【電気代削減】消費者物価指数から見る電気代の上昇 その1

【電気代削減】消費者物価指数から見る電気代の上昇 その1

このブログを書くようになってから、何かとニュースやら新聞やらで電気に関する情報を集めるようになりました。

そんななか、今回気になったのがこのニュース

東京23区の今年度・2023年度の平均の消費者物価指数は速報値で、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が前の年度より2.7%上昇しました。

※出典:NHK NEW WEB EASY 東京23区 2023年度の消費者物価指数 前年度より2.7%上昇

 

いつもは各電力会社の発表する情報を元に、月単位での推移で電気代の上昇(たまーに下降)をお伝えしています。

今日はいつもと違った切り口、「消費者物価指数」と言う点から電気代の現状についてお話したいと思います。

 

そもそも消費者物価指数とは?

ニュースや新聞などで耳にする事がある「消費者物価指数」。まずはコレが何なのかわからない事には始まりませんね。

数値を発表している総務省統計局のHPによると、以下のような説明がなされています。

消費者物価指数は、全国の世帯が購入する各種の財・サービスの価格の平均的な変動を測定するものです。すなわち、ある時点の世帯の消費構造を基準に、これと同等のものを購入した場合に必要な費用がどのように変動したかを指数値で表しています。
このように、消費者物価指数は純粋な価格の変化を測定することを目的とするため、世帯の生活様式や嗜好の変化などに起因する購入商品の種類、品質又は数量の変化に伴う生活費の変動を測定するものではないことに留意する必要があります。

※出典:総務省統計局HP 消費者物価指数に関するQ&A(回答)

 

単純な話、私達がお金の回りが良くなって色んなものを買うようになれば物価指数が上昇(する傾向が高まる)し、反対にお金の回りが悪くなると物価指数が下落(する傾向が高まる)するということ。

さらに噛み砕くと、

「給与が上がったからお小遣いが1万増えた!!毎月もう1回余分に飲みにいけるわ!!」となれば物価が上昇する可能性が。

「給与が下がったからお小遣いが1万減った。飲みに行く回数減らさなきゃな…」となると物価が下落する可能性が高まるわけです。

この値は、国内の経済政策を決めるうえで重要な数値として扱われています。

 

消費者物価指数は上昇。しかし…

さて、先程の話ではないですが、ここ1年であなたのお小遣い(もしくは給与)は増えましたか?

残念ながら、私はほぼ横ばいです(苦笑)

周りに聞いても、「給料上がったよ!!」なんて話、残念ながら耳にした事がありません。

政府もベースアップを図るよう呼びかけてはいますが、大手企業ならいざしらず、中小企業では給与は上昇するどころか下落している所も多いようです。

 

金回りが悪いのに指数が上昇!?

そう、ここが問題なんですよね。

先程、「私達がお金の回りが良くなって色んなものを買うようになれば物価指数が上昇(する傾向が高まる)し~」とご説明しました。

はい、消費者物価指数が「上昇する傾向が高まる」だけで、金回りが悪くても物価は上昇することは大いにあります。

 

ご存知の方も多々いらっしゃると思いますが、日銀は政府の意向で消費者物価指数の2%上昇を目標として掲げています。

現状目標の達成はまだまだ先は長そう(というか難しそう)ですが、色々な対策をしているのも事実。

その結果、目標達成には至らないものの、消費者物価指数はある程度上昇していました。

だから、電気代やガス代が上昇するのも、ある程度仕方のない事と言えるのかもしれません。

 

しかし、原因はそれだけではありません。

長くなってきましたので、詳細は次回詳しくご説明させていただきますね。

電気料金プランを知ろう!! その2:従量電灯の種類

電気料金プランを知ろう!! その2:従量電灯の種類

電力自由化による新電力の提供が始まってはや数年。

新電力に移行する前にまずはご自身の電気代について知ろうという本シリーズの第二弾。

今回は、前回ご説明した「従量電灯」という料金体系をもう少し掘り下げていきましょう。

 

従量電灯のおさらい

新電力をご契約されていない、大手電力会社と契約されているご家庭ではほとんどの場合、「従量電灯」という契約になっているかとおもいます。

この「従量」とは、電気を利用した分だけ電気代を支払ってくださいという意味で、電気の使用量に応じて使用料金の変わるプランになります。

 

関西電力の従量電灯A 電気料金表

ちなみに2024年2月を例にとると、電気料金は以下のようになっています。

単位 料金単価(税込)
最低料金(最初の15kWhまで) 1契約 435.21円
電力量料金 15kWh超過120kWhまで 第1段階 1kWh 20.35円
120kWh超過300kWhまで 第2段階 26.26円
300kWh超過分 第3段階 29.32円

※関西電力HP 従量電灯A
https://kepco.jp/ryokin/menu/dento_a

 

従量電灯にも種類があります

さて、本題はここからです。

関西電力の場合、従量電灯には「従量電灯A」と「従量電灯B」という2種類のプランが存在します。

東京電力圏内だと、「従量電灯B」と「従量電灯C」ですね。

前回のご説明は、関西電力でいう「従量電灯A」(東京電力管内だと「従量電灯B」)について。

月の電気使用量がごく一般的な家庭向けのプランで、最大需要容量が6kva未満というのが条件になります。

ちなみに関西電力・東京電力ともに6kvaという値がボーダーラインになっています。

 

最大需要容量が6kVAのkvaとは?

