮ろうとして室外機の周りを囲ってしまうのは逆効果。風通しが良くなければスムーズな排熱が行われず、結果的に冷房効率が悪くなってしまうので要注意です。

室外機が汚れている

汚れているからダメ!!というわけでもないのですが、室外機の排熱がスムーズにできることが節電に繋がりますので、やはりシーズンに入る前には一度確認しておいた方が良いでしょう。


※室外機の役割については、ダイキンさんのHPに詳しく書いていますのでそちらもご参照ください。
ダイキン工業株式会社

3.そもそも室温をあげない努力を

いやいや、暑いからエアコンつけるんでしょ?と、ツッコミが入りそうですが(笑)当たり前の話ですが、室温35度の部屋と30度の部屋では、同じ設定温度まで室温を冷やすまでに消費する電力が違います。エアコンの消費電力は、電源を入れて始動した時に一番消費されるので、ここを抑えるだけでも節電に効果があります。

窓からの直射日光を防ごう

室温の上昇は、窓からの日光によるものが大きく影響されます。カーテンやブラインド等で日光を遮断してあげると冷房効率が良くなります。

熱い空気を外に逃がそう

エアコン動作時に限ったことではないですが、扇風機を開けた窓に向けてあげると室温の低下に効果的です。また、風通しは気圧に影響されますので、部屋中すべての窓や換気扇をつけるよりも、まっすぐ一本の道を通すように、直線上にある窓を2か所開けてあげると風通しが良くなります。

4.最後はエアコンの使い方

設定温度は「28度」に

大体の役所関係の施設は、エアコン温度が28度に設定されているようです。これは2005年の夏、国がクールビズを呼びかけた際に「室温28度」という目安が掲げられたのが原因だそうです。暑がりの私は28度ではまだ暑いと感じてしまいますが、扇風機などを併用することにより想像以上に快適に過ごすことが可能です。

こまめなスイッチのオンオフは厳禁

先程もお伝えしましたが、「電源を入れ始動する時」が一番電力を消費します。一度お部屋が冷えるとあとは設定温度をキープするだけですので、あまり頻繁に電源を切るのはよくなさそうです。

いっそのこと買い換えてしまう

10年以上前に購入したエアコンをずっと大事に使われているあなた。そろそろ買い替え時じゃないですか?使用頻度にもよりますが、15年前のエアコンと最新のエアコンで社、年間18,000円も電気料金が変わるケースがあるそうです。安い買い物ではないので気軽に買い替えとはなかなかいきませんが、一つの方法論として検討の余地はありそうです。

 

いかがでしたでしょうか?みなさんも上手にエアコンを利用し、快適かつ安全な節電ライフをお送り下さい。

なお、今回の記事は一般家庭向けの内容になっております。
事務所や工場、店舗のエアコンについては、電子ブレーカー及びエアコン・冷凍機用省エネシステム ACSを導入していただくことにより大幅な電気料金の削減が見込めるケースがありますので、そちらをご検討下さい。


電子ブレーカー/エアコン・冷凍機用省エネシステム ACS

【電気代削減】巷を騒がせる電気自動車。その電気代は!?

【電気代削減】巷を騒がせる電気自動車。その電気代は!?

環境に優しいと言われているEV(電気自動車)車が、世界中で普及の兆しをみせています。

イギリスとフランスは、2040年までにガソリン車・ディーゼル車の生産・販売を禁止する計画を発表しました。

今後どれだけ電気自動車が普及するかはわかりませんが、1つの時代の流れである事は間違いなさそうです。

 

さて、そこで気になるのが電気自動車の「電気代」

地球にやさしい事も重要ですが、我われ一般庶民にしてみたら「電気自動車にしたらガソリン代と比べてどれくらい電気代がかかるの?」と言う点の方がより身近な疑問点ではないでしょうか?

というわけで、今回は電気自動車の電気代についてお話したいと思います。

 

そもそも電気自動車とは?

さて、あなたは国産の電気自動車と言われて、どのメーカーの何という車種を思い浮かべますか?

