災害時の新電力。気になる復旧への対応は?

災害時の新電力。気になる復旧への対応は?

先日、宮崎県沖の日向灘を震源とする、最大震度6弱の地震が発生しました。

被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。

地震の発生に伴い、政府は南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表し、国民に広く注意を呼びかけています。

この臨時情報は、直ちに避難を呼びかけるものではなく、来週から始まるお盆休みを前に外出を控えるような指示でもありません。

今後の情報に注意し、「日頃からの地震への備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備をしましょう」という事だそうです。

詳細については、内閣府の「南海トラフ地震臨時情報が発表されたら!」を、ご確認ください。

出典:内閣府 南海トラフ地震臨時情報が発表されたら!
(https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/rinji/index4.html)

さて、前置きが長くなりましたが本題に入りましょう。

昨今の電気代高騰により、新電力の加入を検討されている方も多いのではないでしょうか?

そこで気になるのが、新電力に加入したときのデメリット。

大規模災害等で停電が発生した場合、新電力に切り替えた方への対応はどうなるのか?

災害時は大手電力会社の契約と比べ対応に遅れが出るのではないか?

こういった疑問に、お答えさせていただきます。

新電力でも、災害時の対応は問題なし

結論からお伝えすると、新電力で電力会社を切り替えたとしても、大手電力会社の契約と比べ復旧が遅れたり後回しにされるようなことはありません。

実は、電気の供給と一言に言っても「送配電部門」・「発電部門」・ 「小売部門」の3部門があり、参入の自由化が認められているのは「発電部門」・ 「小売部門」の2部門になります。

送電については国の監視下にある「送配電部門」が担当。例えば関西電力県内ですと関西電力送配電株式会社という会社が送電を担当しており、災害発生時にはこちらの会社が復旧を行いますのでご安心ください。

日頃から災害に対する備えを一切していない…という方もいらっしゃるかと思います。

これを機に、一度社内の防災対策を見直してみるのも良いかもしれませんね。

【LED関連】あなたの照明、電気代はいくらですか?

あなたの照明、電気代はいくらですか?
最近では物珍しくもなくなってきているLED。
私が一人暮らしを始めたときはまだまだ蛍光灯が主流でした。
今では数年前に比べれ随分と安くなり、我が家の照明もシーリングライト、電球型の全てがLEDになっています。
普及の要因としては、2011年の震災時、電力需要のひっ迫により節電対策から需要が急増した…という背景があるそうです。

さて、では実際に普通の蛍光灯とLEDで、我が家の電気代はどれくらい差が出たのでしょうか?

まずは計算式を確認

今回LEDと通常の蛍光灯の電気代を比較するに当たり、下記の3つの項目を調べなければ計算できません。

 

1.契約中の電気料金の単価

もはや説明不要。これが無いと話になりませんね。注意していただきたいのが契約プランによって電気代は大きく差が出るという事です。今回は一般家庭向けのお話ですが、時間帯によって電気料金が異なるプランや従量電灯なのか高圧契約等、まずは毎月の電力会社の利用明細を確認するのが早そうですね。

ちなみに我が家は関西電力の従量電灯A契約。電気料金は以下のようになっています。

単位 料金単価(税込)
最低料金(最初の15kWhまで) 1契約 373.73円
電力量料金 15kWh超過120kWhまで 第1段階 1kWh 22.83円
120kWh超過300kWhまで 第2段階 29.26円
300kWh超過分 第3段階 33.32円

※関西電力HP 電気量単価表についてより
https://kepco.jp/ryokin/unitprice/

 

2.照明機器の消費電力

LEDの電気料金が安いといわれている理由は、通常の電灯と比較し、LEDの消費電力が低いからにほかなりません。今回は同じメーカーで適用畳数を合わせ、LEDと蛍光灯の消費電力を比較してみる事にします。かなり大雑把な計算になりますが、一つの目安としては十分に利用できそうです。

今回比較対象となる照明の消費電力は、以下の通り

種類 対応畳数 消費電力
P社製 LEDシーリングライト 8畳 36w
P社製 シーリングライト(蛍光灯) 8畳 62w

 

3.照明の使用時間

我が家は夫婦二人の共働きですが、帰宅が遅くなることがあるのと、猫を飼っているため帰宅時部屋が真っ暗なのもどうかと思いリビングの電気はつけっぱなしで出かけることも多々あります。
当たり前ですが、使用する時間が増えれば増えるほど、電気料金は高くなります。

