【電気料金削減】夏到来!?エアコンを上手に使って節電対策!!

エアコンを上手に使って節電対策!!大阪では連日の最高気温が30度越え。なんなら35度も超える日も
多々。ただでさえ原油価格の上昇で過去にないくらいの高騰が続く電気代ですが、こう暑いとどうして電気使用量も増えてしまいますよね。

ちなみに我が家は妻と5歳と2歳の息子の4人暮らし。猫がいるので外出中も軽くエアコンや扇風機をつけたりしているのが電気代上昇の一つの要因でもありますが。家庭にもよりますが、エアコンの電気代は月の50%をも占めることもあり、節電を考えるならまずはエアコンについて考えてみるのはいかがでしょうか?

1.フィルターをこまめに掃除

先日実家の母から電話が。「エアコンが全然冷えない」との事で見に行ってみると…えぇ、それはそれはホコリとヤニに塗れたエアコンのフィルターが…
結婚を機に実家を出た私が使っていた部屋なんですが、そりゃ2年も掃除してなきゃ汚れたい放題ですよねぇ。

すぐに掃除に取り掛かりましたが、体感的に間違いなく冷えが良くなりました。単純に 温度設定を上げる=節電 となるわけですが、エアコン自体にかかる負荷も軽減されますので手軽にできる節電としてはすぐに試されることをお勧めします。

メーカーでは、大体1週間に1度はフィルターの掃除して下さいとの事ですが、少なくとも夏・冬が本格的に始まる前に1度は掃除しておきましょう。

2.意外と盲点、室外機

マンションやアパートですと、エアコンの室外機をベランダに置かれている方が多いかと思います。一度取り付けてしまったら放置しがちな室外機も。気をつけるべきポイントが多々あります。

室外機が直射日光に当たっている

実は室外機は室内の熱を室外に放出する役割があるのですが、室外機に直射日光が当たると室外機が高温になり、熱を放出するのに余分な電力が必要となります。吹き出し口を塞がないような形で、直射日光を遮ってあげましょう。

室外機の前に物を置いている

逆に日光を遮ろうとして室外機の周りを囲ってしまうのは逆効果。風通しが良くなければスムーズな排熱が行われず、結果的に冷房効率が悪くなってしまうので要注意です。

室外機が汚れている

汚れているからダメ!!というわけでもないのですが、室外機の排熱がスムーズにできることが節電に繋がりますので、やはりシーズンに入る前には一度確認しておいた方が良いでしょう。


※室外機の役割については、ダイキンさんのHPに詳しく書いていますのでそちらもご参照ください。
ダイキン工業株式会社

3.そもそも室温をあげない努力を

いやいや、暑いからエアコンつけるんでしょ?と、ツッコミが入りそうですが(笑)当たり前の話ですが、室温35度の部屋と30度の部屋では、同じ設定温度まで室温を冷やすまでに消費する電力が違います。エアコンの消費電力は、電源を入れて始動した時に一番消費されるので、ここを抑えるだけでも節電に効果があります。

窓からの直射日光を防ごう

室温の上昇は、窓からの日光によるものが大きく影響されます。カーテンやブラインド等で日光を遮断してあげると冷房効率が良くなります。

熱い空気を外に逃がそう

エアコン動作時に限ったことではないですが、扇風機を開けた窓に向けてあげると室温の低下に効果的です。また、風通しは気圧に影響されますので、部屋中すべての窓や換気扇をつけるよりも、まっすぐ一本の道を通すように、直線上にある窓を2か所開けてあげると風通しが良くなります。

4.最後はエアコンの使い方

設定温度は「28度」に

大体の役所関係の施設は、エアコン温度が28度に設定されているようです。これは2005年の夏、国がクールビズを呼びかけた際に「室温28度」という目安が掲げられたのが原因だそうです。暑がりの私は28度ではまだ暑いと感じてしまいますが、扇風機などを併用することにより想像以上に快適に過ごすことが可能です。

こまめなスイッチのオンオフは厳禁

先程もお伝えしましたが、「電源を入れ始動する時」が一番電力を消費します。一度お部屋が冷えるとあとは設定温度をキープするだけですので、あまり頻繁に電源を切るのはよくなさそうです。