この手の専門的な話にはアルファベットの略語やら単位やらがよく出てきますよね。

多分、業界の人間じゃないと「kvaってなんやねん!?」という話になると思いますので少し説明しますね。

 

kvaのそれぞれの意味

k:キロの略。1000という意味ですね。
v:ボルトの略。電圧ですね。
a:アンペアの略。電流になります。

これだけではまだわからないと思うので、もう少し補足を。

一般家庭の場合、電圧(ボルト:V)は100vのコンセントが多く使われています。(大型のエアコンとかだと特別に200vのコンセントを引いているケースもあります)

仮に電流の値が60aの場合、

1,000k(キロ) × 100V(ボルト) × 60A(アンペア)  = 6,000W(ワット)

おっ、よく見る単位が出てきましたね。そう、W(ワット)です。

こちらは仕事量、つまり電力の単位です。

単純に言うと、

この6000W以上の電力を一気に使うと、ブレーカーが落ちますよ

ということになります。

従量電灯Aに比べて、ある程度電気を使う場合は割安になる料金プランになります。

従量電灯Bの電気料金

ちなみに2024年2月現在の電気料金は以下のようになっています。

単位 料金単価(税込)
基本料金 1kva 359.84円
電力量料金 最初の120kWhまで 第1段階 1kWh 17.95円
120kWh超過300kWhまで 第2段階 21.67円
300kWh超過分 第3段階 24.25円

<料金イメージ>

ご家庭用として使用されるお客さまは、従量電灯Aと従量電灯Bのどちらかをご選択いただける場合があります。

年間における、ひと月の平均ご使用量が800kWhをこえる場合は、従量電灯Aより従量電灯Bがお安くなることがあります。

関西電力 従量電灯B

※出典:関西電力 従量電灯Bについてご説明します

大型の冷蔵庫を使う飲食店の場合、従量電灯Bで契約されてるケースがほとんどかとは思いますが、まずは毎月ポストに投函される検針票をチェックして、ご契約中の契約がどのような形になっているのかを確認してみてくださいね。

【電子ブレーカー】そもそもブレーカーって何?

電子ブレーカー そもそもブレーカーって何?
弊社の主力事業として、多くのお客様にご利用いただき、電気料金削減に貢献している電子ブレーカー。
端的に言えば、

「電子ブレーカーを導入し、電力会社との契約を変更する事によって基本料金が削減できる」

※かなり掻い摘んでの説明ですので、詳しくは弊社HPか担当までお問い合わせください。
電子ブレーカー事業ページ
という事なのですが、そもそも「ブレーカー」っていったいどういったものなのでしょうか?

ブレーカーの役割

ご存知の方も大勢いらっしゃると思いますが、何事も基本から。
そもそもブレーカーとは、過負荷(電気製品の大量使用等)や短絡(電気配線がむき出しになになって、ショートする)などの原因で異常な過電流が流れた場合、屋内の配線や電気製品等を保護するため、電流を自動的に遮断する機械です。

こちらも分かりやすく言うと、「電気の使いすぎは良くないから、一定量以上電気を使ったら一時的に止めちゃうね」って事です。

そんな事はわかってますよというそこのあなた、問題です。

「では、通常のブレーカーは何を感知して電流を遮断するのでしょうか?」

いやいや、「電気」だろって思ったそこのあなた、ザンネン、不正解。
実は「電気」ではなく「熱」なんです。

熱動式ブレーカー

一般家庭に数多く設置されているこのブレーカーは、「電気」ではなく「熱」を感知して電流を遮断します。少し専門的な話をすると、「バイメタル式」とも呼ばれるこのブレーカーは、2枚の金属板を張り合わせた形状をしており、過電流による温度変化を感知し、金属がしなることにより電流を遮断する仕組みになっています。

アナログ的といえば語弊があるかもしれませんが、もっと電子技術の結晶みたいな機械やシステムをイメージしていませんでしたか?