もしかしたら、「トヨタのプリウス」を想像される方が多いのではないでしょうか?

まずは今回取り扱う車の種類について、簡単に説明したいと思います。

 

HV(ハイブリット)

ご存知の方も多いかと思いますが、「プリウス」は電気自動車(EV)ではなく、ハイブリット車(HV)と呼ばれています。

ハイブリットとは異なる仕様のものを組み合わせると言う意味。

自動車(プリウス)だと、エンジン(ガソリン)とモーター(電気)をどちらも使ってますよーって事です。

通常のプリウスですと、電気自動車のように車にコンセントを刺して充電なんて作業も必要ありません。

よって、今回の調査からは対象外となります。

 

PHV/PHEV(プラグインハイブリット)

プリウスにはプリウスPHV(プラグインハイブリット)というグレードがあり、こちらは電気自動車のようにコンセントで充電する事が可能です。

短い距離なら電気だけで走行できるので、街乗りや通勤用の車の燃費向上に貢献している車種になります。

こちらの方がより電気自動車(EV)に近い形となりますが、ガソリンも使用しますので厳密にはEV(電気自動車)とは別の車になります。

 

EV(電気自動車)

今回電気代を計算するのはこちらのEV車(電気自動車)になります。

純粋に「電気だけで動く」自動車で、純電気自動車(BEV)と呼ばれる事も。

国産車ですと以前は日産・三菱の2社からのみ販売されていましたが、テスラ社の普及もあり今ではトヨタやスバル、マツダといったメーカーもEV車を製造・販売しています。

 

今回の記事では、知名度的にも高そうな日産「リーフ」の例でお話ししたいと思います。

 

公式HPによる電気代の算出

日産のHPでは、EV車とガソリン車で燃費がどの程度違うのか簡単に計算できるシュミレーターを提供しています。

今回はこちらを元に燃費の計算をしてみましょう。
※出典:NISSAN 充電費用シミュレーター

 

ガソリン車で月1,000km走行したら(公式)

●例:燃費を14km/L ガソリン代をリッター170円で計算
走行距離 ÷ 燃費 × ガソリン代

1,000km ÷ 14km/L × 170円/L = 12,143円

 

この比較は車種やグレードの指定が無いのでコメントしづらい部分もあるのですが、コンパクトカーのグレードでのカタログ上の燃費は売れ筋のもので20km/Lあたりでしょうか。

実際にカタログ通りのスペックが出るわけないので、リッター14km走ると言うのは妥当かもしれませんね。

しかしガソリン代、本当に高くなりましたね…

 

電気自動車で月1,000km走行したら(公式)

●例:燃費を6km/kWh 電気代を1kWhあたり30.00円で計算
走行距離 ÷ 燃費 × 電気代

1,000km ÷ 6km/kWh × 31.00円/kWh = 5,376円
参考:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会算出の電気代目安単価は31円/kWh。
 

単純に価格だけを見ると2倍以上の差がついていますね。かなりお安く感じられます。

電気自動車の燃費については正直乗った事が無いので何とも言えないのですが、通常この手のカタログスペックは実際に走行した時より良い値を掲載していますので、正直な所もう少し悪い値になるかと思います。

また、今回は充電を100%自宅で行ったと仮定し算出した値です。外出先で充電した場合は別途費用がかかりますので、実際にはここで算出した数値以上の電気代が発生する可能性が高くなります。
 

ちなみに年間ベースで計算すると

(12,143円 - 5,370円)× 12 = 81,276円

の燃料代削減になるとのことです。

月に1,000km走行という設定が多いか少ないかはさておき、数値的には魅力的な値と言えるかもしれませんね。

今月は「電気使用安全月間」ってご存知ですか?

新電力・電力自由化のTOP

先日車で移動中でのお話。なにげなくNHKのラジオでニュースを聞いていると、

今月は「電気使用安全月間」です。各地で様々な電気を安全に利用するための啓発活動が実施されています

といったニュースが流れていました。

恥ずかしい話、電気に関わる仕事をしておきながら「電気使用安全月間」なんて話、初めて聞いたんですよね。

これは仕事上どうなのかなーと思い、「電気使用安全月間」について調べて見ました。

 

「電気使用安全月間」とは?