今回は、仮に毎日10時間使用し続けたと仮定して計算してみましょう。
これらを踏まえ、月額の電気料金を導き出す式は以下の通り。

電気料金単価 × 消費電力 × 点灯時間 = 電気代

 

さっそく計算してみよう

では、上記計算式を使い月々の電気料金を計算してみましょう。
まずはLEDのケースから。1月を30日とし、1日当たり10時間LED照明を使用したと仮定します。

LED照明の月額電気料金

22.83円/k(電気料金単価) × 36w(消費電力) × 300(点灯時間) = 246,564(電気代)

※電気料金は一番安いの第1段階として計算

えーっと、¥246,564ですか?たった一つの照明器具の電気代が?
はい、そんなワケありません。よく見ると、電気料金の単価は「22.83/k」、「k」とはキロワットの事ですので、1,000w = 1kw となります。

つまり、出てきた数字を単純に1,000で割ればいいので、今回のケースでのLED照明の電気代は「246円」となります。

蛍光灯の月額電気料金

続きまして、蛍光灯のケースを計算してみましょう。消費電力以外はLED照明と全く同じ値になります。

22.83円/k(電気料金単価) × 62w(消費電力) × 300(点灯時間) = 424,638(電気代)

※電気料金は一番安いの第1段階として計算

こちらも出てきた数字を1,000で割りますので、蛍光灯の電気代は「424円」となります。

計算の結果、差額はたったの月額178円。年間に計算すると2,136円。この金額を大きいと見るか小さいと見るかは人それぞれだとは思いますが、実際にはまだ考慮しなくてはならない点が多々あります。この辺りについては、また次回ご説明しますね。
金額にすると「しょぼっ!!」といった感じですが、パーセンテージに直すと約42%の削減がずっと続く事になります。

ここで考えてほしいのが、一般家庭ではなく事業所や工場、店舗と言った通常より電気を使う時間が長く、照明機器の数も多い施設。資源エネルギー庁の統計によると、各業種における電力消費の割合が公表されています。その一部をご紹介すると

●月額消費電力に占める割合の一例(夏期)

業種 1位 2位 3位
 オフィスビル 空調:34.3% 照明:29.5% OA機器等:17.9%
スーパー 冷蔵・冷凍・ショーケース:53.2% 照明:17.5% 空調:16.7%
飲食店 空調:33.8% 照明:23.3% 冷蔵・冷凍庫:16.8%
学校 照明:39.7% 空調:25.1% OA機器等:2.9%

といった感じです。

例えばオフィスビルの場合、照明の電気使用量の割合が24%ですので

29.5%(月額電気使用量) × 42%(LED導入時の電気代削減量) = 12.39%

毎月の電気代が、約12%削減されるという事ですね。

学校のように、照明が消費電力の締める割合の多くを占めるケースですと

39.7%(月額電気使用量) × 42%(LED導入時の電気代削減量) = 16.67%

毎月の電気代が、約16%削減されるという事に。

一般家庭では大した事のない金額でも、こうった施設ではばかにならない金額になるケースが多く見受けられます。
弊社にお相談頂ければ、どれくらいの削減が可能か具体的な数値を出す事も出来ますので、ご興味のある方は一度ご連絡下さい。

ホームページを全面的にリニューアルいたしました

お知らせ

日頃より弊社ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

この度、ホームページを全面的にリニューアルいたしました。

より使いやすいホームページを目指して、デザインとページの構成を見直しました。

これまで以上に、お客様に有益な情報をお伝えできるように努めて参ります。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

電気代について知る その2【燃料調整費】

電気代について知る その2【燃料調整費】

ご自身の電気代の明細について、正しく知ってもらおうと言うテーマの第二弾です。

前回の記事では、再エネ促進賦課金をご紹介しましたが、今回は「燃料調整費」についてご説明します。

ちなみに、前回の「燃料調節費」については以下のリンクからどうぞ。

電気代について知る【再エネ促進賦課金】

 

検針票

さて、前回でもお見せしたわが家の電気代の明細です。

画像の下の方に赤枠で記載している部分、燃料費調整額コレが今回のテーマとなる「燃料調節費」です。

 

燃料調節費とは?

わが家の電気代だと、8,789円のうち301円を占めるこの費用。いったいどういったものなのでしょうか?