いっそのこと買い換えてしまう

10年以上前に購入したエアコンをずっと大事に使われているあなた。そろそろ買い替え時じゃないですか?使用頻度にもよりますが、15年前のエアコンと最新のエアコンで社、年間18,000円も電気料金が変わるケースがあるそうです。安い買い物ではないので気軽に買い替えとはなかなかいきませんが、一つの方法論として検討の余地はありそうです。

 

いかがでしたでしょうか?みなさんも上手にエアコンを利用し、快適かつ安全な節電ライフをお送り下さい。

なお、今回の記事は一般家庭向けの内容になっております。
事務所や工場、店舗のエアコンについては、電子ブレーカー及びエアコン・冷凍機用省エネシステム ACSを導入していただくことにより大幅な電気料金の削減が見込めるケースがありますので、そちらをご検討下さい。


電子ブレーカー/エアコン・冷凍機用省エネシステム ACS

【電気代削減】巷を騒がせる電気自動車。その電気代は!?

【電気代削減】巷を騒がせる電気自動車。その電気代は!?

環境に優しいと言われているEV(電気自動車)車が、世界中で普及の兆しをみせています。

イギリスとフランスは、2040年までにガソリン車・ディーゼル車の生産・販売を禁止する計画を発表しました。

今後どれだけ電気自動車が普及するかはわかりませんが、1つの時代の流れである事は間違いなさそうです。

 

さて、そこで気になるのが電気自動車の「電気代」

地球にやさしい事も重要ですが、我われ一般庶民にしてみたら「電気自動車にしたらガソリン代と比べてどれくらい電気代がかかるの?」と言う点の方がより身近な疑問点ではないでしょうか?

というわけで、今回は電気自動車の電気代についてお話したいと思います。

 

そもそも電気自動車とは?

さて、あなたは国産の電気自動車と言われて、どのメーカーの何という車種を思い浮かべますか?

もしかしたら、「トヨタのプリウス」を想像される方が多いのではないでしょうか?

まずは今回取り扱う車の種類について、簡単に説明したいと思います。

 

HV(ハイブリット)

ご存知の方も多いかと思いますが、「プリウス」は電気自動車(EV)ではなく、ハイブリット車(HV)と呼ばれています。

ハイブリットとは異なる仕様のものを組み合わせると言う意味。

自動車(プリウス)だと、エンジン(ガソリン)とモーター(電気)をどちらも使ってますよーって事です。

通常のプリウスですと、電気自動車のように車にコンセントを刺して充電なんて作業も必要ありません。

よって、今回の調査からは対象外となります。

 

PHV/PHEV(プラグインハイブリット)

プリウスにはプリウスPHV(プラグインハイブリット)というグレードがあり、こちらは電気自動車のようにコンセントで充電する事が可能です。

短い距離なら電気だけで走行できるので、街乗りや通勤用の車の燃費向上に貢献している車種になります。

こちらの方がより電気自動車(EV)に近い形となりますが、ガソリンも使用しますので厳密にはEV(電気自動車)とは別の車になります。

 

EV(電気自動車)

今回電気代を計算するのはこちらのEV車(電気自動車)になります。

純粋に「電気だけで動く」自動車で、純電気自動車(BEV)と呼ばれる事も。

国産車ですと以前は日産・三菱の2社からのみ販売されていましたが、テスラ社の普及もあり今ではトヨタやスバル、マツダといったメーカーもEV車を製造・販売しています。

 

今回の記事では、知名度的にも高そうな日産「リーフ」の例でお話ししたいと思います。

 

公式HPによる電気代の算出

日産のHPでは、EV車とガソリン車で燃費がどの程度違うのか簡単に計算できるシュミレーターを提供しています。

今回はこちらを元に燃費の計算をしてみましょう。
※出典:NISSAN 充電費用シミュレーター

 

ガソリン車で月1,000km走行したら(公式)

●例:燃費を14km/L ガソリン代をリッター170円で計算
走行距離 ÷ 燃費 × ガソリン代

1,000km ÷ 14km/L × 170円/L = 12,143円

 