言葉を見ればわかりそうなものですが、まずはインターネットで調べて見ました。

実はこれ、国が推奨している啓蒙活動なんですね。経済産業省のHPに以下のような資料がありました。

昭和56年に通商産業省(当時)の主唱の下に、感電死傷事故発生の最も多い8月を電気使用安全月間と定め、関係各団体において自主的に実施している安全運動を集中的に展開することにより、運動をより効果的なものとして広く国民の間に電気使用の安全に関する知識と理解を深め、もって電気事故の防止に資することとして、毎年各種取組みを実施してきた

※出典:経済産業省HP 電気使用安全月間(8月)について

とのこと。

 

簡単に補足すると、

  • 経済産業省が主催する電機業界の功労者に対する表彰
  • 関連団体が企画する啓蒙活動

こういった活動が全国で行われるようです。

 

電気を安全に使うために

「電気使用安全月間」って単語を聞いた事がある人の方が少ないかとは思いますが、電力需要が増え、自宅に子供がいる時間が増えるこの時期を狙って始められた活動のようですね。

そもそも感電死亡事故が多いのは、雨や落雷・水を触る機会が多い等季節柄の理由が他の時期と比べて多くあるのが原因です。

しかし、こういった季節的な要因以外にも、日々の生活で電化製品を利用する中で注意しなくてはならない事は多々あります。

 

「電気使用安全月間」の啓蒙活動を行う全日本電気工事業工業組合連合会によると、以下のような項目に気をつけましょうとの事でした。

 

答えが「はい」だと良いもの

  • ご自宅の分電盤に漏電遮断器がついている
  • 分電盤に取り付ける感震装置や避雷器を知っている
  • エアコンや洗濯機にアースがついている

 

答えが「いいえ」だと良いもの

  • たこ足配線をしている
  • コンセントの破損や差し込んだプラグにほこりがたまっている
  • コードを束ねて使ったり、くぎやステップルでとめている
  • ぬれた手でコンセントやスイッチにさわっている
  • コードが家具などの下敷きになっていたり、ドアなどではさんでいる
  • 変形したプラグやぐらついたコンセントを そのまま使っている
  • 専門家でない方がコードとコードを接続したり、プラグやコンセントを自作している

 

タコ足配線なんてものはどこの家庭でも有りそうなものですが、これを機に一度ご自宅やオフィスの電気の安全な利用について考えて見るのも良いかもしれませんね。

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【電気料金速報】増税の11月。やっぱり電気代は…

【電気料金速報】増税の11月。やっぱり電気代は…

いよいよ増税まであと3日。ここまでくるとTVの報道番組も連日消費税増税のニュースを伝えていますね。

これだけ報道されていると、皆さんもすでに色々な知識をお持ちなんじゃないでしょうか?

以前の記事でもお伝えしましたが、残念ながら電気やガス・水道といったライフラインは税率が8%→10%に値上がりします。

10月分については経過措置により値上げを免れた電気代ですが、11月はそうもいきません。

皆さんが想像されている通り、10社すべてで値上げになります。

 

消費税増税による影響

先日、以下のようなニュースが報道各社より伝えられました。

ことし11月の電気とガスの料金は、消費税率の10%への引き上げが本格的に反映されることから、大手の電力会社とガス会社、合わせて14社すべてで値上げになります。

出典:NHK NEWS WEB 11月の電気ガス料金 消費増税で大手全社値上げ

大手10社が軒並み値上げになるのは9か月ぶりとのことです。

せっかくいい調子で値下げ傾向にあったんですが…仕方ないですね。

 

それでは具体的な下げ幅を見て見ましょう。

 