経済産業省 資源エネルギー庁のHPを見ると、以下のような説明があります。

燃料費調整制度は、事業者の効率化努力のおよばない燃料価格や為替レートの影響を外部化することにより、事業者の経営効率化の成果を明確にし、経済情勢の変化を出来る限り迅速に料金に反映させると同時に、事業者の経営環境の安定を図ることを目的とし、平成8年1月に導入されました。

平成28年4月以降は、旧一般電気事業者の小売部門(みなし小売電気事業者)の特定小売供給約款における契約種別ごとの料金に適用することとなっている。

※出典:経済産業省 資源エネルギー庁HP

これだけではなかなかわかりにくいですよね。

要約すると、「石油・石炭・液化天然ガスを使って発電してるんだけど、これらの燃料コストは月によって変動するから電気代に反映させてね」という制度です。

そもそも電気の販売価格を変更する場合、電力会社は国に変更の旨を申請しなくてはなりません。もちろん申請から施行まではかなりの期間を要するため、毎月変動する燃料コストを電気代に迅速に反映させるため、このような制度が出来たのです。

 

どのような形で反映されるの?

燃料費調整制度では、該当する電気代の月の5か月前・4ヶ月前・3ヶ月前の燃料調達コストの平均を算出し、請求額の上乗せされます。

例えば5月分の電気代の場合、12月~2月の「石油」「石炭」「LNG」の調達コストの平均を算出、燃料調整費として請求されるわけです。

詳しい値は各電力会社のHPでも告知されていますが、おおよその金額を知るだけなら明細に記載されている値だけで十分だと思います。

 

基本的に調達コストは市場の動向と同じで「石油」の市場価格が上がれば燃料調節費も上昇しますし、逆に市場価格が下がれば燃料調整費も下落します。

年々電気料金が上昇している原因の1つは、この「燃料調節費」です。

電力会社が直接的な原因ではないとはいえ、電気代の上昇はなるべく控えてほしいものですよね。

電気代について知る【再エネ促進賦課金】

電気代について知る【エネ発電賦課金】

関西電力は、はぴeみる電というWEB上で電気料金の明細を確認できる便利なサイトがあります。

そういえば最近はアクセスしていなかった事を思い出し、久々にアクセスしてみることに。

少し大きめの画像ですが、コレがその明細です。(個人情報等、一部の情報は削除しております。)

 

検針票

はい、関西電力と契約している、わが家の電気代(5月分)の明細です。

前年度から+12.5%の使用量UP。子供が大きくなってきているし仕方がないかなぁ・・・という気もします。

とまぁ、わが家の家計の話は置いておいて、注目して頂きたいのがこちら

赤枠の部分、「再エネ促進賦課金」ですね。

消費税(相当額)799円よりも高い、1095円も取られてますが。
結構バカにならない金額なんですけど!?

皆さんももし検針票がポストに投函されているのであれば、明細を確認してみて下さい。

そこには「再エネ促進賦課金」の文字が記載されているかと思います。

※東電管内では「発電賦課金」という記載になっているかと思います。
ご契約されている電力会社により表記は若干異なるようです。

今日は、この「再エネ促進賦課金」についてのお話です。

 

そもそも、「再エネ促進賦課金」って何?

実は過去の電気代速報でも少しお話しているのですが、正式名称を「再生可能エネルギー促進賦課金」と言い、毎月の電気使用量とは別に徴収される費用です。

一口に再生可能エネルギーと言ってもその種類は様々。

メジャーな所で言うと、太陽光発電・風力発電。地熱やバイオマス(動植物を燃やした熱やガス化したものを利用)なんてものも。

これらの再生可能エネルギーはエコでクリーンな半面、発電コストが高いというデメリットがあります。

太陽光発電を導入されている方はご存知かと思いますが、太陽光で発電し、あまった電力は電力会社に買い取ってもらえます。

これらの買取金額に、再エネ促進賦課金は当てられているわけです。

ちなみにこの費用ですが、1kwあたりの金額が全国一律で決まっており、電気の使用量に比例して増減します。

 

太陽光発電を使ってないのに払わなきゃいけないの?