この比較は車種やグレードの指定が無いのでコメントしづらい部分もあるのですが、コンパクトカーのグレードでのカタログ上の燃費は売れ筋のもので20km/Lあたりでしょうか。

実際にカタログ通りのスペックが出るわけないので、リッター14km走ると言うのは妥当かもしれませんね。

しかしガソリン代、本当に高くなりましたね…

 

電気自動車で月1,000km走行したら(公式)

●例:燃費を6km/kWh 電気代を1kWhあたり30.00円で計算
走行距離 ÷ 燃費 × 電気代

1,000km ÷ 6km/kWh × 31.00円/kWh = 5,376円
参考:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会算出の電気代目安単価は31円/kWh。
 

単純に価格だけを見ると2倍以上の差がついていますね。かなりお安く感じられます。

電気自動車の燃費については正直乗った事が無いので何とも言えないのですが、通常この手のカタログスペックは実際に走行した時より良い値を掲載していますので、正直な所もう少し悪い値になるかと思います。

また、今回は充電を100%自宅で行ったと仮定し算出した値です。外出先で充電した場合は別途費用がかかりますので、実際にはここで算出した数値以上の電気代が発生する可能性が高くなります。
 

ちなみに年間ベースで計算すると

(12,143円 - 5,370円)× 12 = 81,276円

の燃料代削減になるとのことです。

月に1,000km走行という設定が多いか少ないかはさておき、数値的には魅力的な値と言えるかもしれませんね。

値上がり傾向にある電気料金の推移について

値上がり傾向にある電気料金の推移について
当ブログでは日頃から電気代に関する様々なテーマについて、皆さんのお役にたちそうな情報をお伝えしています。

このような記事を書いていると、会社はもちろんのこと自宅の電気代についても毎月明細を必ず確認するようになりました。

そんなある日、ふと気がついた事が。

「ん?なんか電気使用量はそこまで増えてないのに昔に比べて請求額が上がってない?」

実際問題、日々の電気料金速報でもお伝えしている通り、現在電気代は着実に増加傾向にあります。

最近では関西電力圏内の話ですが原発を動かせば電気料金が安くなるとか、ガスの自由化でセットにすると電気料金が安くなるなんて話もありますが、基本的には右肩上がりの状況。

ほんと記事を書いてると頭が痛くなってくるような話ばかりです。

 

値上がり傾向にある電気代

以下の表は、東京電力圏内の一般家庭向けの電灯料金の単価をまとめたものです。

年度 電気料金単価(1kWhあたり)
2005 21円25銭
2006 21円28銭
2007 21円48銭
2008 22円98銭
2009 20円90銭
2010 20円96銭
2011 22円27銭
2012 24円51銭
2013 26円84銭

※出典:価格.com 値上がり傾向にある電気代の現状

 

前年比2円下げと消費者には嬉しい流れだった2009年。この年はずっと上昇が続いていた原油価格が大幅下落。その結果電力会社各社も燃料用の調達コストが低下し価格に反映されていた…
と言うのが実情です。

その後2011年には原油価格の相場はかなり上昇しましたが、ここ最近では下げ止まり感があるとはいえ、低い水準での相場が続いています。

 

なんだか先物に関するブログのようになってきましたね(笑)

では、金融関係のネタ以外で電気代に影響を与えた事例を一つ。

2010年~2011年の金額を比較すると、この年を境に年々増加傾向が続いています。2011年と言えば…そう、東日本大震災です。

未曾有の大災害である東日本大震災は、皆さんご存知の通り福島原発にも多大な影響を与えました。
すでに震災から5年、多様なメディアで報道されていますのであえて詳しくは語りませんが、電気代への影響と言う意味ではある種近年で一番大きな要因かもしれません。

 

たかが5円。されど…

上記料金表を見て、

「なんだ、高々年間2円程度の値上げかよ」

と、思われた方も結構いらっしゃるかもしれません。
ちょっと待って下さい。その感覚は結構危ない考え方かも知れませんよ?