【2019年11月 電気代の前月比】
●北海道電力:74円(値上げ)
●東北電力:102円(値上げ)
●東京電力:105円(値上げ)
●北陸電力:78円(値上げ)
●中部電力:118円(値上げ)
●関西電力:105円(値上げ)
●四国電力:116円(値上げ)
●中国電力:79円(値上げ)
●九州電力:93円(値上げ)
●沖縄電力:54円(値上げ)

 

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

 

【2019年10月 電気代の前月比】
●北海道電力:41円(値下げ)
●東北電力:44円(値下げ)
●東京電力:42円(値下げ)
●北陸電力:37円(値下げ)
●中部電力:42円(値下げ)
●関西電力:34円(値下げ)
●四国電力:44円(値下げ)
●中国電力:58円(値下げ)
●九州電力:25円(値下げ)
●沖縄電力:81円(値下げ)

 
2%、やっぱり大きいですね。

100円を超える変動は、そんなに頻繁に発生しないんですがね。

今回の燃料費調整制度の推移は?

原油価格は今年の1月にかなりの値下がりがあり、そこから5月にかけて少しづつ上昇。

6月からは下落傾向が続いています。

LNGや石炭も比較的低い水準で推移しており、実は燃料調整費の部分だけ見ると11月は「値下げ」です。

いかに「2%」という値が大きいのか、はっきりわかるデータとなりました。

※今回、2019年11月分の電気料金については、2019年6月~2019年8月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

せっかく値下がり傾向だったんですけどね…

来月は何事もなく値下げのお知らせができるといいんですがね。

【電気料金速報】7月は大手6社が値上げ‼8月以降も…

電気代UPに悩む女性

【電気料金速報】7月は大手6社が値上げ‼8月以降も…

4月でも暖かい日が結構あったような気がしますが、ここ最近は30度を超える日もある始末。

ほんと、春や秋の期間が年々短くなっているような気がしますね。

その分、エアコンを稼働する時間も増えているわが家ですが、今月も光熱費は少しづつ値上げの模様ですね。

 

7月は電力大手6社で値上げに

先日、以下のようなニュースが報道各社より伝えられました。

大手電力会社が、ことし7月の電気料金を発表し、10社のうち6社が値上げすることになりました。

天然ガスや石炭の輸入価格が上昇したことが理由です。

※出典:NHK WEB NEWS 
7月の電気料金 大手6社が値上げ

 

正直、今月も10社全てが値上げかな?と思っていたのですが。

 

7月の電気代の値上げ幅は?

では各社の値上げ幅一覧を見て見ましょう。

 

【2018年7月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:-7円(値下げ)
●東北電力:13円(値上げ)
●東京電力:10円(値上げ)
●北陸電力:0円
●中部電力:18円(値上げ)
●関西電力:226円(値下げ)
●四国電力:5円(値上げ)
●中国電力:5円(値上げ)
●九州電力:7円(値上げ)
●沖縄電力:0円

 

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

 

【2018年6月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:4円(値上げ)
●東北電力:21円(値上げ)
●東京電力:42円(値上げ)
●北陸電力:3円(値上げ)
●中部電力:49円(値上げ)
●関西電力:31円(値上げ)
●四国電力:5円(値上げ)
●中国電力:13円(値上げ)
●九州電力:18円(値上げ)
●沖縄電力:7円(値上げ)

5月が軒並み3ケタの値上げがあり、6月と比較すると上昇幅は緩やかにはなってきていますね。

なお、関西電力が大幅に値下げされているのは原発再起動による値下げ申請があったからです。

関西電力、原発稼働により大幅値下げへ

 

今回の燃料費調整制度の推移は?

