簡単にできる、エアコンが占める電気代の計算方法

簡単にできる、エアコンが占める電気代の計算方法
ここ最近年々熱くなっているような気がしませんか?

まだ6月なんですけど、最近は平気で最高気温は30度を超える地域がちらほらと。

下手すれば熱中症になることもあるかもなので気を受けてくださいね。

そんな中これから猛暑の夏に向けて気になるのがエアコンによる電気代の増加。この時期、自宅やオフィスの電気代の大部分を空調機が占め、場合によっては電気代が前月比で倍になってしまう事も。

ただでさえ高い電気代。ご利用中のエアコンが一体どれくらい電気代を使っているのか気になりませんか?

今回は概算ではありますが、ご利用中のエアコンの消費電力を元に、月額の電気代がどれくらいかを計算する方法をお伝えします。

エアコンの対応畳数ごとににおおよその電気代をまとめてみたので、そちらも参考にして下さいね。

エアコンの電気代の計算方法

さて、まずはご使用中のエアコンの取扱説明書をご準備下さい。

無ければ型番さえわかれば、インターネットで取扱説明書がダウンロードできる事が多いので調べてみてください。

あまり古いと、見つからない可能性もあるんですがね。

期間消費電力量から電気料金を計算

さて、取扱説明書の後半に「仕様」と書かれた場所があるかと思いますが、そちらに期間消費電力量という項目があるかと思います。

この値を利用すれば、大まかではありますがエアコンでかかる年間電気料金を知る事が出来ます。

期間消費電力量とは(社)日本冷凍空調工業会が策定した、一定の条件下でエアコンを動作させたときのおおよその消費電力量の目安です。

期間消費電力量について詳しくは、下記のページをご覧ください。

https://www.jraia.or.jp/product/home_aircon/e_saving_energy.html
※(社)日本冷凍空調工業会 HP

期間消費電力量を使った電気代の計算式

以下が期間消費電力を使った計算式になります。1kwあたりの電気料金については、東京都の従量電灯プランを参考にしています。
期間消費電力量 × 1kWhあたりの電気料金
●例:期間消費電力:717kw 1kwあたりの電気料金が26.00円の場合
717kw × 26.00円 = 18,642円

 

消費電力量から電気代を計算する

期間消費電力量を使った計算では、年間の電気料金の計算になり、夏場だけの電気料金を計算することはできません。

よって、一定の特定の期間のみの電気代を計算するためには、この方法でも計算できません。
※新品でエアコンを購入する際には比較対象として非常に役に立つかと思います。

ここで再度取扱説明書をご覧ください。スペック(仕様)のところに「消費電力」という項目がありませんか?

恐らく、冷房使用時と暖房使用時にわかれて記載されているかと思います。

これは単純に冷房なら冷房運転時の消費電力と言う事なのですが、この値を使いおおよその電気料金を計算することが出来ます。

消費電力を用いた電気代の計算式

消費電力量 × 1kWhあたりの電気料金
●例:消費電力:590w 1kwあたりの電気料金が26.00円の場合
590w × 26.00円/kw = 15,34円
この値が、1時間エアコンを利用した場合の電気代の目安になります。

エアコンのタイプ別電気料金の概算

以下、対応畳数別に消費電力・電気代をまとめてみました。

エアコンの対応畳数 消費電力 電気代/時 電気代/日 電気代/月
6畳用エアコン 590w 15.3円 183.6円 5,508円
8畳用エアコン 770w 20.0円 240.0円 7,200円
11畳用エアコン 890w 23.1円 277.2円 8,316円
15畳用エアコン 1,720w 44.7円 536.4円 16,092円
  • エアコンは全て同じメーカーの売れ筋の物で比較
  • 1日12時間、1月は30日で計算

実際に、自宅の電気代と比較してみると?