再エネ促進賦課金は、電気を利用する全ての世帯(工場等事業所も)が負担しなくてはなりません。

本制度を促進している経済産業省 資源エネルギー庁によりますと

再生可能エネルギーは一度発電設備を設置すると自然の力で繰り返し発電が可能です。
再生可能エネルギーの電気が普及すれば、日本のエネルギー自給率の向上に有効です。エネルギー自給率が向上すると、化石燃料への依存度の低下につながり、燃料価格の乱高下に伴う電気料金の変動を抑えるといった観点から、すべての電気をご利用の皆様にメリットがあるものだと考えています。

 

また、本制度によって買い取られた再生可能エネルギーの電気は、皆様に電気の一部として供給されているため、電気料金の一部として再エネ賦課金をお支払いいただくこととしております。

※出典:経済産業省 資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー

 

とのこと。

電力会社がどうこうというより国が国策として促進している事業ですので、この制度は当面維持されていくと考えるのが妥当でしょう。

仰られていることはすごく解るんですけどね。ただ、電気代が上がるのはやっぱり悲しい…

 

毎年上がり続ける再エネ促進賦課金

実はこの「再エネ促進賦課金」、毎年上がり続けてます。

制度のスタート時である平成24年からの価格推移を見て見ると…

対象年度 再エネ促進賦課金単価 標準家庭の負担額
平成24年度 0.22円/kWh 66円/月
平成25年度 0.40円/kWh 120円/月
平成26年度 0.75円/kWh 225円/月
平成27年度 1.58円/kWh 474円/月
平成28年度 2.25円/kWh 675円/月
平成29年度 2.64円/kWh 792円/月
平成30年度 2.90円/kWh 870円/月
平成31年/令和元年度 2.95円/kWh 885円/月
令和2年度 2.98円/kWh 894円/月
令和3年度 3.36円/kWh 1008円/月
令和4年度 3.45円/kWh 1035円/月
令和5年度 1.40円/kWh 420円/月
令和6年度 3.49円/kWh 1047円/月

※標準家庭の負担額は月の電気使用量を300kwとして計算

 

とまぁこんな感じで右肩上がりです(苦笑)

例外的に、令和五年度は原油価格の上昇による市場価格の高止まりの影響で、単年のみ再エネ賦課金単価が大きく下落しました。

しかし、2024年になると、きっちり以前以上の価格で大幅な値上げとなってしまいました。

 

令和6年度の再エネ促進賦課金は2024年4月1日~2025年3月31日が対象となります。

電気代速報でもお伝えしている通り、燃料費調節制度の上昇により毎月上がる電気代に加え、5月は冬場の消費電力がひと段落してくる時期。

真冬に比べて支払う量が減った電気代を見ると、あまり値上げされてるとは感じにくいのかもしれませんね。

意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い2

あなたの照明、電気代はいくらですか?
前回の記事では、LED照明と蛍光灯について、主に光の性質と明るさの違いをご説明してきました。

記事を読まれた方はもしかすると、LEDに関してネガティブなイメージを持たれたかもしれませんね(笑)
さて、今回の記事でその疑惑は払拭できるのか!?

今回は、LED照明と蛍光灯について、主に金額・電気代の面から比較してみたいと思います。

※前回の記事はこちらから
意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い1

電気代の比較

実は以前書いた記事にLEDと蛍光灯の電気代の比較がありましたので、数値に関してはそちらを引用させていただきますね。
基本的には、同じくらいの明るさのあるLED蛍光灯と通常の蛍光灯の2種類を比較。1日10時間、30日間使用し続けた時の電気代を比較してみました。

LEDの月額電気料金

22.83円/kw(電気料金単価) × 10w(消費電力) × 300(点灯時間) = 68,490(電気代)

※電気料金は一番安いの第1段階として計算

蛍光灯の月額電気料金

続きまして、蛍光灯のケースを計算してみましょう。消費電力以外はLED照明と全く同じ値になります。

22.83円/kw(電気料金単価) × 18w(消費電力) × 300(点灯時間) = 123,282(電気代)

※電気料金は一番安いの第1段階として計算

よく見てみると、電気料金単価の項目は「kw」(キロワット)、計算式の中の消費電力は「w」(ワット)で表記されていますね。「kw」の「k」とは1,000という意味ですので、公式内の消費電力はkwに直すとそれぞれ1/1,000になります。

よって、それぞれの電気代を計算しなおすと

LEDの月額電気代:68円(小数点切り捨て)

蛍光灯の月額電気代:123円(小数点切り捨て)