金融と言えば為替や株などもそうですし、ガソリン代などもまさに同じなのですが、この手の料金は短期的に激しい値動きをすることは稀で、原則少しずつ金額が変動します。

しかも電気代は夏場・冬場に使用量が増えるため、春・秋の間に料金が上がっても、体感的に感じにくいという落とし穴があります。

 

実際にこれだけ違う!?電気代の推移

総務省によると、2015年の一般家庭における1ヶ月の平均電気使用量は418.6kWhだそうです。
解りやすくするため細かい計算は省き簡易的に計算しますが、2009年の20.90円/kwhと2013年の26.84円でどれほど電気代に差が出るかと言うと…

 

418.6kwh × 20.90円 = 8,748.74円

418.6kwh × 26.84円 = 11,235.24円

 

うーん、ざっと見て2,500円。バカにならない…と言うか、正直痛いレベルですね。

繰り返しますが、これは簡易的な計算であり、実際ここまでの差が出るかと言われるとそうでもないケースもあります。
しかし、実際問題2009年と2013年では、これくらいの差が月間で発生しているという事も事実なのです。

今月は「電気使用安全月間」ってご存知ですか?

新電力・電力自由化のTOP

先日車で移動中でのお話。なにげなくNHKのラジオでニュースを聞いていると、

今月は「電気使用安全月間」です。各地で様々な電気を安全に利用するための啓発活動が実施されています

といったニュースが流れていました。

恥ずかしい話、電気に関わる仕事をしておきながら「電気使用安全月間」なんて話、初めて聞いたんですよね。

これは仕事上どうなのかなーと思い、「電気使用安全月間」について調べて見ました。

 

「電気使用安全月間」とは?

言葉を見ればわかりそうなものですが、まずはインターネットで調べて見ました。

実はこれ、国が推奨している啓蒙活動なんですね。経済産業省のHPに以下のような資料がありました。

昭和56年に通商産業省(当時)の主唱の下に、感電死傷事故発生の最も多い8月を電気使用安全月間と定め、関係各団体において自主的に実施している安全運動を集中的に展開することにより、運動をより効果的なものとして広く国民の間に電気使用の安全に関する知識と理解を深め、もって電気事故の防止に資することとして、毎年各種取組みを実施してきた

※出典:経済産業省HP 電気使用安全月間(8月)について

とのこと。

 

簡単に補足すると、

  • 経済産業省が主催する電機業界の功労者に対する表彰
  • 関連団体が企画する啓蒙活動

こういった活動が全国で行われるようです。

 

電気を安全に使うために

「電気使用安全月間」って単語を聞いた事がある人の方が少ないかとは思いますが、電力需要が増え、自宅に子供がいる時間が増えるこの時期を狙って始められた活動のようですね。

そもそも感電死亡事故が多いのは、雨や落雷・水を触る機会が多い等季節柄の理由が他の時期と比べて多くあるのが原因です。

しかし、こういった季節的な要因以外にも、日々の生活で電化製品を利用する中で注意しなくてはならない事は多々あります。

 

「電気使用安全月間」の啓蒙活動を行う全日本電気工事業工業組合連合会によると、以下のような項目に気をつけましょうとの事でした。

 

答えが「はい」だと良いもの

  • ご自宅の分電盤に漏電遮断器がついている
  • 分電盤に取り付ける感震装置や避雷器を知っている
  • エアコンや洗濯機にアースがついている

 

答えが「いいえ」だと良いもの

  • たこ足配線をしている
  • コンセントの破損や差し込んだプラグにほこりがたまっている
  • コードを束ねて使ったり、くぎやステップルでとめている
  • ぬれた手でコンセントやスイッチにさわっている
  • コードが家具などの下敷きになっていたり、ドアなどではさんでいる
  • 変形したプラグやぐらついたコンセントを そのまま使っている
  • 専門家でない方がコードとコードを接続したり、プラグやコンセントを自作している

 