ここで、自宅の夏場の電気代と比較してみましょう。

この記事を書いた時点ではまだ8月分の請求が来ていないので、昨年のデータを元に比較します。

  • 6月分:4,530円
  • 7月分:8,126円
  • 8月分:8,943円
  • 9月分:4,633円

自宅は妻と二人暮らし。妻はエアコンが苦手なので、電気代がかなり安く抑えられています。

とは言うものの、夏場になるとエアコンを使う機会が増えるので、大体4,500円ほど電気代が上がっています。

消費電力より、わが家の電気代を計算

この当時、まだ妻は働いていて日中は基本職場。大体僕が帰宅する1時間前には戻ってるようです。

1階には15畳用のエアコンが1台。2階には8畳用のエアコンが2台。

15畳用は1日7時間ほど稼働。8畳用は2台で8時間ほど稼働します。

これを踏まえ、わが家のエアコンでかかった電気代を計算してみましょう。なお、わが家の1w当たりの電気代は、29.26円/wで計算しています。

  • 15畳用: 50.3円 × 7時間 × 30日 = 10,563円
  • 8畳用: 22.5円 × 8時間 × 30日 = 5,400円
  • 合計: 15,963円

うーん、結構な金額のずれがありますね(笑)

もちろん電気料金が違うので誤差が出るのは当たり前ですが、誤差分を計算したとしても15畳用で1,500円、8畳用で600円ほど。

差額を差し引いたとして約14,000円。実際の電気代が4,500円くらい(のハズ)なので、ざっと3倍くらいの差になります。

消費電力による電気代計算時の注意点

ここで注意事項が1つ。

消費電力とは常にその電力を消費し続けるのではなく、使用する環境や設定温度により大きく異なります。

メーカーのHPにも記載されていますが、厳密に「あなたの家のエアコンは、○○時間使ったら○○円ですね」と、正確な電気料金を出すのはほぼ不可能です。


上記の電気代の計算で用いた「消費電力」とは、エアコンの性能をフルに使い、最大出力で電気を使い続けた場合の電力になります。

実際にはそのようなケースは無く、消費電力で示された値より低い数値で電力を消費しているのが実情です。

例えばパナソニック社製のエアコンの取扱説明書には、「定格消費電力」という記述があり、そこには425w(110~780)といった記述がなされています。

この425wという値は実際に消費する電力の目安で、110~780wまで使用状況によって消費電力は変動しますよ~という意味になります。

メーカーによって仕様の記載方法は様々ですが、電気屋さんにあるカタログには上記のような数値で掲載している場合がありますので一度確認してみるのもいいかもしれませんね。

これらの点を踏まえたうえで、あくまで1つの目安として計算していただければ…と思います。

 

一度ご自宅の電気代について計算されてみてはいかがですか?

思わぬ電気代削減につながるかもしれませんよ?

【電子ブレーカー】こんなトラブルに要注意!! トリップ編

トラブルに要注意!! トリップ編
今までのシリーズでは、電子ブレーカーの有用性についてご説明しましたが、今回は趣向を変えて、導入の際に気をつけていただきたい点についてお話したいと思います。

さて、タイトルにある「トリップ」ですが、これは「遮断」つまり、「ブレーカーが落ちる」という事です。主開閉器契約では、予め使用する電気容量を決めて電気を使用するわけですが、この契約容量を超えてしまうと「トリップ」つまり、「ブレーカーが落る」わけです。

私共が電子ブレーカーを設置したお客様の中には、今のところこういった事例は発生しておりません。しかし、実際問題インターネットで検索してみると、電子ブレーカー設置後にブレーカーが「落ちる」事は現実として起こっているようです。

なぜ、電子ブレーカーが「落ちる」のか?

一番大きな原因としては、事前調査が不十分な場合、もしくは販売側の経験不足といった事でしょうか。解りやすい例では、季節変動を考慮していないケースや、設置先の繁忙期を考慮していない等、事業者側の経験不足が挙げられます。

調査不足の原因1:季節を考慮していない

一番わかりやすい例が、季節による電力消費の増減に対して読みが甘い事があげられます。私達にとっては基本中の基本なのですが、夏場・冬場のエアコンの使用量の増加等本来ならばもっとも解りやすい事案にもかかわらず、解りやすいがゆえに業者もチェックが甘くなってしまう事があるようです。

調査不足の原因2:設置場所の聞き取り不足

特定の時期に生産量が増加する工場等、設置先の施設により電気の使用量は様々です。そういった個別案件に対して事業者側が「恐らく、こういう値になるだろう」という推測で話を進めるのであはなく、設置場所の責任者の方にしっかりとヒアリングを行う事も非常に重要です。