今回については石炭・LNG(液化天然ガス)の調達コストが割高になっており、関西電力を除く9社において、LNG/石炭の使用頻度の高い会社はコスト増となったようです。

事実、大手ガス4社は全て値上げとなっているようです。

しかし、原油価格についても予断を許さない…というか、値上がり傾向にあります。

※今回、2018年7月分の電気料金については、2018年2月~2018年4月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

本日ニュースを見ていると、ガソリンの平均価格が3年5カ月ぶりにリッター150円台に突入。値上げは6週連続とのこと。

中東情勢が不透明なため、原油の輸出が減少するのでは?と言う観測が強まっているのが原因なのですが、この状況はまだ続きそうな気配。

電力需要が増える8月、あまり良い報告は出来なさそうですね…

【電気料金速報】原油価格高騰!!年明け1月は電気代値上げに

電気代UPに悩む女性

【電気料金速報】原油価格高騰!!年明け1月は電気代値上げに

とうとう来ちゃいましたね、値上げの速報が。

先月から値上げの兆候はあったんですけど、今回は避けられなかったみたいですねぇ。

来年1月は、大手10社のうち7社が値上げになるようです。

 

電力大手7社、1月は値上げ

先日、以下のようなニュースが報道各社より伝えられました。

電力大手全10社のうち7社が、来年1月の家庭向け電気料金を値上げする見通しであることが20日分かった。

燃料となる原油と石炭の価格が上昇したため。

※出典:毎日新聞 電力7社値上げへ 来年1月、燃料価格が上昇

 

いよいよ来たか…って感じですね。

ここ最近ずっと値下傾向だったんですけど、電気の需要が伸びる1月に値上げとは困ったものです。

では、詳しい値動きを見て見ましょう。

 

1月の電気代の値上げ幅は?

今回は、7社が値上げ、2社が値下げ、1社が横ばいです。

では各社の値上げ幅一覧を見て見ましょう。

 

【2018年1月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:43円(値上げ)
●東北電力:11円(値上げ)
●東京電力:0円(横ばい)
●北陸電力:29円(値上げ)
●中部電力:-13円(値下げ)
●関西電力:-5円(値下げ)
●四国電力:29円(値上げ)
●中国電力:31円(値上げ)
●九州電力:10円(値上げ)
●沖縄電力:57円(値上げ)

 

ちなみに、先月の上昇幅はと言うと…

 

【2017年12月 電気代の値下げ幅】
●北海道電力:-9円(値下げ)
●東北電力:-16円(値下げ)
●東京電力:-19円(値下げ)
●北陸電力:-3円(値下げ)
●中部電力:-18円(値上げ)
●関西電力:-11円(値上げ)
●四国電力:-11円(値下げ)
●中国電力:-13円(値下げ)
●九州電力:-10円(値下げ)
●沖縄電力:-8円(値下げ)

 

先月予想した通り、3カ月連続10社すべてが値下げとはなりませんでした。

残念ながら、しばらくは上昇傾向かと思います…

 

今回の燃料費調整制度の推移は?

今回の値下げについても、燃料調整費の調整が原因となっています。

皆さんもガソリンスタンドの価格で感じてらっしゃるとは思うのですが、原油価格がジワリジワリと上昇してきています。

ここ1年程の話だと、5月を底値にそこから少しづつ上昇している感じ。

幸いLNG(液化天然ガス)の価格が下がる月もあったので、全体的には電気料金が下がっていたのですが…

ちなみにLNGは今月も下落。おかげでガスは大手4社とも値下げの模様です。

※今回、2018年1月分の電気料金については、2017年9月~2017年11月の間に調達した原料のコストが電気料金に反映されます。

 

年末のせいか、電力関連も色々なニュースが飛び交っていますね。

電気料金に関係しそうなものをピックアップすると

・関西電力、電気代の値下げを検討
・大阪ガス、関西電力の値下げを受け値下げを検討(来春以降)
・北陸電力、来年4月に一部プランで値上げ

関西の新電力ダービーは、来年も続きそうな感じですね。

電気代が大幅値下げ!?再生可能エネルギーの世界事情 その2

【電気料金削減】電気料金が大幅値下げに!?再生可能エネルギーの世界事情

再生可能エネルギーの普及により、将来電気代が大幅に安くなる…かもしれない報道についてお伝えしている本記事の第二弾。

今回は、SBエナジー社長が報道番組内で語った「電気の価格は限りなくタダに近づくと思います」という発言について、その理由をお話したいと思います。

前回の記事をお読みだない方は、まずこちらをお読みください。

電気代が大幅値下げ!?再生可能エネルギーの世界事情 その1

 