タコ足配線なんてものはどこの家庭でも有りそうなものですが、これを機に一度ご自宅やオフィスの電気の安全な利用について考えて見るのも良いかもしれませんね。

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関西電力、大浜原発稼働により電気代値下げへ

原発の写真

【電気料金値下げ】関西電力、大浜原発稼働により電気代値下げへ

電気料金の値下げと言う観点でみれば、久しぶりに値下げの情報が入ってきました。

昨年2017年の7月、関西電力は高浜発電所(原子力発電所)の再稼働に伴い、管内の電気料金を値下げする旨発表がありました。

そして実際に値下げされたのが8月1日。これより7ヶ月ほどたった先月、さらに追加で値下げするとの発表がありました。

 

各種メディアで値下げ報道

関西にお住まいの方は、テレビのニュースや新聞でかなり報道されていたのでご存知の方も多いかもしれませんね。

ここでは日本経済新聞社の記事をご紹介します。

関西電力は14日、大飯原子力発電所3号機(福井県)を4年半ぶりに再稼働させた。5月中旬には同4号機も動かし、今夏に電気料金を再値下げする。

値下げ幅は家庭向けで4%を軸に検討に入る。2年前の電力自由化以降、家庭客の1割を大阪ガスなどに奪われた。

反転攻勢に出るが、大ガスも対抗値下げに踏み切る方針で、競争は激しくなる。
※出典:日本経済新聞社 関電、再値下げ4%軸に 大飯原発3号機再稼働

 

ご契約のプランや使用量にもよりますが、4%となるとわが家では400円前後の値下げ。

前回、2017年の値下げの時は、約3%ほどの値下なので合算すると約7%の値下げに。

燃料調節費の上昇でここ最近の電気料金は上がり続けていますので、多少とはいえ値下げになるのはうれしいですね。

 

なぜこの時期に発表?

ちなみに値下げ時期は「夏」と言うだけで明確な時期はまだ決まっていません。

別に値下げ価格と明確な時期が決まってからの発表でもよさそうですが、何故先行して発表したのでしょうか?

前回2017年の値下時、この時は電力自由化で顧客流出に嘆く関西電力が既存顧客の流出を防ぐため、原発稼働が決まってから時間を開けずに発表されました。

値下から8ヶ月たった今も、流出した顧客が回復した…と言うわけではありません。

こういった懐事情から、関西電力としては少しでも顧客獲得に優位に働くであろう値下げの発表を早く出したかったのです。

※ちなみに昨年値下時の記事はこちらに纏めてありますのでよろしければどうぞ

関西電力、ついに電気料金値下げを表明!!

実は日本政府は平成30年の原子力発電比率の目標を20~22%に設定しています。

これは「国は原発の稼働を推進します」と言い換える事が出来るかと思います。

無論、安全面において十分に考慮すべき点はあるかと思いますが、こと電気代と言う点では今より安くなる地域が出てくるかもしれませんね。

とうとう決定‼!平成30年度の再エネ促進賦課金は?

電気代のイメージ

電気代UPに悩む女性

前回の記事でお伝えした再エネ促進賦課金のお話ですが、先日経済産業省のHPにて平成30年度の価格が発表になったのでお伝えさせていただきますね。

 

来年度(平成30年度)の再エネ促進賦課金は?

まずは経済産業省HPの発表を見て見ましょう。

2.2018年度の賦課金単価

1.の買取価格を踏まえて算定した結果、2018年度の賦課金単価は、1kWh当たり2.90円(標準家庭(一ヶ月の電力使用量が260kWh)で年額9,048円、月額754円)と決定しました。

なお、2018年度の賦課金単価は、2018年5月検針分の電気料金から2019年4月検針分の電気料金まで適用されます。

※出典:経済産業省 再生可能エネルギーの2018年度の買取価格・賦課金単価等を決定しました

 

さて、まず1つツッコミを入れさせていただきますと、

標準家庭(一ヶ月の電力使用量が260kWh)

の部分、同じ経済産業省の資源エネルギー庁が発行している家庭向け省エネのガイドラインがあるのですが、こちらに記載している一般家庭の消費電力のモデルケースが月310kw。