差額にすると、55円。年間に計算すると660円くらいの削減になりますね。

電球自体の交換費用

LED照明の寿命は蛍光灯に比べて長いと言う事は周知の事実ですが、実際にどれくらい差があるかと言うと…

電球の種類 電球の寿命
LED電球 約40,000時間
蛍光灯 6,000~12,000時間程度

LED電球の寿命については実際に点灯して確認したわけではなく、加速劣化試験という手法を使い、機器に過度の負荷をかけ寿命を科学的に測定した値になります。

40,000時間にもなると、1日10時間づつ点灯したとして10.9年になりますから、さすがに通常の方法では寿命を測定することは難しいかと思います。

一方蛍光灯の寿命ですが、こちらも寿命が長かった場合は12,000時間とかなりの時間。LED照明と同じく1日10時間点灯し続けたとすると3.2年。

仮にどちらも寿命の限界まで使用し続けたとして、LED照明の方が約3.4倍長持ちすると言う事ですね。

寿命から交換費用を計算してみると?

とあるNET通販サイトにて調べたところ、大手国産メーカーのLED蛍光灯と蛍光灯の売れ筋商品の値段を比較してみまました。

電球の種類 金額
LED ¥4,350(税込)
蛍光灯 ¥2,300(税込)※2本入り

メーカーによってかなり差はあるでしょうし同じ商品でもお店によって値段が違うので、今回は同性能程度の商品で同一ショップの価格を参考にしました。

ちなみにどちらも国産の大手メーカーの製品にて比較しています。

仮にLED電球の寿命と同じだけの期間蛍光灯を使用する場合、蛍光灯は4回交換しなくてはなりません。よって、

¥2,300 ÷ 2(2本入りのため) × 4本 = ¥4,600

交換費用と言う点だけ考えると、¥300ほどLEDに軍配が上がるようです。

ただしこれは国内大手メーカーのかなり高いLEDに交換したときのお話です。

実際には国産メーカーでも安くて性能の良いLEDが多く出回っており、実際の販売価格としては半額以下で購入できる事もあります。

結局どちらがお得なの?

LEDの普及が進んだ現在、家電量販店で蛍光灯を見かけることも少なくなってきました。

LEDの値段が下落傾向が続いており、何か特別な理由がない限りは、わざわざ蛍光灯を買う必要は無いかと思いますね。

意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い1

意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い
先日電気店に蛍光灯を買いに行ったのですが、以前と比べてアイテム数が減っているような印象を受けました。

家庭用のLEDシーリングライトの低価格化により普及が促進。以前使われていた蛍光灯は大手メーカーが少量生産しているような状況で店舗での売り場面積も減少傾向にあるようです。
多分、昔のフロッピーディスクやカセットテープのような感じになっていくんでしょうね…

こんな事を書くと、筆者の年齢がばれそうなんですが(笑)

縮小傾向にある蛍光灯ではありますが、まだまだ現役には違いありません。そもそも蛍光灯も最近のモノですと耐久時間が20,000時間なんてものもありますし、わが家の田舎の倉庫で使っていた蛍光灯の本体なんか、30年以上問題なく使えている始末(昨年とうとうつぶれちゃいましたが)いくらLEDが良いと言われてるとはいえ、中々買い換えるタイミングが難しいですよね。

そんな中、買い替えを検討している人向けに、「そもそもLEDと蛍光灯って何が違うの?」と言う根本的な所をお話ししようと思います。

光の性質

まずは光の性質から。性質と一言で言っても様々な要素がありますが、大きな違いとしては以下の項目が挙げられます。

LEDの光の性質

LED電球は性質上、光が特定の方向に強く照射される特性があり、光源の真下は非常に明るいのですが、周囲を広く照らすというのは苦手な性質を持っています。「まぶしいけど暗い」なんて経験、ありませんか?

蛍光灯光の性質

最大の特徴は光が拡散し、広範囲をフラットに照らすという点です。そういった性質からLEDに比べてまぶしさを感じにくい傾向があります。

これだけを見ると、光の性質はLEDより蛍光灯の方がいいのではないか?と言う疑問が生まれますが、一概にそういうわけではありません。

例えば最近設置されている信号機はLED製が多くなってきています。これはLEDの光の特性を利用し、以前の信号より目立つために採用されています。

また、明るさの調節が可能であったり点滅が出来たりと後でお伝えする価格面以外にもLEDには様々な魅力があります。

一方、蛍光灯は発熱するためLEDと比べて小型化が難しいという点がありますが、実はこれも一長一短。通常は発熱せず小型化できる方がいいかと思いますが、例えば寒冷地の信号の場合、LEDを採用すると発熱しないため、雪が積もったりした場合信号が見えなくなる恐れがあります。

一般家庭や事務所等、屋内での利用という点からは外れてしまっていますが、一概にどちらが良いというわけではないというのはご理解いただけたかと思います。

明るさ

一般的に、LEDは蛍光灯と比べて暗いと言われています。そもそも発光する仕組みが違うのだから光の性質も違うし、比較することが難しいのが実情です。

とはいうものの世間一般の評判として、「LEDは暗い」という評判。これはどのようなわけなのでしょうか?