話が長くなってきたので、今日はこのあたりで。
次回は、いよいよ「電子ブレーカー」についてのお話です。

仮想通貨で電気が変わる!?知られざる電気との関係 Vol.03

仮想通貨で電気が変わる!?知られざる電気との関係

何かと話題が尽きない仮想通貨ですが、以前に比べれば報道される規模や回数が少なくなってきたように感じます。

頻繁に起こる不祥事に、マスコミも視聴者も少し慣れてきてしまっているのかもしれませんね。

 

さて、前回では「マイニング」という作業が仮想通貨の世界で行われており、コレが電気代に影響するかも!?って所までお話ししました。

今回は「なぜマイニングが電気代に影響する可能性があるのか?」と言う所についてご説明したいともいます。

マイニングについては、前回の記事をご確認いただければ大まかにはご理解いただけるかと思います。

仮想通貨で電気が変わる!?知られざる電気との関係 Vol.02

 

マイニング大量の電気を消費する

この「マイニング」という言葉、そもそも「発掘」と言う意味で、その名の通り発掘に成功した人は少量ですが仮想通貨を得る事が出来ます。

しかし、この「発掘作業」ですが、最も早く見つけた1名のみ仮想通貨を得る事が出来る仕組みになっています。つまり、先着順なんですね。

発掘と言っても実際にはパソコンが作業をするのですが、パソコンを使う人の技術もさることながらパソコン自体の性能も影響されます。

 

時速300km以上もの速度でコースを疾走するF1レース。F1で使われる車の燃費は1リッターあたり2~4kmほどだそうです。

最新の軽自動車やハイブリットカーだとリッター30kmを超えてきます。

パソコンも同じで、性能が良くなれば燃費(使用する電気量)も悪くなってきます。

そして、このままマイニングを行う人口が増えると、以下のような事態に陥るかもしれません

 

増え続けるマイニングの消費電力

こうしている間にも、仮想通貨のマイニング作業を行う人は増え続けているようです。

そんななか気になったのが、以下のニュース。

北欧アイスランドでは今年、仮想通貨マイニングによる電力消費量が一般家庭における電力消費量を超えるようだ。
寒冷な気候と再生可能エネルギーが利用しやすい同国に仮想通貨マイニング企業が流入していることが主な原因だ。AP通信が今月12日伝えた。
※出典:コインテレグラフジャパン アイスランド 仮想通貨マイニング企業の電力消費が家庭消費を凌駕

 

もちろんアイスランドと日本では人口も消費電力も違うので一概に比較はできないのですが、AP通信社が記事として取り上げるレベルには事態が進んでいると言う事は間違いなさそうです。

このまま消費電力の増加が進めば、最悪地球温暖化の原因の一つであるCo2排出量も増加し影響を与えるのでは…といった意見も出ています。

恐るべし、仮想通貨…ですね。

 

マイニングに成功しても、赤字の場合も…

このように、かなりの量の電気を消費するマイニング作業。1個人が1台のパソコンを使ってマイニングを行う場合、経費を考えると赤字になる…なんて事も往々にしてあります。

パソコンの性能や算出時のご契約されている電力会社の料金にもよりますが、1ヶ月の間24時間パソコンを動かしっぱなしにすると800~1,000円ほどの電気料金がかかります。

マイニングにより、それ以上の金額が稼げないと、赤字に…と言うことなんですね。

 

さらに、最近ではマイニング専用の高性能なパソコンを用意し発掘を行う企業が増えており、1個人では採算が取れなくなっています。

このあたりが世界中でマイニングによる消費電力増加に一役買っている理由でもあるのですが。

世界の消費電力の増加については、以下の記事に詳しく掲載されています。

ビットコインの価格が上がり、需要が増えていくにつれて、ビットコインマイニングにかかる電力消費量も上昇
ビットコインマイニングは、すでに世界中の159ヶ国のそれぞれの消費電力量よりも多くの電力を消費していて、2018年の10月には、イギリスの総電力消費量をも凌駕するのではないかと予想されています。
※出典:COINPOST ビットコインマイニングの消費電力が世界159ヶ国の各消費量より多い現状

 

マイニングは、国内の電力事情にも影響を!?

このようなニュースが飛び交う中、日本国内の新電力事業者に仮想通貨採掘用の電力プランを打ち出す事業者現れました。

新電力ベンチャーのLooop(東京都文京区)が、たて続けに仮想通貨の採掘(マイニング)に関する発表をしている。
まず、9月27日に仮想通貨マイニング事業者向けの新電気料金プラン「マイニングフラット」を提供すると発表。そして、11月2日には仮想通貨取引所を運営するテックビューロ(大阪市)とマイニングソリューションを提供するクリプトマイニングジャパン(CMJ、大分県大分市)との3社で、マイニング事業に関する業務提携を発表した。
※出典:日経ビジネスONLINE 新電力Looopが仮想通貨「採掘専用電気」

 

先程お伝えした通り、マイニング専用のパソコンは非常に多くの電力を消費します。ですので事業としてマイニングを行う場合は中国など電気料金の安い国で事業を行う事が多く、電気料金の高い日本ではあまりマイニングに適しているとは言えない地域になります。

