予想はしていましたが、やはり素早い対応でしたね~
先日関西電力が大浜原発の稼働に伴い電気料金を値下げすると言う情報をお伝えしましたが、発表から1月きもたたないうちに大阪ガスが反撃。
大阪ガスは、7月より自社で提供する電力自由化の料金を値下げすると発表しました。
●大浜原発稼働による関西電力の値下げ記事はこちら
大阪ガス、関西電力に対抗し値下げへ
以下、メディアからの情報です
大阪ガスは5日、7月1日から電気料金を値下げすると発表した。
4人家族をモデルとしたケース(月間使用量370キロワット時)では4.6%の値下げとなり、使用量が多い家庭ほど割安になるよう設計した。
関西電力が大飯原発3、4号機の再稼働によって7月から家庭向け中心の規制分野で4.03%値下げするのに対抗した。
あれ、先月NHKの情報だと、関西電力の値下げは一般的な世帯で約5.36%の値下げだったと思うんですけど…
正直この辺りは情報を出す側が有利になるように計算しているかと思うので細かい数値はあまりあてにならない事が多いのですが。
ただ、大阪ガスの発表としては、「7月からの電気料金の値下げは、関西電力より大阪ガスの方が値下げしますよ。」と言いたいようです。
実際問題、大阪ガスは関西電力が値下げを発表する前までは電気料金の優位性を確保していましたが、大浜原発がらみの値下げで立場は逆転。
このままではまずい…と言うのが大阪ガス経営陣の判断なんでしょうね。
関西電力・大阪ガスの価格抗争の歴史
対象年度 | 関西電力 | 大阪ガス |
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平成28年4月1日 | 電力自由化で大阪ガスが参入 | |
平成28年12月27日 | 大阪ガスより安い料金プランを発表 | |
平成29年1月5日 | 関西電力より安いプランを発表 | |
平成29年1月12日 | 料金プランの改正で値下げへ | |
平成29年4月1日 | ガス自由化に関西電力が参入 | |
平成29年度7月6日 | 高浜原発稼働で電気料金値下げを発表 | |
平成29年度7月14日 | 電気料金の値下げを発表 | |
平成30年度5月28日 | 大飯原発稼働で電気料金値下げを発表 | |
平成30年度5月31日 | 電気料金の値下げを発表 |
これを見ると、関西電力のプランに大阪ガスが対抗しているって気もしますね。
しかし、制度上しょうがなかったとは言え、関西電力は電量自由化のおかげで大阪ガスにかなりの顧客を奪われてはいるのですが。
ちなみに東京電力関連会社である東京電力エナジーパートナーも関西電力圏内の電気料金を値下げする方向で検討に入ったとのこと。
消費者にとってはありがたい限りですが、関西電力自体は難しい舵取りが続きそうですね。