電子ブレーカー本体の品質

最近は安価な海外産ブレーカーも多く流通しているのが実情です。海外産がすべて悪い!!というわけではありませんが、現場の人間に言わせると、国内産と比べ粗悪な商品が多いのも事実です。もちろん、ブレーカー本体が安ければ導入時のコストが安くなるというメリットもあります。まぁ、実際に安く売るかどうかはメーカーの卸値ではなく販売会社の価格設定の方が大きいのですが…

当社では、国内で実績のある株式会社ジュエルシステム社の電子ブレーカーをお勧めしております。他のメーカーはOEMとして販売意をしている企業もある中、国内の自社工場で生産しています。また、ISO9001:2008(品質)・ISO14005(環境)を取得しているあたりも信頼のおける企業である証拠と言えるでしょう。さらに、一般社団法人 電気安全環境研究所のJET認証を取得。電気用品安全法を順守し第三者認証機関による品質管理が行われている証拠であるJET認証だけではなくPSEマークも取得。弊社が株式会社ジュエルシステム社の電子ブレーカーを採用する大きな理由の一つとなっています。

国産なので万が一の故障の際にも迅速な対応が可能でありますが、今のところ当社では故障したケースが無いのでわかりません(笑)

冒頭でもお伝えしましたが、電子ブレーカーは上手に利用すれば電気代を大幅に削減できる可能性があるのは事実です。必要以上に警戒するのではなく、正しい知識を身に付け、上手に電気代削減に役立てていただければ幸いです。

電気代について知る その2【燃料調整費】

電気代について知る その2【燃料調整費】

ご自身の電気代の明細について、正しく知ってもらおうと言うテーマの第二弾です。

前回の記事では、再エネ促進賦課金をご紹介しましたが、今回は「燃料調整費」についてご説明します。

ちなみに、前回の「燃料調節費」については以下のリンクからどうぞ。

電気代について知る【再エネ促進賦課金】

 

検針票

さて、前回でもお見せしたわが家の電気代の明細です。

画像の下の方に赤枠で記載している部分、燃料費調整額コレが今回のテーマとなる「燃料調節費」です。

 

燃料調節費とは?

わが家の電気代だと、8,789円のうち301円を占めるこの費用。いったいどういったものなのでしょうか?

経済産業省 資源エネルギー庁のHPを見ると、以下のような説明があります。

燃料費調整制度は、事業者の効率化努力のおよばない燃料価格や為替レートの影響を外部化することにより、事業者の経営効率化の成果を明確にし、経済情勢の変化を出来る限り迅速に料金に反映させると同時に、事業者の経営環境の安定を図ることを目的とし、平成8年1月に導入されました。

平成28年4月以降は、旧一般電気事業者の小売部門(みなし小売電気事業者)の特定小売供給約款における契約種別ごとの料金に適用することとなっている。

※出典:経済産業省 資源エネルギー庁HP

これだけではなかなかわかりにくいですよね。

要約すると、「石油・石炭・液化天然ガスを使って発電してるんだけど、これらの燃料コストは月によって変動するから電気代に反映させてね」という制度です。

そもそも電気の販売価格を変更する場合、電力会社は国に変更の旨を申請しなくてはなりません。もちろん申請から施行まではかなりの期間を要するため、毎月変動する燃料コストを電気代に迅速に反映させるため、このような制度が出来たのです。

 

どのような形で反映されるの?

燃料費調整制度では、該当する電気代の月の5か月前・4ヶ月前・3ヶ月前の燃料調達コストの平均を算出し、請求額の上乗せされます。

例えば5月分の電気代の場合、12月~2月の「石油」「石炭」「LNG」の調達コストの平均を算出、燃料調整費として請求されるわけです。

詳しい値は各電力会社のHPでも告知されていますが、おおよその金額を知るだけなら明細に記載されている値だけで十分だと思います。

 

基本的に調達コストは市場の動向と同じで「石油」の市場価格が上がれば燃料調節費も上昇しますし、逆に市場価格が下がれば燃料調整費も下落します。

年々電気料金が上昇している原因の1つは、この「燃料調節費」です。

電力会社が直接的な原因ではないとはいえ、電気代の上昇はなるべく控えてほしいものですよね。

覚えておきたい避難時における電気の対策

台風の中の通勤・通学

今年も梅雨の季節が近づいてきましたね。

ここ数年、梅雨の時期になあるとどこかしらの地域で天候不良による大規模な災害が発生しているのニュース等で見かけられた方も多いのではないでしょうか?