最大の原因は、光の性質にあり

一番わかりやすいのは、電球タイプのLEDと蛍光灯です。例えば同60Wの電球でも、LEdだと1ランク暗く感じることが多いかと思います。これには先程説明した光の性質が大きく影響しています。

LEDと蛍光灯の違い

上の図は、LEDと蛍光灯で光の広がり方を図にしたものです。ご覧の通り、蛍光灯はほぼ360度光が広がりますが、LED電球については電球の正面部分にしか光は発せられません。つまり、LED電球の場合、光の照射される正面においては表記通り60W分の明るさが出ますが、角度が変わる(例えば天井など)については、表記通りの明るさが出ず、結果暗く感じてしまうという事なのです。

ここまでの説明ですと、LEDか蛍光灯どちらを選んだらいいか決めかねますね(笑)
次回では重要な判断材用となる、価格についてのお話をしたいと思います。

【電気代削減】消費者物価指数から見る電気代の上昇 その1

【電気代削減】消費者物価指数から見る電気代の上昇 その1

このブログを書くようになってから、何かとニュースやら新聞やらで電気に関する情報を集めるようになりました。

そんななか、今回気になったのがこのニュース

東京23区の今年度・2023年度の平均の消費者物価指数は速報値で、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が前の年度より2.7%上昇しました。

※出典:NHK NEW WEB EASY 東京23区 2023年度の消費者物価指数 前年度より2.7%上昇

 

いつもは各電力会社の発表する情報を元に、月単位での推移で電気代の上昇(たまーに下降)をお伝えしています。

今日はいつもと違った切り口、「消費者物価指数」と言う点から電気代の現状についてお話したいと思います。

 

そもそも消費者物価指数とは?

ニュースや新聞などで耳にする事がある「消費者物価指数」。まずはコレが何なのかわからない事には始まりませんね。

数値を発表している総務省統計局のHPによると、以下のような説明がなされています。

消費者物価指数は、全国の世帯が購入する各種の財・サービスの価格の平均的な変動を測定するものです。すなわち、ある時点の世帯の消費構造を基準に、これと同等のものを購入した場合に必要な費用がどのように変動したかを指数値で表しています。
このように、消費者物価指数は純粋な価格の変化を測定することを目的とするため、世帯の生活様式や嗜好の変化などに起因する購入商品の種類、品質又は数量の変化に伴う生活費の変動を測定するものではないことに留意する必要があります。

※出典:総務省統計局HP 消費者物価指数に関するQ&A(回答)

 

単純な話、私達がお金の回りが良くなって色んなものを買うようになれば物価指数が上昇(する傾向が高まる)し、反対にお金の回りが悪くなると物価指数が下落(する傾向が高まる)するということ。

さらに噛み砕くと、

「給与が上がったからお小遣いが1万増えた!!毎月もう1回余分に飲みにいけるわ!!」となれば物価が上昇する可能性が。

「給与が下がったからお小遣いが1万減った。飲みに行く回数減らさなきゃな…」となると物価が下落する可能性が高まるわけです。

この値は、国内の経済政策を決めるうえで重要な数値として扱われています。

 

消費者物価指数は上昇。しかし…

さて、先程の話ではないですが、ここ1年であなたのお小遣い(もしくは給与)は増えましたか?

残念ながら、私はほぼ横ばいです(苦笑)

周りに聞いても、「給料上がったよ!!」なんて話、残念ながら耳にした事がありません。

政府もベースアップを図るよう呼びかけてはいますが、大手企業ならいざしらず、中小企業では給与は上昇するどころか下落している所も多いようです。

 

金回りが悪いのに指数が上昇!?