新電力ベンチャーのLooopの社長も、このプランで契約者数が大きく伸びる…なんてことは考えていないようですが、実際に国内でマイニングを行う業者にとっては魅力的なプランなのかもしれません。

 

現状は、このまま仮想通貨の普及が進めば…という話

最近の報道を見ると、仮想通貨の熱自体が少し冷めてきているようにも感じますが、ここまで普及してしまった仮想通貨が0になると言う事はありえないでしょう。

とはいえ、今日明日すぐに国内の電気料金に影響する…と言う事は無いかと思います。

 

しかし、少し近年のニュースを思い返してみると、マグロやウナギなどの海産資源が中国で食されるようになった結果、資源が減少し価格が高騰…なんて話もあります。

また、20年ほど前はレギュラーガソリンが100円近辺と言う時代もありました。こちらも世界中で原油の需要が増えたため価格が上昇した最たる例です。

 

今後新興国が成長していく過程で電力の消費量は間違いなく上昇するはず。それ以外にここまで消費電力が上昇する懸念材料がったら…

もしかしたら、近い将来電気代が上昇するようなことがあるかもしれませんね

待機電力対策は電気代の削減に有効的? その1

待機電力対策は、電気代の削減に有効的?

もう9月も半ばなんですが、暑い日が続きますね~

わが家でも扇風機はフル稼働。なんならエアコンを導入する日もあったり。

事務所でもエアコンがフル稼働で、女子社員とエアコンの温度設定でもめる日々が続いています(笑)

さて、エアコンを使うという事は電気料金が高くなるという事。

少しでも電気料金の削減になるネタはないかと探してみたところ…ありましたよ!!

そう、今回のテーマ、待機電力です。

環境省のHPによると、一般家庭での年間消費電力における待機電力の比率は約6%。

月1万の電気代が12カ月で12万。その6%なら年間7,200円

そこそこ馬鹿にならない金額にはなるのかな?

そもそも待機電力とは?

まずは基本も基本。待機電力って何かを調べてみましょう。

以下、wikiペディアの「待機電力」の項目です

待機電力(たいきでんりょく)あるいは待機時消費電力(たいきじしょうひでんりょく、Stand-by power)とは、コンセントに接続された家電製品が、電源の切れている状態でも消費する電力のこと。待機電力を多く消費する機器の代表的な例は、給湯器、エアコン、オーディオ・ビデオ機器、などである。

平成20年度(2008年度)の経済産業省 資源エネルギー庁の資料では、現在の一般家庭の平均的な待機電力量は全電力量の約6%としている(但し、待機電力の定義は明確ではなく、給湯器・冷蔵庫・電話機・タイマー予約時など、人が実際に使用していなくても必要な消費電力を含む場合があり、数値はその範囲により大きく変動する)。

待機電力は、家電製品の種類によって大きく異なり一つの機器で最大で10w程度消費しているが、機器によっては全く待機電力を消費しないものも多い。家電新製品(特に日本製)の消費電力は年々省エネルギー化が進み、使用時の電力だけでなく待機電力も低く抑えられている。

※出典:ウィキペディア 待機電力

と言った感じ。で、気になるポイントとしては

・6%という数字は、平成20年のデータであること

・日本製の家電は、年々待機電力が低下していると言うこと

うーん、少し怪しい匂いがしてきました。

待機電力は、実施しにくいものとしやすいものが

電気代のイメージ最近では、「エコモード搭載」なんて電化製品もあり、普通に使用するだけでも以前の製品とは比べ物にならないほど電気を消費しない商品が増えています。

もちろん消費量が少なくなったとはいえ、待機電力発生します。ということは待機電力を減らせば節電にはなるのですが、節電のためにHDDレコーダーに録画したい番組を録画できないのでは意味がありません。

逆に、春や秋などの過ごしやすい季節にエアコンをコンセントから抜いておくのは効果的なんて話も。

これは、単純に節電と言う観点だけでなく、「いかに利便性を損なわず、ストレスなく節電できるか」と言う点から考えた方がよさそうです。

次回、家庭でよく利用される電気機器を対象に、待機電力の数値と有用性についてお話したいと思います。

室温28度でも快適!?覚えておきたいクールビズ対策

室温28度でも快適!?覚えておきたいクールビズ対策
いよいよ夏本番がな今日この頃。湿度の高い不快な日々が続きますね。

以前、以前環境副大臣が、何とも面白い発言をしていました。

 

関芳弘環境副大臣は11日、首相官邸で開いた副大臣会議で、地球温暖化防止のため職場で軽装を促す「クールビズ」の設定温度の見直しを検討する考えを示した。
関氏は冷房時の室温28度という基準について「実はかなり不快だ。無理があるのではないか。科学的知見を加えるよう検討する」と述べた。

 

※出典:環境副大臣、クールビズ室温「28度は不快」 日本経済新聞社HP

 

いやいや、貴方達が「室温は28度」っていってたんでしょーが!?