さらに同じ資源エネルギー庁の「家庭エネルギー消費の実態」というHPでは、一般家庭の年間消費量が4,432kwh(月369.3kwh)と記載されています。

http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/actual/

もちろん、世帯人数や住宅の規模、生活様式によってかなり変わってきますが、どうやら発表されている数字自体はどこまで信用してよいのか怪しい気もしますね。

 

ちなみにここ数年の再エネ促進賦課金の変動を見て見ると…

対象年度 再エネ促進賦課金単価 標準家庭の負担額
平成24年度 0.22円/kWh 66円/月
平成25年度 0.40円/kWh 120円/月
平成26年度 0.75円/kWh 225円/月
平成27年度 1.58円/kWh 474円/月
平成28年度 2.25円/kWh 675円/月
平成29年度 2.64円/kWh 792円/月
平成30年度 2.90円/kWh 870円/月

※標準家庭の負担額は月の電気使用量を300kwとして計算

前年度比にして月88円、年間1,056円の値上げですね。

平成27年→28年の値上げ幅に比べたらまだ可愛い方と言えるかもしれませんね。

とは言うものの、平成24年から比較すると、年間9,648円も値上げになっているんですけどね(苦笑)

 

毎月お伝えしている電気料金速報では月88円も上がれば結構な上げ幅なんですけどねぇ。

来年の値上げ幅は少なくなる事を祈るばかりです。

そろそろ決定‼平成30年度の再エネ促進賦課金

電気代UPに悩む女性

最近は温かい日が来たと思えばまた寒くなると言うまさに三寒四温な季節。

着実に春は近付いてるとは言え、まだまだ寒い日が続きそうですね。

 

そして寒いと言えばお財布の中身。今年も値上げの春がもうそこまで近づいてきていますね!!(笑)

3~4月においてざっと値上げするものを並べて見ると…

  • 送料(郵便局関連)
  • ビール
  • 小麦粉(小売。業務用は値上げ済)
  • 生命保険料(一部は値下げも)

とまぁ、私達の生活に影響の出そうなものばかりですね。

さらに、ほぼ間違いなく値上げされるであるモノが、電気料金の「再エネ促進賦課金」になります。

 

再エネ促進賦課金とは?

再エネ促進賦課金とは略語で、正式には「再生可能エネルギー促進賦課金」と言い、毎月の電気使用量の明細をよーく見て見ると該当する項目があるはずですので一度確認してみて下さい。

この再エネ促進賦課金、1kwあたりの金額が全国一律で決まっており、電気の使用量に比例して増減します。つまり、毎月の使用する電気代が多ければ多いほど、再エネ促進賦課金も多く支払っていると言う事になります。

詳しくは昨年の記事に書いていますので、そちらをご参照ください。

電気代について知る【再エネ促進賦課金】

毎年、3月中旬~下旬あたりに経済産業省が決定、発表しています。

ちなみにここ数年の再エネ促進賦課金の変動を見て見ると…

対象年度 再エネ促進賦課金単価 標準家庭の負担額
平成24年度 0.22円/kWh 66円/月
平成25年度 0.40円/kWh 120円/月
平成26年度 0.75円/kWh 225円/月
平成27年度 1.58円/kWh 474円/月
平成28年度 2.25円/kWh 675円/月
平成29年度 2.64円/kWh 792円/月

※標準家庭の負担額は月の電気使用量を300kwとして計算

 

はい、見事に年々増加です。もちろん、今年も増加するかと思います。

 

具体的な増加額は?

みなさん一番気になるのは「いくら電気代が高くなるのか?」と言う事ですよね。

残念ながら、現状では具体的な数値の発表が無いため不明なのですが、もう3月も半ばですしもうそろそろ発表されるはずだと思われます。

個人的には1円は上昇しないと思うのですが…

 

ちなみに再エネ促進賦課と同時に報告されるのが、再生可能エネルギーの買取価格。

住宅用太陽光に限った話ではないのですが、こちらも毎年買取価格が低下しています。

こちらも残念ながら、低下するものと予想されています。

 

近々経済産業省から発表があるはずですので、発表がありましたらまたご報告させていただきますね。

関西電力、ついに電気料金値下げを表明!!