他国より割高な、国内の再生可能エネルギー事情

すでにご自宅で太陽光発電を導入されている方やきちんと電気料金の明細を確認している方はご存知かと思いますが、日本国内における再生可能エネルギーの発電コストは決して安くはありません。

例えば関西電力の場合、平成29年度の太陽光発電における1kWhあたりの買取金額は、条件にもよりますが22.68円~30円になります。10kW以上2,000kW未満は一律22.68円になります。

仮に1月あたりの平均発電量を500kWhとすると、一般家庭の場合はほぼ22.68円/kWhと言っても差し障りは無いでしょう。

※出典:関西電力 買取単価および買取期間

 

厳密な話をすればキリが無いのですが、電力会社からすればこの22.68円がおおよその発電コストと言う事になります。

さて、これらを踏まえたうえで、前回もお伝えした世界の再生可能エネルギーの発電コストを見て見ましょう。

国名 エネルギー名 発電コスト(1kWh)
日本 風力 21円
太陽光 21円
石炭火力 12円
原子力 10円~
モンゴル 風力 4.0円
アラブ首長国連邦 太陽光(建設中) 2.6円(予定)
アメリカ 風力 5.1円
チリ 太陽光 3.1円
オーストラリア 風力 4.4~7.7円
ドイツ 太陽光 10.5円
デンマーク 風力 6.0円
南アフリカ 風力 5.5円

※自然エネルギー財団 ゲヴォルグ・サルクジアン世界銀行等の情報より

ご自宅で太陽光発電を導入されている方からすれば、ありえない数字ですね(笑)

 

なぜ発電コストが高いのか?

太陽光発電にの発電コストにおいて、建設予定レベルではありますがアラブ首長国連邦と日本では実に10倍ほどの差があります。

これには様々な理由があり、1個1個掘り下げていくとかなりのボリュームになるので主な要因を上げて見ると

 

  • 太陽光パネルなど機器の単価が日本は高い
  • 発電施設の建設費(人件費等)が日本は高い
  • 日本と海外での税制面の違い
  • 国策として大量の補助金が出ている国があり、設置する企業としても動きやすい
  • 日照時間の違いによる発電効率の違い

 

といった項目があります。

単純に、アラブより日本の方が「太陽光発電をするには向いていない国」と言う事なんですね。

さらに毎月私達の電気代に加算されている再生可能エネルギー発電促進賦課金は、その名の通りコストの高い再生可能エネルギーを電力会社が企業や一般家庭から買い取る資金に充てられます。

逆に言えば、このような仕組みが無ければ国内の電力会社は再生可能エネルギーを販売することが難しいと言う事になります。

 

どうすれば国内の再生可能エネルギーは安くなる?

ソフトバンクグループのSBエナジーがモンゴルのゴビ砂漠に建設していた風力発電所が、つい先日完成したようです。

この発電所は当面モンゴル国内の電力の供給に使われるのですが、2020年には日本まで電力を持ってこようと言う計画が動いているとのこと。

これは、ソフトバンクの孫社長が提唱した、「アジアスーパーグリッド」と言う構想の一部になります。

 

アジアスーパーグリッドとは?

北はロシア南部・西はサウジアラビア・南はシンガポールとアジア全域を送電網で結ぶ事により天候に左右されやすく安定供給が難しい再生可能エネルギーの永久供給を可能にする…というとんでもないプロジェクトです。

 

仮に日本で風が吹かず、太陽が雲で覆われていたとしてもアジアのどこかでは快晴で、風が強い地域もあるでしょう。

例えばゴビ砂漠には強烈な偏西風が吹き荒れています。今回SBエナジーはその偏西風に目を付けゴビ砂漠に巨大な浮力発電施設を建設しました。

日本国内での風力発電のコストは21円/kWh。今回のモンゴルでは4円/kWh。同じ施設を日本に建てた場合の発電コストと比較すると約1/4。

確かにこれだけ安い電力を日本国内に送電できるのなら、私達の電気代が安くなるかもしれませんね。

 

問題点は?