そんなわけで、今回のテーマは「避難」です。

災害時避難指示が出た場合、もしくは被災後に注意すべき点について、「電気」という観点からまとめてみたいと思います。

 

避難時はブレーカーを落とそう

避難時にはブレーカーを落とし、ガスの元栓も閉めてから避難しましょう。

そんな事をしたら冷蔵庫の中のものがダメになるじゃない!?

と、思われるのはごもっとも。しかし、二次災害を防ぐ意味でブレーカーを落とすことはとても重要です。

例えば水害により近辺が停電。翌日電気が復旧した場合、浸水した冷蔵庫に通電した結果、火災の原因になる…と言った事が発生します。

避難
避難時はまずは人命優先で安全を確保することが第一です。

しかし、可能であるのならその後の二次災害は避けるに越したことは無いですよね?

緊急時に無駄な時間を少しでも省くために、事前に室内のブレーカーの位置・操作方法を確認しておきましょう。

賃貸にお住まいの方は、ご自宅のブレーカーの位置を知らない方もいらっしゃるのではないですかね?

 

ブレーカーを上げるのは要注意!!

床上・床下に浸水した場合、通常は漏電ブレーカーが作動し、自動的にブレーカーが落ちるため感電するようなことはありません。

しかし、被災後自宅に戻られてからブレーカーを上げる際には要注意です。

当たり前の話ですが、水が引いてない状態では絶対にブレーカーを上げてはいけません。出来れば浸水している場合、水が引いた後電気工事士に確認してもらった方が安全でしょう。

また、水没した家電についてはそのまま動作させず、メーカーや販売店に確認してもらってからの方が良いでしょう。

 

可能ならば、家電は高い場所に避難を

洪水の場合、お使いの家電が水没すると故障してしまい使い物にならなくなるケースが多々あります。

人間とっさのときにはなかなか的確な判断が出来ないものですが、もし時間に余裕があるのであれば動かしやすい家電だけでも二階や高い所に移動させておく事をお勧めします。

わが家も避難する際、テレビとパソコン、AV機器など可能なものは二階に移動させてから避難しました。

 

水没した家電について、ネットでは「綺麗に掃除し、きっちりと乾燥させた後動けばOK」といった記事も見受けられます。

しかし、多量のゴミが内部に付着している事が多く、一時的には正常に動作しても後にショートし火災の原因になるような事があります。

万が一水没した家電は素人判断をせず、メーカーや販売店、電気屋等専門家に確認してもらった方が良いでしょう。

 

まとめ

こうやって見ると、「電気」と言う点のみで考えると意外と気をつけなければならない事は少ないように感じますね。

しかし、非常時は電気のことだけ考えていればいいわけではありません。

今回色々と調べた結果、平時にきっちりと確認・準備することが何より大切だなと実感させられました。

そういえばまた今週末も台風が接近しますね。何事もなければ良いんですけどねぇ。

電気代について知る【再エネ促進賦課金】

電気代について知る【エネ発電賦課金】

関西電力は、はぴeみる電というWEB上で電気料金の明細を確認できる便利なサイトがあります。

そういえば最近はアクセスしていなかった事を思い出し、久々にアクセスしてみることに。

少し大きめの画像ですが、コレがその明細です。(個人情報等、一部の情報は削除しております。)

 

検針票

はい、関西電力と契約している、わが家の電気代(5月分)の明細です。

前年度から+12.5%の使用量UP。子供が大きくなってきているし仕方がないかなぁ・・・という気もします。

とまぁ、わが家の家計の話は置いておいて、注目して頂きたいのがこちら

赤枠の部分、「再エネ促進賦課金」ですね。

消費税(相当額)799円よりも高い、1095円も取られてますが。
結構バカにならない金額なんですけど!?

皆さんももし検針票がポストに投函されているのであれば、明細を確認してみて下さい。

そこには「再エネ促進賦課金」の文字が記載されているかと思います。

※東電管内では「発電賦課金」という記載になっているかと思います。
ご契約されている電力会社により表記は若干異なるようです。

今日は、この「再エネ促進賦課金」についてのお話です。

 

そもそも、「再エネ促進賦課金」って何?