と、思わず突っ込んでしまいましたよ(笑)

※ちなみに翌日、環境相が「28度には根拠がある」と火消しにを頑張っていました(笑)

 

夏場になれば、地下鉄の車内で震えてる女性もいるし、場所によっては滞在するだけで汗をかくような商業施設もあります。

法的な拘束力はないですし、順守するかどうかも自己判断なクールビズの「冷房温度28度」ですが、冷房の設定温度を上げれば節電になるのは間違いありません。

相変わらず暑い日が続く今日この頃。今回は28度で過ごしにくい室内で、少しでも快適に過ごす秘訣をお教えします。

 

室温も大事だけど、湿度にも注意

お風呂の脱衣場、お湯を沸かしている最中の台所。この時期まだエアコンをつけている方は少ないかと思いますが、風呂場や台所で不快な気分になったことはありませんか?

湿度が高いと、同じ室温でも体感温度も高くなり、不快に感じるようになります。よって、エアコンの除湿機能や換気を行い、室内の湿度を下げてあげるのが効果的です。

 

また、汗をかくことにより人間は体温を調節していることは皆さんご存じのとおりですが、湿度が75%以上になると汗が蒸発しにくくなり人間の体温調節機能がうまく働かなくなることもあるのだとか。

最悪室内にいても「熱中症」なんてことにもなりかねないので、室内の湿度にも十分気をつけてくださいね。

 

扇風機を有効に活用

銭湯で脱衣所はエアコンが効いているにもかかわらず扇風機を置いているお店がありますよね?

冬場で風が強いと、気温の割にすごく寒く感じたりすることがあるのは皆さんも経験があるはず。

これは、実際に室温(気温)が下がっているのではなく、風が体に当たることにより体感温度が下がることが原因なのです。

 

また、室内の空気を循環させることにより、室温を下げる効果も期待できます。

電気代も比較的安いし本体も数千円から購入できる扇風機。オススメです。

 

ネクタイを外すと、体感温度が2度ダウン!?

そもそもクールビズで室温を28度にという話についてですが、先日の環境相の話より、

山本環境相は設定温度について、クールビズを始めた当時のオフィスの室温が平均26度で、ネクタイの有無で体感温度が2度変わるとの研究結果を基にしていると説明。労働安全衛生法などに努力義務として明記してあるとも語った。

 

※出典:環境相「クールビズ、室温28度には根拠ある」 日本経済新聞社HP

 

と言うのが根拠(らしい)です。

 

つまり、室温28度の屋内でネクタイしてたら…そりゃ熱いですよね。

会社によっては、ノーネクタイは難しいという職場もあるでしょうし、1社員レベルでは中々難しいのかもしれませんが、服装による温度調節はクールビズの基本ですよ。

 

 

ネットで「冷房28度」と検索すると、結構ネガティブな記事をよく見かけるんですよね。

室内でも熱中症になる可能性が!?とか、業務効率が低下する!?とか。

節電も大いに結構なのですが体調管理には十分に気をつけて、適度にエアコンを利用してくださいね。

【電気料金削減】夏到来!?エアコンを上手に使って節電対策!!

エアコンを上手に使って節電対策!!大阪では連日の最高気温が30度越え。なんなら35度も超える日も
多々。ただでさえ原油価格の上昇で過去にないくらいの高騰が続く電気代ですが、こう暑いとどうして電気使用量も増えてしまいますよね。

ちなみに我が家は妻と5歳と2歳の息子の4人暮らし。猫がいるので外出中も軽くエアコンや扇風機をつけたりしているのが電気代上昇の一つの要因でもありますが。家庭にもよりますが、エアコンの電気代は月の50%をも占めることもあり、節電を考えるならまずはエアコンについて考えてみるのはいかがでしょうか?

1.フィルターをこまめに掃除

先日実家の母から電話が。「エアコンが全然冷えない」との事で見に行ってみると…えぇ、それはそれはホコリとヤニに塗れたエアコンのフィルターが…
結婚を機に実家を出た私が使っていた部屋なんですが、そりゃ2年も掃除してなきゃ汚れたい放題ですよねぇ。

すぐに掃除に取り掛かりましたが、体感的に間違いなく冷えが良くなりました。単純に 温度設定を上げる=節電 となるわけですが、エアコン自体にかかる負荷も軽減されますので手軽にできる節電としてはすぐに試されることをお勧めします。