映像では、送電網における技術でいな所は可能であるとの報道内容でした。

しかし、実際にこの構想を実現するには問題もあります。

 

電気を他国に突然止められるリスク

例えば今回のゴビ砂漠で発電した電力を日本に送電する場合、ロシア経由で送電網を這わすか、中国>海底ケーブル経由で韓国と経由し日本に送電する2つのパターンが考えられます。

モンゴル国内で安定して発電できたとしても、送電網がある国と何かトラブルが発生した場合、電力供給が滞る可能性があります。

また、日本と該当国との問題ではなく、該当国の様々な事情(テロやストライキ・事故や天災等)によって送電が止まってしまう可能性は否定できません。

 

海外から電力を送電するための法整備が必要

そもそもこういった海外諸国との事業は何かと法整備が付き物です。日本に関しては他国とこのような協定を結んだ事が無く、これから法整備を整えていくような形になります。

原発再稼働が前提な日本の発電事情において、現在日本国内の発電電力における再生可能エネルギーの比率は6%。(ちなみに原発は0.9%)

2015年のデータではありますが、このような状況の日本が積極的に法整備を進めていくとはあまり考えにくいように思えます。

 

今後の展望は?

ゴビ砂漠では、将来的に原発13基分という途方もない量の発電計画が立てられています。

そんななか去年、中国・韓国・ロシアの政府系電力会社3社とこの構想を推進することで合意したそうです。

孫社長が目を付けた再背可能エネルギーのビジネス。今後世界中で様々な技術革新が進んでいくのは間違いなさそうです。

 

今日明日にすぐ電気代が安くなると言う事は無いでしょうが、10年・20年後にはもしかしたら今より大幅に電気代が下がっているかも…なんて事もあるかもしれませんね。

電気代が大幅値下げ!?再生可能エネルギーの世界事情 その1

【電気料金削減】電気料金が大幅値下げに!?再生可能エネルギーの世界事情

先日、夜に報道番組(報道ステーション)を眺めていた時の事です。電力関係の仕事をしている自分としてはビックリするようなニュースが流れてきました。

そのニュースの冒頭を要約すると…

 

「価格が下がり続けている海外の再生可能エネルギーを、国内に送電しようというプロジェクトがある」

 

いやいや、そんなの採算取れるんですか!?そもそも価格が安いって、一体どれくらいの価格なの!?

頭の中に多くの「?」が浮かびました。

 

そのまま報道番組を眺めていましたが、実現できるかどうかはさておき構想自体は非常に面白く、私自身色々と勉強になる事もありました。

もちろん、今日明日と言う事でありませんが、近い将来電気代が大幅に下がる時代が来るかもしれないようです。

 

今回は報道ステーションで放送された、「再生エネルギー革命~日本の挑戦」と言う特修をご紹介したいと思います。

 

再生可能エネルギーとは

このお話をする前に、そもそも再生可能エネルギーとは何かを知らない事には話が始まりません。

よって、まずは再生可能エネルギーについて、簡単に説明したいと思います。

 

再生可能エネルギーとは、石油や石炭・天然ガスと言ったいつか枯渇するエネルギーと違い、自然界に存在する「枯渇しないエネルギー」の事をさします。

ポイントとしては、「枯渇せず永続的に利用できる事」「地球上のどこにでも存在すること」「二酸化炭素を排出しない(増加させない)こと」といった3点。

具体例を上げると

 

●太陽光
●風力
●水力
●地熱
●太陽熱
●大気中の熱その他の自然界に存在する熱
●バイオマス(動植物由来のもの)

 

この7種類が施行令によって定められています。

近年日本でも、太陽光発電については各地でソーラーパネルの設置が進んでおり、「田舎の山間に大きなソーラーパネルが!?」なんて光景もよく目にするようになりました。

石油等に代わる次世代のエネルギーとして政府は導入・普及推進しているそうです。(その割にはあまり普及しているようには見えませんが)