実は過去の電気代速報でも少しお話しているのですが、正式名称を「再生可能エネルギー促進賦課金」と言い、毎月の電気使用量とは別に徴収される費用です。

一口に再生可能エネルギーと言ってもその種類は様々。

メジャーな所で言うと、太陽光発電・風力発電。地熱やバイオマス(動植物を燃やした熱やガス化したものを利用)なんてものも。

これらの再生可能エネルギーはエコでクリーンな半面、発電コストが高いというデメリットがあります。

太陽光発電を導入されている方はご存知かと思いますが、太陽光で発電し、あまった電力は電力会社に買い取ってもらえます。

これらの買取金額に、再エネ促進賦課金は当てられているわけです。

ちなみにこの費用ですが、1kwあたりの金額が全国一律で決まっており、電気の使用量に比例して増減します。

 

太陽光発電を使ってないのに払わなきゃいけないの?

再エネ促進賦課金は、電気を利用する全ての世帯(工場等事業所も)が負担しなくてはなりません。

本制度を促進している経済産業省 資源エネルギー庁によりますと

再生可能エネルギーは一度発電設備を設置すると自然の力で繰り返し発電が可能です。
再生可能エネルギーの電気が普及すれば、日本のエネルギー自給率の向上に有効です。エネルギー自給率が向上すると、化石燃料への依存度の低下につながり、燃料価格の乱高下に伴う電気料金の変動を抑えるといった観点から、すべての電気をご利用の皆様にメリットがあるものだと考えています。

 

また、本制度によって買い取られた再生可能エネルギーの電気は、皆様に電気の一部として供給されているため、電気料金の一部として再エネ賦課金をお支払いいただくこととしております。

※出典:経済産業省 資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー

 

とのこと。

電力会社がどうこうというより国が国策として促進している事業ですので、この制度は当面維持されていくと考えるのが妥当でしょう。

仰られていることはすごく解るんですけどね。ただ、電気代が上がるのはやっぱり悲しい…

 

毎年上がり続ける再エネ促進賦課金

実はこの「再エネ促進賦課金」、毎年上がり続けてます。

制度のスタート時である平成24年からの価格推移を見て見ると…

対象年度 再エネ促進賦課金単価 標準家庭の負担額
平成24年度 0.22円/kWh 66円/月
平成25年度 0.40円/kWh 120円/月
平成26年度 0.75円/kWh 225円/月
平成27年度 1.58円/kWh 474円/月
平成28年度 2.25円/kWh 675円/月
平成29年度 2.64円/kWh 792円/月
平成30年度 2.90円/kWh 870円/月
平成31年/令和元年度 2.95円/kWh 885円/月
令和2年度 2.98円/kWh 894円/月
令和3年度 3.36円/kWh 1008円/月
令和4年度 3.45円/kWh 1035円/月
令和5年度 1.40円/kWh 420円/月
令和6年度 3.49円/kWh 1047円/月

※標準家庭の負担額は月の電気使用量を300kwとして計算

 

とまぁこんな感じで右肩上がりです(苦笑)

例外的に、令和五年度は原油価格の上昇による市場価格の高止まりの影響で、単年のみ再エネ賦課金単価が大きく下落しました。

しかし、2024年になると、きっちり以前以上の価格で大幅な値上げとなってしまいました。

 

令和6年度の再エネ促進賦課金は2024年4月1日~2025年3月31日が対象となります。

電気代速報でもお伝えしている通り、燃料費調節制度の上昇により毎月上がる電気代に加え、5月は冬場の消費電力がひと段落してくる時期。

真冬に比べて支払う量が減った電気代を見ると、あまり値上げされてるとは感じにくいのかもしれませんね。

事後よりも事前が大事!!防犯カメラの本当の役割

防犯カメラ
日本の安全神話が崩壊したと言われるようになった昨今、かつては店舗くらいにしか設置されていなかった防犯カメラですが、今では至る所で目にするようになりました。

銀行や郵便局といった金融機関はもちろんのこと、駅や商店街といった人の集まる施設、最近では一般家庭にも設置されているケースが少なくありません。

防犯カメラの普及については、未知なる犯罪に対する恐怖から導入を検討されるケースがほとんどですが、技術の進歩や普及率の向上により導入コストが低下した事も大きな要因と言えるでしょう。

ここで1つ皆さんにご質問です。防犯カメラは「犯罪や事件を映像として記録し、いざと言う時に証拠として使用する目的で設置」するだけではないと言う事を御存知ですか?