メーカーでは、大体1週間に1度はフィルターの掃除して下さいとの事ですが、少なくとも夏・冬が本格的に始まる前に1度は掃除しておきましょう。

2.意外と盲点、室外機

マンションやアパートですと、エアコンの室外機をベランダに置かれている方が多いかと思います。一度取り付けてしまったら放置しがちな室外機も。気をつけるべきポイントが多々あります。

室外機が直射日光に当たっている

実は室外機は室内の熱を室外に放出する役割があるのですが、室外機に直射日光が当たると室外機が高温になり、熱を放出するのに余分な電力が必要となります。吹き出し口を塞がないような形で、直射日光を遮ってあげましょう。

室外機の前に物を置いている

逆に日光を遮ろうとして室外機の周りを囲ってしまうのは逆効果。風通しが良くなければスムーズな排熱が行われず、結果的に冷房効率が悪くなってしまうので要注意です。

室外機が汚れている

汚れているからダメ!!というわけでもないのですが、室外機の排熱がスムーズにできることが節電に繋がりますので、やはりシーズンに入る前には一度確認しておいた方が良いでしょう。


※室外機の役割については、ダイキンさんのHPに詳しく書いていますのでそちらもご参照ください。
ダイキン工業株式会社

3.そもそも室温をあげない努力を

いやいや、暑いからエアコンつけるんでしょ?と、ツッコミが入りそうですが(笑)当たり前の話ですが、室温35度の部屋と30度の部屋では、同じ設定温度まで室温を冷やすまでに消費する電力が違います。エアコンの消費電力は、電源を入れて始動した時に一番消費されるので、ここを抑えるだけでも節電に効果があります。

窓からの直射日光を防ごう

室温の上昇は、窓からの日光によるものが大きく影響されます。カーテンやブラインド等で日光を遮断してあげると冷房効率が良くなります。

熱い空気を外に逃がそう

エアコン動作時に限ったことではないですが、扇風機を開けた窓に向けてあげると室温の低下に効果的です。また、風通しは気圧に影響されますので、部屋中すべての窓や換気扇をつけるよりも、まっすぐ一本の道を通すように、直線上にある窓を2か所開けてあげると風通しが良くなります。

4.最後はエアコンの使い方

設定温度は「28度」に

大体の役所関係の施設は、エアコン温度が28度に設定されているようです。これは2005年の夏、国がクールビズを呼びかけた際に「室温28度」という目安が掲げられたのが原因だそうです。暑がりの私は28度ではまだ暑いと感じてしまいますが、扇風機などを併用することにより想像以上に快適に過ごすことが可能です。

こまめなスイッチのオンオフは厳禁

先程もお伝えしましたが、「電源を入れ始動する時」が一番電力を消費します。一度お部屋が冷えるとあとは設定温度をキープするだけですので、あまり頻繁に電源を切るのはよくなさそうです。

いっそのこと買い換えてしまう

10年以上前に購入したエアコンをずっと大事に使われているあなた。そろそろ買い替え時じゃないですか?使用頻度にもよりますが、15年前のエアコンと最新のエアコンで社、年間18,000円も電気料金が変わるケースがあるそうです。安い買い物ではないので気軽に買い替えとはなかなかいきませんが、一つの方法論として検討の余地はありそうです。

 

いかがでしたでしょうか?みなさんも上手にエアコンを利用し、快適かつ安全な節電ライフをお送り下さい。

なお、今回の記事は一般家庭向けの内容になっております。
事務所や工場、店舗のエアコンについては、電子ブレーカー及びエアコン・冷凍機用省エネシステム ACSを導入していただくことにより大幅な電気料金の削減が見込めるケースがありますので、そちらをご検討下さい。


電子ブレーカー/エアコン・冷凍機用省エネシステム ACS

【電気代削減】巷を騒がせる電気自動車。その電気代は!?

【電気代削減】巷を騒がせる電気自動車。その電気代は!?

環境に優しいと言われているEV(電気自動車)車が、世界中で普及の兆しをみせています。

イギリスとフランスは、2040年までにガソリン車・ディーゼル車の生産・販売を禁止する計画を発表しました。

今後どれだけ電気自動車が普及するかはわかりませんが、1つの時代の流れである事は間違いなさそうです。

 

さて、そこで気になるのが電気自動車の「電気代」

地球にやさしい事も重要ですが、我われ一般庶民にしてみたら「電気自動車にしたらガソリン代と比べてどれくらい電気代がかかるの?」と言う点の方がより身近な疑問点ではないでしょうか?

というわけで、今回は電気自動車の電気代についてお話したいと思います。

 

そもそも電気自動車とは?

さて、あなたは国産の電気自動車と言われて、どのメーカーの何という車種を思い浮かべますか?

もしかしたら、「トヨタのプリウス」を想像される方が多いのではないでしょうか?