そう、ここが問題なんですよね。

先程、「私達がお金の回りが良くなって色んなものを買うようになれば物価指数が上昇(する傾向が高まる)し~」とご説明しました。

はい、消費者物価指数が「上昇する傾向が高まる」だけで、金回りが悪くても物価は上昇することは大いにあります。

 

ご存知の方も多々いらっしゃると思いますが、日銀は政府の意向で消費者物価指数の2%上昇を目標として掲げています。

現状目標の達成はまだまだ先は長そう(というか難しそう)ですが、色々な対策をしているのも事実。

その結果、目標達成には至らないものの、消費者物価指数はある程度上昇していました。

だから、電気代やガス代が上昇するのも、ある程度仕方のない事と言えるのかもしれません。

 

しかし、原因はそれだけではありません。

長くなってきましたので、詳細は次回詳しくご説明させていただきますね。

電気料金プランを知ろう!! その2:従量電灯の種類

電気料金プランを知ろう!! その2:従量電灯の種類

電力自由化による新電力の提供が始まってはや数年。

新電力に移行する前にまずはご自身の電気代について知ろうという本シリーズの第二弾。

今回は、前回ご説明した「従量電灯」という料金体系をもう少し掘り下げていきましょう。

 

従量電灯のおさらい

新電力をご契約されていない、大手電力会社と契約されているご家庭ではほとんどの場合、「従量電灯」という契約になっているかとおもいます。

この「従量」とは、電気を利用した分だけ電気代を支払ってくださいという意味で、電気の使用量に応じて使用料金の変わるプランになります。

 

関西電力の従量電灯A 電気料金表

ちなみに2024年2月を例にとると、電気料金は以下のようになっています。

単位 料金単価(税込)
最低料金(最初の15kWhまで) 1契約 435.21円
電力量料金 15kWh超過120kWhまで 第1段階 1kWh 20.35円
120kWh超過300kWhまで 第2段階 26.26円
300kWh超過分 第3段階 29.32円

※関西電力HP 従量電灯A
https://kepco.jp/ryokin/menu/dento_a

 

従量電灯にも種類があります

さて、本題はここからです。

関西電力の場合、従量電灯には「従量電灯A」と「従量電灯B」という2種類のプランが存在します。

東京電力圏内だと、「従量電灯B」と「従量電灯C」ですね。

前回のご説明は、関西電力でいう「従量電灯A」(東京電力管内だと「従量電灯B」)について。

月の電気使用量がごく一般的な家庭向けのプランで、最大需要容量が6kva未満というのが条件になります。

ちなみに関西電力・東京電力ともに6kvaという値がボーダーラインになっています。

 

最大需要容量が6kVAのkvaとは?

この手の専門的な話にはアルファベットの略語やら単位やらがよく出てきますよね。

多分、業界の人間じゃないと「kvaってなんやねん!?」という話になると思いますので少し説明しますね。

 

kvaのそれぞれの意味

k:キロの略。1000という意味ですね。
v:ボルトの略。電圧ですね。
a:アンペアの略。電流になります。

これだけではまだわからないと思うので、もう少し補足を。

一般家庭の場合、電圧(ボルト:V)は100vのコンセントが多く使われています。(大型のエアコンとかだと特別に200vのコンセントを引いているケースもあります)

仮に電流の値が60aの場合、

1,000k(キロ) × 100V(ボルト) × 60A(アンペア)  = 6,000W(ワット)

おっ、よく見る単位が出てきましたね。そう、W(ワット)です。

こちらは仕事量、つまり電力の単位です。

単純に言うと、

この6000W以上の電力を一気に使うと、ブレーカーが落ちますよ

ということになります。

従量電灯Aに比べて、ある程度電気を使う場合は割安になる料金プランになります。

従量電灯Bの電気料金

ちなみに2024年2月現在の電気料金は以下のようになっています。

単位 料金単価(税込)
基本料金 1kva 359.84円
電力量料金 最初の120kWhまで 第1段階 1kWh 17.95円
120kWh超過300kWhまで 第2段階 21.67円
300kWh超過分 第3段階 24.25円

<料金イメージ>

ご家庭用として使用されるお客さまは、従量電灯Aと従量電灯Bのどちらかをご選択いただける場合があります。

年間における、ひと月の平均ご使用量が800kWhをこえる場合は、従量電灯Aより従量電灯Bがお安くなることがあります。

関西電力 従量電灯B

※出典:関西電力 従量電灯Bについてご説明します

大型の冷蔵庫を使う飲食店の場合、従量電灯Bで契約されてるケースがほとんどかとは思いますが、まずは毎月ポストに投函される検針票をチェックして、ご契約中の契約がどのような形になっているのかを確認してみてくださいね。

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