 

防犯カメラ設置における2つの役割

すでにお気づきの人も多いかと思いますが、防犯カメラの役割には以下の2つがあります。

 

1.犯罪が発時、証拠として映像を録画・保存するため

言わずと知れた、防犯カメラ本来の目的ですね。

最近のカメラは高性能化が進み、単純な画質の向上だけでなく視野角が広いカメラ(広範囲を録画できるカメラ)だったり夜間でも鮮明な映像が録画できる赤外線カメラなど、多種多様なカメラが生産されています。

一般家庭向けにも比較的安価なカメラが開発されており、導入されている家庭も徐々に増えつつあります。

 

2.抑止力として犯罪の発生率を抑える

例えば一般家庭で実際に犯罪の被害にあわれた際、カメラの映像は証拠として犯人の検挙や犯罪の立証に大いに役立つでしょう。

しかし、そもそも犯罪被害に合わなければ、それに越した事はありませんよね?

 

例えば貴方が空き巣に入ろうとする窃盗犯だとした場合、防犯カメラを設置している家と設置していない家、どちらに侵入を試みますか?

「防犯カメラを設置するくらいお金のある家だから、そちらを狙う!!」

なんて回答があるかもしれませんが、普通は楽に侵入できる家を選びますよね?

 

実際に犯罪に合うと、警察への届出や侵入経路である窓やドアが破損されている場合はそれらの修理費がかかります。また、「被害にあった」と言う事実は長く被害者と家族の心を苦しめるはずです。

 

一昔前ならそこまで気にしなくても良かった事かもしれませんが、もはや自分の安全は自分で守る時代になってきているのです。

 

抑止力としての防犯カメラ

犯人に防犯意識の高い家だと思われる事は、それ自体が抑止力として犯罪の発生率を低下してくれます。

少し古い記事になりますが、検察庁が発表したデータに、以下のようなものがありました。

警察庁は14日、全国の警察が2015年に把握した刑法犯件数(認知件数)は109万9048件(前年比9%減)で戦後最少だったと発表した。ピークだった02年(285万3739件)から約6割減少した。減少分の約9割は窃盗が占めており、少年犯罪が減ったことも影響している。警察幹部は「防犯カメラの増加など官民挙げた街頭犯罪対策の効果が出た」と話している。

※出典:毎日新聞 最少109万件 防犯カメラ普及、窃盗が減少 昨年・警察庁

 

防犯カメラはセキュリティー会社のサービスと違い、一度設置してしまえば電気代以外の月々のランニングコストは発生しません。

こういった事情も、一般家庭に防犯カメラが普及しだしている原因の一つかもしれませんね。

意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い2

あなたの照明、電気代はいくらですか?
前回の記事では、LED照明と蛍光灯について、主に光の性質と明るさの違いをご説明してきました。

記事を読まれた方はもしかすると、LEDに関してネガティブなイメージを持たれたかもしれませんね(笑)
さて、今回の記事でその疑惑は払拭できるのか!?

今回は、LED照明と蛍光灯について、主に金額・電気代の面から比較してみたいと思います。

※前回の記事はこちらから
意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い1

電気代の比較

実は以前書いた記事にLEDと蛍光灯の電気代の比較がありましたので、数値に関してはそちらを引用させていただきますね。
基本的には、同じくらいの明るさのあるLED蛍光灯と通常の蛍光灯の2種類を比較。1日10時間、30日間使用し続けた時の電気代を比較してみました。

LEDの月額電気料金

22.83円/kw(電気料金単価) × 10w(消費電力) × 300(点灯時間) = 68,490(電気代)

※電気料金は一番安いの第1段階として計算

蛍光灯の月額電気料金

続きまして、蛍光灯のケースを計算してみましょう。消費電力以外はLED照明と全く同じ値になります。

22.83円/kw(電気料金単価) × 18w(消費電力) × 300(点灯時間) = 123,282(電気代)

※電気料金は一番安いの第1段階として計算

よく見てみると、電気料金単価の項目は「kw」(キロワット)、計算式の中の消費電力は「w」(ワット)で表記されていますね。「kw」の「k」とは1,000という意味ですので、公式内の消費電力はkwに直すとそれぞれ1/1,000になります。