関西電力、ついに電気料金値下げを表明!!

当ページの電気料金速報でも度々お伝えしてきましたが、先日関西電力が電気料金の値下げを表明しました。

 当社はこの度、電気料金値下げの実施時期を8月1日とすることとしました。

 

当社は、高浜発電所3、4号機が運転を再開し、本格運転を実現すれば、電気料金の値下げを実施したいと考えており、高浜発電所4号機が並列し、発電を開始して以降、値下げについて検討を始めています。

 

現在運転中の高浜発電所4号機に加え、今後、高浜発電所3号機についても、工程が順調に進むと、7月上旬に本格運転を再開する予定です。

 

中略

 

今後、値下げ幅の算定や、届出書の作成等の準備を進め、具体的な内容が決まり次第、速やかにお知らせさせていただきます。
※出典:関西電力 電気料金の値下げの実施時期について

 
具体的な金額は明記されていないとはいえ、日時を表明してくれたのはうれしいですね。
 

なぜこの時期に発表?

8月1日に値下するのはともかく、どうせなら値下げ幅も一緒に発表したらいいのに…って思われた方も多いはず。

しかし、現在関西電力が置かれている状況を考えると、少しでも早く発表したいという心理がうかがえます。
 

電力自由化は、関西電力に大打撃

電気代のイメージ一時期に比べてだいぶん落ち着いてきた感のある新電力ですが、この4月までの統計で関西電力は約4.9%もの顧客が流出しました。

これは毎年のように赤字が続き、毎月のように上がる電気料金を受け、新電力の移行先も選択肢が多い関西エリアでは多くの顧客が流失してしまったという事実があります。

今後も流出が進む可能性があることを考慮すると、一刻も早く何らかの対策を打たなくてはならない…というのが関西電力の考えでした。

今年度始まったガスの自由化で若干の顧客が戻ってきたとはいえ、まだまだ予断を許さないような状況。

電力の消費量が上がるこの季節、このタイミングでの値下げ発表は関西電力にとって必然だったのでしょう。

 

結局いくら下がるの?

正確な金額の発表はまだなのですが、「3%を軸に検討する」との情報がありました。

ちなみにこの3%と言う数字ですが、関西電力の本年5月における標準家庭での電気料金は6836円/月。

3%ということは…「205円」ですね。

正直、値下げはありがたいですがあまりインパクトは無いですよね。

この辺りは関西電力も重々承知のはず。他の新電力参入企業の関西電力の値下げをふまえて新たな対策を打ち出すでしょうし、(特に大阪ガス)今回の値下げ発表は関西電力にとって、他の新電力事業者に対する宣戦布告と言った感じであるかもしれませんね。

高浜3号機再稼働 関西電力の電気代はどうなる?

ガスタンク

高浜3号機再稼働 関西電力の電気代はどうなる?

電力自由化については、当ブログでも長い間色々な記事をお伝えしてきましたが、もしかすると、今後関西電力エリアについては新たな動きがあるかもしれません。

タイトルにも記載している通り、先日の6月6日、関西電力の高浜3号機が再稼働を開始しました。

高浜原発3号機(福井県)が6日再稼働したことで、関西電力の発電電力量に占める原発比率は拡大に向かう。

東日本大震災前に4割を超えていた原発比率は、震災後の安全基準の強化などに伴う全面停止で、一時はゼロになったが、今年度は1割を超える見通し。

原発を主軸に据えた電力供給に回帰している。
※出典:産経WEST 高浜3号機再稼働、関電が原発比率拡大へ…石油火力は休止

 

関西電力の原発依存度は高い!?

原発依存度のイメージ実は東日本大震災前の平成22年時関西電力は11基の原発を稼働し、年間の発電量における約44%を原発でまかなっていました。

この値は東京電力など他の大手電力会社と比較しても高い数字になります。

ところが震災後様々な利用により原発は稼働を停止。平成26年と28年には稼働する原発が0となり、発電コストの高い石油火力発電所に頼らざるを得ない状況が続いています。

ちなみに石油火力発電所は原子力発電と比べて発電コストが3~4倍ほど高いそうです。そりゃ、電気代を値上げしなきゃ関西電力としてはまずい…というわけなのです。

実際問題、他の大手電力会社と比べ、関西電力の電気料金は割高になっています。

 

電気代の値下げの時期と金額は?