 

アジアの再生可能エネルギーが今すごい!?、

ソフトバンクの子会社であるSBエナジーは、2017年10月6日、モンゴルのゴビ砂漠に建設中だった風力発電所が完成し、営業運転を開始したという報道がありました。

モンゴルの企業と共同出資で設立した会社が運営を行い、モンゴル国内向けに送電を開始。モンゴルの電力消費量の約5%を賄える量になるようです。

 

この報道から3日後、テレビ朝日の報道ステーションという番組で、とても興味深い特集が流れました。

「再生可能エネルギーへの挑戦」と題し、ソフトバンクグループのSBエナジーが再生可能エネルギーについてどのようなビジネス構想を持ち動いているのかと言う特集でした。

その中で驚いたのが、SBエナジー社長の発言。

 

「電気の価格は限りなくタダに近づくと思います」

 

いやいやいや、それは無いだろう!?とは思いましたが。

ただ、日本の電気料金の価格は下がるだろうと明言してもいました。

一体どういう理由で電気料金が安くなると言えるのでしょうか?

※テレビ朝日 報道ステーションの公式HPにて実際の映像が視聴できます。恐らく一定期間たつと削除されると思いますので、視聴はお早めに。

日本では、太陽光や風力の再生可能エネルギーは、高いとされているが、今世界では、驚異的な価格の低下が進んでいる。これまでの不安定で弱いエネルギーではなく、低コストで強いエネルギーという位置付けだ。モンゴル南部に広がる広大なゴビ砂漠で生み出された安い再生可能エネルギーを、各国の送電網と海底ケーブルでつなぎ、日本にまで持ってくる壮大な構想が動き始めた。

※出典:テレビ朝日 報道ステーション 再生エネルギー革命~日本の挑戦

 

そもそも国内の再生可能エネルギーは高すぎる!?

放送の中で、世界の再生可能エネルギーの生産コストが日本国内と比較しいかに安いかと言う事を伝えています。

以下、1kwhあたりの生産コストを比較してみると

国名 エネルギー名 発電コスト(1kWh)
日本 風力 21円
太陽光 21円
石炭火力 12円
原子力 10円~
モンゴル 風力 4.0円
アラブ首長国連邦 太陽光(建設中) 2.6円(予定)
アメリカ 風力 5.1円
チリ 太陽光 3.1円
オーストラリア 風力 4.4~7.7円
ドイツ 太陽光 10.5円
デンマーク 風力 6.0円
南アフリカ 風力 5.5円

※自然エネルギー財団 ゲヴォルグ・サルクジアン世界銀行等の情報より

 

こちろんこの値は単純な「生産コスト」であり、施設の建設費や国・自治体に支払う税金等、様々なコストが省かれていますし、どこまでがコストとして含まれているのかもわかりません。

地域的な影響ももちろんあります。年間の日照時間や風力などは地域によって大きく差が出ます。例えば東京に比べ年間の日照時間が20%も少ないロンドンと3年間日照りが続いたと言われるゴビ砂漠では発電量に雲泥の差が出るでしょう。

国により政策や補助金、税制の違いもありますし、そもそもエンドユーザーへの販売価格ですらないのですが、一つの指標として比較するには十分な数値ではないでしょうか?

しかし建設中とはいえアラブ首長国連邦発電コストが2.6円。政府の支援を受けて日本企業が落札した事業だそうですが、最終的には原発1基分の発電量を賄える事になるのだとか。

ちなみに大阪の現在の電気代はプランにもよりますが1kWhあたり約19円~30円ほど。仮に日本で同じコストで発電できるとするなら、いったいどれだけ電気代が安くなるんでしょうね?(笑)

 

さて、ここまでは海外の再生可能エネルギーの価格についてお話してきました。

次回は「なぜSBエナジー社長が日本の電気代は安くなると言ったのか?」についてお話したいと思います。

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