よって、それぞれの電気代を計算しなおすと

LEDの月額電気代:68円(小数点切り捨て)

蛍光灯の月額電気代:123円(小数点切り捨て)

差額にすると、55円。年間に計算すると660円くらいの削減になりますね。

電球自体の交換費用

LED照明の寿命は蛍光灯に比べて長いと言う事は周知の事実ですが、実際にどれくらい差があるかと言うと…

電球の種類 電球の寿命
LED電球 約40,000時間
蛍光灯 6,000~12,000時間程度

LED電球の寿命については実際に点灯して確認したわけではなく、加速劣化試験という手法を使い、機器に過度の負荷をかけ寿命を科学的に測定した値になります。

40,000時間にもなると、1日10時間づつ点灯したとして10.9年になりますから、さすがに通常の方法では寿命を測定することは難しいかと思います。

一方蛍光灯の寿命ですが、こちらも寿命が長かった場合は12,000時間とかなりの時間。LED照明と同じく1日10時間点灯し続けたとすると3.2年。

仮にどちらも寿命の限界まで使用し続けたとして、LED照明の方が約3.4倍長持ちすると言う事ですね。

寿命から交換費用を計算してみると?

とあるNET通販サイトにて調べたところ、大手国産メーカーのLED蛍光灯と蛍光灯の売れ筋商品の値段を比較してみまました。

電球の種類 金額
LED ¥4,350(税込)
蛍光灯 ¥2,300(税込)※2本入り

メーカーによってかなり差はあるでしょうし同じ商品でもお店によって値段が違うので、今回は同性能程度の商品で同一ショップの価格を参考にしました。

ちなみにどちらも国産の大手メーカーの製品にて比較しています。

仮にLED電球の寿命と同じだけの期間蛍光灯を使用する場合、蛍光灯は4回交換しなくてはなりません。よって、

¥2,300 ÷ 2(2本入りのため) × 4本 = ¥4,600

交換費用と言う点だけ考えると、¥300ほどLEDに軍配が上がるようです。

ただしこれは国内大手メーカーのかなり高いLEDに交換したときのお話です。

実際には国産メーカーでも安くて性能の良いLEDが多く出回っており、実際の販売価格としては半額以下で購入できる事もあります。

結局どちらがお得なの?

LEDの普及が進んだ現在、家電量販店で蛍光灯を見かけることも少なくなってきました。

LEDの値段が下落傾向が続いており、何か特別な理由がない限りは、わざわざ蛍光灯を買う必要は無いかと思いますね。

【電子ブレーカー】従来型ブレーカーと電子ブレーカーの違い

電子ブレーカー そもそもブレーカーって何?
さて、今回はいよいよ電子ブレーカーのお話です。
先日、通常のブレーカーは「」を感知し、許容範囲以上に電流が流れた時にブレーカーを落とすという事をご説明しました。
で、本日のテーマ。「電子ブレーカー」とは、ブレーカーとしての役目はまったく同じですが、ブレーカーを落とすタイミングを測るのに、「」ではなく「電気」を測定します。

電流を測定するメリット

では、「電気」を測定することにより、どんなメリットがあるのでしょうか?

電子ブレーカーと従来型ブレーカーの違い

上の図は、従来型のブレーカーと、電子ブレーカーの必要容量の関係をグラフにしたものです。必要容量とは、電力会社と契約している電気の許容容量で、この値を超えるとブレーカーが落ちます。

 

従来型ブレーカーの契約容量

従来型のブレーカーですと、「」で電力使用量を測定するため、正確に「○○アンペア」電力を使用したという測定ができません。そのため、手動ですぐにブレーカーを上げることが可能な一般家庭ならともかく、工場やマンションの共有部分といった部分では、電気の契約容量にかなりの余裕をもたせているのが一般的です。

これは工場の機械が停止することによる生産のストップや、マンションのエレベーター内の閉じ込め等、停電時のリスクが大きい場所では当然の処置といえます。その結果リスク管理の観点から、本来必要な分の電力量よりも余分な電力契約を行い、電気代が割高になってしまうのです。

 

それでは、電子ブレーカーの場合は?