まずは今回取り扱う車の種類について、簡単に説明したいと思います。

 

HV(ハイブリット)

ご存知の方も多いかと思いますが、「プリウス」は電気自動車(EV)ではなく、ハイブリット車(HV)と呼ばれています。

ハイブリットとは異なる仕様のものを組み合わせると言う意味。

自動車(プリウス)だと、エンジン(ガソリン)とモーター(電気)をどちらも使ってますよーって事です。

通常のプリウスですと、電気自動車のように車にコンセントを刺して充電なんて作業も必要ありません。

よって、今回の調査からは対象外となります。

 

PHV/PHEV(プラグインハイブリット)

プリウスにはプリウスPHV(プラグインハイブリット)というグレードがあり、こちらは電気自動車のようにコンセントで充電する事が可能です。

短い距離なら電気だけで走行できるので、街乗りや通勤用の車の燃費向上に貢献している車種になります。

こちらの方がより電気自動車(EV)に近い形となりますが、ガソリンも使用しますので厳密にはEV(電気自動車)とは別の車になります。

 

EV(電気自動車)

今回電気代を計算するのはこちらのEV車(電気自動車)になります。

純粋に「電気だけで動く」自動車で、純電気自動車(BEV)と呼ばれる事も。

国産車ですと以前は日産・三菱の2社からのみ販売されていましたが、テスラ社の普及もあり今ではトヨタやスバル、マツダといったメーカーもEV車を製造・販売しています。

 

今回の記事では、知名度的にも高そうな日産「リーフ」の例でお話ししたいと思います。

 

公式HPによる電気代の算出

日産のHPでは、EV車とガソリン車で燃費がどの程度違うのか簡単に計算できるシュミレーターを提供しています。

今回はこちらを元に燃費の計算をしてみましょう。
※出典:NISSAN 充電費用シミュレーター

 

ガソリン車で月1,000km走行したら(公式)

●例:燃費を14km/L ガソリン代をリッター170円で計算
走行距離 ÷ 燃費 × ガソリン代

1,000km ÷ 14km/L × 170円/L = 12,143円

 

この比較は車種やグレードの指定が無いのでコメントしづらい部分もあるのですが、コンパクトカーのグレードでのカタログ上の燃費は売れ筋のもので20km/Lあたりでしょうか。

実際にカタログ通りのスペックが出るわけないので、リッター14km走ると言うのは妥当かもしれませんね。

しかしガソリン代、本当に高くなりましたね…

 

電気自動車で月1,000km走行したら(公式)

●例:燃費を6km/kWh 電気代を1kWhあたり30.00円で計算
走行距離 ÷ 燃費 × 電気代

1,000km ÷ 6km/kWh × 31.00円/kWh = 5,376円
参考:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会算出の電気代目安単価は31円/kWh。
 

単純に価格だけを見ると2倍以上の差がついていますね。かなりお安く感じられます。

電気自動車の燃費については正直乗った事が無いので何とも言えないのですが、通常この手のカタログスペックは実際に走行した時より良い値を掲載していますので、正直な所もう少し悪い値になるかと思います。

また、今回は充電を100%自宅で行ったと仮定し算出した値です。外出先で充電した場合は別途費用がかかりますので、実際にはここで算出した数値以上の電気代が発生する可能性が高くなります。
 

ちなみに年間ベースで計算すると

(12,143円 - 5,370円)× 12 = 81,276円

の燃料代削減になるとのことです。

月に1,000km走行という設定が多いか少ないかはさておき、数値的には魅力的な値と言えるかもしれませんね。

仮想通貨で電気が変わる!?知られざる電気との関係 Vol.02

仮想通貨で電気が変わる!?知られざる電気との関係

最近は仮想通貨関連の報道も幾分落ち着いてきたようにも見えたのですが、先日タリアの仮想通貨取引所BitGrailからアルトコインの一種であるNano(XRB)が流失する騒ぎに。

被害額はNano 1700万XRBと、直前の価格1250円/XRBで換算すると約211億円という途方もない金額が損害にあったとのこと。

あまりに桁がおおきすぎてイマイチ実感がわきませんが、まだまだ仮想通貨業界は報道各社をにぎわせそうですね。

 

さて、いきなり脱線から入ってしまいましたが、今回も仮想通貨と電気のお話です。

いきなりですが、みなさん「仮想通貨のマイニングってご存知ですか?

実際に仮想通貨を取引している人でも、「マイニング」をご存じない方は多いのではないでしょうか?

 

実はこのマイニング、私達の電気料金に影響与えるかもしれない…というのが今回のテーマになります。

 

仮想通貨のマイニングとは?