高浜3号機は7日午前2時半ごろ臨界に達する見込みで、営業運転開始後の7月上旬以降に電気料金の値下げを実施したいとのこと。

もちろんこれは順調にいけばと言う話なのでしょうが、電力自由化による顧客流出の懸念が大きく、早めに値下げを打ち出すことによりこれ以上の流出を防意図がありそうです。

 

現に電力自由化開始以降、関西電力より約70万件の顧客が新電力事業者へと流出。ちなみにこのうち約30万件は大阪ガスに奪われたそうです。

さらに今年よりはじまったガスの自由化により関西電力は大阪ガスより14万件の顧客を獲得。今後の価格設定次第ではさらに顧客を奪う可能性があり、大阪ガスとしては今回の原発稼働は脅威と感じている事でしょう。

 

ちなみに肝心の下げ幅ですが、「3%を軸に検討する」との事。

関西電力の本年5月における標準家庭での電気料金は6836円/月。

3%ということは…「205円」ですね。

 

ご存知の方も多いかと思いますが、この5月に電気代は大きく上昇しました。

主な原因としては再生可能エネルギーを普及させるために料金に上乗せする「賦課金」が、5月から増額されることと、いつもの燃料費調整制度ですね。

なお、関西電力の5月の値上げ金額は「190円」。4月については「54円」の値上げ。

うーん、値下げはうれしいんですけど、あまり値下げされたという実感はわかないかもしれませんね。

 

ただし、関西電力の価格設定次第では今後新電力事業者が新たな価格設定をする事は容易に想像できます。

まだまだ関西の電力事情は落ち着かないのかもしれませんね。

保存

保存

保存

大手電力会社の決算出そろう!! 電力自由化の影響は!?

大手電力会社の決算出そろう!! 電力自由化の影響は!?

電力自由化から1年。大手電力会社にとってはきっと我慢の1年であったろう2016年。大手電力会社各社の2017年3月期連結決算が出そろいました。

大手電力10社の2017年3月期連結決算が28日、出そろった。経常損益は全社黒字を確保したが、九州、沖縄を除く8社が2桁減益となった。原油など燃料価格下落に連動した電気料金引き下げによる減収が主因。昨年4月に始まった電力小売り全面自由化に伴う顧客離れも影響した。

※出典:時事ドットコムニュース 大手電力、8社が大幅減益=自由化で顧客離れも-17年3月期

経常利益は軒並み減少

大手電力会社10社の経常利益については、10社合計で前期比32.6%減の8017億円。バカにならないどころか、大幅減といって間違いないでしょう。

ここで関西電力HPに掲載している、2016年決算資料を見て見ると、

【収入面】
販売電力量の減少や燃料費調整単価の低下などにより、売上高は減少。

【支出面】
徹底した経営効率化に努めたことに加え、燃料価格の下落や円高などにより、火力燃料費が減少。

原子力プラントが再稼動できず、販売電力量も減少するなど厳しい経営環境。
引き続き、徹底した経営効率化に最大限の努力を積み重ねるとともに、安全性が確認された原子力プラントの1日も早い再稼動を目指す。

 

とのこと。

 

燃料の調達については仕方ないとはいえ、原発の稼働が出来ていない事が大きな原因と言ったところでしょうか?

ただし、問題の高浜原発については再稼働が予定されており、稼働後には電気代は安くなるとの事です。

 

また、電力自由化も減収の要因の一つ。

一般家庭向け小売り契約の他社への切り替えの申込件数は今年3月末時点で全体の約5.5%。この値は東京や大阪といった都市部の方が切り替えに積極的であり、今後も切り替えの流れが進むようであればさらなる減収につながる事でしょう。

 

この記事を読んでいる皆さんも、ほとんどの方は大手10社と契約されているかと思います。

6月も電気代は値上げになりますが、明るい報告はまだまだ出来そうにありませんね…

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