一方、電子ブレーカーでは使用する電力量を「電気」で測定するため、正確な使用量を測定することが可能です。つまり、従来型のブレーカーと比較し、「必要容量に余裕を持たせたとしても、限界まで契約電力を下げることが出来る」ため、電気料金の削減(より具体的に言うのであれば、電気代の基本料金)に繋がるというわけです。

さて、今回は電子ブレーカーについてご説明しましたが、実は従来型ブレーカーを電子ブレーカーに変更するだけでは電気料金の削減にはなりません。ではどうすれば電気料金は削減できるのか?
次回の更新をお楽しみに。

意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い1

意外と知らないLED照明と蛍光灯の違い
先日電気店に蛍光灯を買いに行ったのですが、以前と比べてアイテム数が減っているような印象を受けました。

家庭用のLEDシーリングライトの低価格化により普及が促進。以前使われていた蛍光灯は大手メーカーが少量生産しているような状況で店舗での売り場面積も減少傾向にあるようです。
多分、昔のフロッピーディスクやカセットテープのような感じになっていくんでしょうね…

こんな事を書くと、筆者の年齢がばれそうなんですが(笑)

縮小傾向にある蛍光灯ではありますが、まだまだ現役には違いありません。そもそも蛍光灯も最近のモノですと耐久時間が20,000時間なんてものもありますし、わが家の田舎の倉庫で使っていた蛍光灯の本体なんか、30年以上問題なく使えている始末(昨年とうとうつぶれちゃいましたが)いくらLEDが良いと言われてるとはいえ、中々買い換えるタイミングが難しいですよね。

そんな中、買い替えを検討している人向けに、「そもそもLEDと蛍光灯って何が違うの?」と言う根本的な所をお話ししようと思います。

光の性質

まずは光の性質から。性質と一言で言っても様々な要素がありますが、大きな違いとしては以下の項目が挙げられます。

LEDの光の性質

LED電球は性質上、光が特定の方向に強く照射される特性があり、光源の真下は非常に明るいのですが、周囲を広く照らすというのは苦手な性質を持っています。「まぶしいけど暗い」なんて経験、ありませんか?

蛍光灯光の性質

最大の特徴は光が拡散し、広範囲をフラットに照らすという点です。そういった性質からLEDに比べてまぶしさを感じにくい傾向があります。

これだけを見ると、光の性質はLEDより蛍光灯の方がいいのではないか?と言う疑問が生まれますが、一概にそういうわけではありません。

例えば最近設置されている信号機はLED製が多くなってきています。これはLEDの光の特性を利用し、以前の信号より目立つために採用されています。

また、明るさの調節が可能であったり点滅が出来たりと後でお伝えする価格面以外にもLEDには様々な魅力があります。

一方、蛍光灯は発熱するためLEDと比べて小型化が難しいという点がありますが、実はこれも一長一短。通常は発熱せず小型化できる方がいいかと思いますが、例えば寒冷地の信号の場合、LEDを採用すると発熱しないため、雪が積もったりした場合信号が見えなくなる恐れがあります。

一般家庭や事務所等、屋内での利用という点からは外れてしまっていますが、一概にどちらが良いというわけではないというのはご理解いただけたかと思います。

明るさ

一般的に、LEDは蛍光灯と比べて暗いと言われています。そもそも発光する仕組みが違うのだから光の性質も違うし、比較することが難しいのが実情です。

とはいうものの世間一般の評判として、「LEDは暗い」という評判。これはどのようなわけなのでしょうか?

最大の原因は、光の性質にあり

一番わかりやすいのは、電球タイプのLEDと蛍光灯です。例えば同60Wの電球でも、LEdだと1ランク暗く感じることが多いかと思います。これには先程説明した光の性質が大きく影響しています。

LEDと蛍光灯の違い

上の図は、LEDと蛍光灯で光の広がり方を図にしたものです。ご覧の通り、蛍光灯はほぼ360度光が広がりますが、LED電球については電球の正面部分にしか光は発せられません。つまり、LED電球の場合、光の照射される正面においては表記通り60W分の明るさが出ますが、角度が変わる(例えば天井など)については、表記通りの明るさが出ず、結果暗く感じてしまうという事なのです。

ここまでの説明ですと、LEDか蛍光灯どちらを選んだらいいか決めかねますね(笑)
次回では重要な判断材用となる、価格についてのお話をしたいと思います。

PAGE TOP