この記事は電気業界の話を取り上げるのが目的ですのであまり詳しくは書きませんので簡単に説明しますね。
(本気で説明するとそれだけで1記事は楽に書けちゃいますので)

 

BITコインを始めとする仮想通貨は、通貨の発行や取引に必要である国や銀行といった中央機関が存在しません。

本来通貨とは、国や銀行の信頼を担保に発行され、価値のあるものとして認識され・流通します。

また、流通する通貨の数量も、国や銀行がコントロールしています。

 

しかし、仮想通貨には中央機関は存在ないため、このままでは誰がどれだけの仮想通貨を保持し、いつ使ったのかがわかりません。

ですので仮想通貨では、通貨の入出金を記録する取引台帳をインターネット上で分散し保存。非常に多くの人々(パソコン)が取引台帳を管理する事により仮想通貨取引の整合性を保つような仕組みが導入されています。

この台帳に取引情報を追記し、整合性を合わせる作業を「マイニング」と呼ばれています。

 

マイニングについては、以下のページに詳しく書かれていますので、興味のあある方はどうぞ

※出典:bitFlyer
ビットコインを生み出す採掘(マイニング)

 

実はこの「マイニング」個人でも参加する事が可能なんですが、なんとお金になります。

取引台帳に追記することに成功した場合、少量の仮想通貨を貰える仕組みになっており、例えばBITコインの取引台帳に追記出来た場合、BITコインが貰えちゃうんですね。

 

ここに目を付けた企業は以外に多く、GMOやSBI、DMMなどの大手企業が新たなビジネスチャンスとしてこぞって参入しています。

これは国内だけの話ではなく世界的にも広がっている話で、日本国内についてはむしろ遅いくらいの状況です。

さて、ここまで「電力」なんて言葉はまったくでていませんね(笑)

 

しかし、このマイニングを行うのに世界中で莫大な電力が消費されていると言うニュースが飛び込んできました。

次回はこの辺りについてお話したいと思います。

仮想通貨で電気が変わる!?知られざる電気との関係 Vol.01

仮想通貨で電気が変わる!?知られざる電気との関係

仮想通貨。最近のニュースで耳にしない日は無いのではないでしょうか?

昨今のBITコインが乱高下したニュースや、コインチェックの580億円相当の流出事件、フェイスブック社の仮想通貨慣例事業者の広告禁止など、毎日何かしらのネタが特に意識しなくても入ってくるような状況です。

一見まったく関係の無いように思える仮想通貨と電気。ところが最近のニュースをよーく見て見ると、意外な所で関係があったりする記事も見受けられます。

今回は、皆さんが知らない仮想通貨と電気の関係をお伝えしたいと思います。

Coincheckでんき

約580億円もの仮想通貨を流出させた仮想通貨取引所、Coincheck(コインッチェック)皆さんも名前くらいは聞いた事があるのではないでしょうか?
以前は「出川哲郎さんがCMをしている」ので、ご存じの方も多いかと思います。

なかなかインパクトのあるCMを流していたCoincheck(コインッチェック)ですが、なんと新電力事業にも参入していたようです。

Coincheckでんきの概要

ここで、簡単にCoincheckでんき概要を説明すると

1:決済方法に仮想通貨のBITコインが使える

もちろん専用の口座開設等若干面倒なことはあるようですが、現金ではなくBITコインで毎月の電気代を支払う事により、1~7%ほど電気料金が安くなるようです。

2:月額利用料に応じて、BITコインでキャッシュバック

電気料金や支払い方法は今までと同じですが、利用料金に対して1~7%ほどビットコインでのキャッシュバックが受けられるプランです。

これら2つが軸になっているようです。

確かに今話題の仮想通貨であるBITコインが電気を利用するだけで貰えるなら、魅力がある商品かもしれませんね。

しかし、先日以下のようなニュースが報道されていました。

コインチェックの仮想通貨流出が、電気料金の支払いに飛び火した。

「NEM」およそ580億円相当が流出した、仮想通貨取引所のコインチェックは、電気料金のビットコイン決済を停止すると発表した。

※出典:FNN コインチェック問題 さらに飛び火

丸紅グループと提携しているようですし、潜在的なニーズも多そうな商品でもあるのでこれだけの不祥事を起こしてもなかなか停止とまではいかないのでしょうね。

以前はCoincheck社の仮想通貨は出金が出来なくなっている時期もありましたが、現在は問題なく出金することが可能なようです。

世界はキャッシュレスの時代へ

最近の世界情勢では、高額の紙幣の発行を抑制する流れが加速しているようです。

日本ではまだまだ現金で買い物をする人が大多数かと思いますが、クレジットカードや電子マネー等、着実にキャッシュレスの時代は近づいてきていると思われます。

今回の仮想通貨流出事件は、システムや法制度・業界ルールの整備等市場が未成熟なために発生したものであり、今後は少しづつではありますが安全性は向上し、普及もしていくかと思います。

今後は「円」だけでなく、色々な仮想通貨で電気代を支払うのが当たり前の時代が来るかもしれませんね。

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